技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ぬれ・接触角の基礎と測定・評価

ぬれ・接触角の基礎と測定・評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、接触角の測定と表面自由エネルギー解析の留意・注意点まで詳しく解説いたします。

開催日

  • 2018年9月26日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ぬれ性制御で課題を抱えている技術者
  • ぬれ性制御に関連する技術者
    • 化学
    • 材料
    • 表面処理
    • 機械潤滑
    • 半導体製造プロセス
    • 各種医工学バイオプロセス など

修得知識

  • 接触角、表面張力、表面自由エネルギーの基礎
  • 接触角測定、表面自由エネルギー解析の原理と注意点

プログラム

 ぬれ性は、親水化や撥水化の技術だけでなく接着性、離型性、防汚性等にも密接に関連しています。
 本セミナーではまず、ぬれ性評価の基本となる接触角と表面張力の概念について説明します。次に、これまでの相談事例などを踏まえ、接触角の測定上の注意点を解説します。さらに応用として、表面自由エネルギー解析について解説します。

  1. ぬれと接触角
    1. 接触角とは
    2. ぬれ性と接触角との関係
    3. 接触角から何がわかるか
    4. 接触角測定の表面感度~膜厚と表面被覆率
  2. 表面張力
    1. 表面張力とは
    2. 液体の表面張力が大きくなるとぬれ性はどうなるか
    3. 表面張力から何がわかるか
  3. ぬれ現象の理解
    1. 界面張力とは
    2. 固体の表面張力の意味
    3. 固体の表面張力が大きくなるとぬれ性はどうなるか
    4. Youngの式~接触角と表面張力との関係
    5. ぬれ性を制御するにはどうすればよいか
  4. 表面張力の理解
    1. 表面張力の定義
    2. 表面張力とばねの張力との違い
    3. 表面自由エネルギーとは
    4. 表面張力は何に由来するか
    5. 液滴はなぜ丸くなるか
    6. 表面張力と温度との関係
  5. 表面粗さと接触角
    1. Wenzel理論
    2. Cassie理論
    3. 親水表面を撥水化するにはどうすればよいか
  6. 接触角の測定方法と測定上の注意点
    1. 接触角の測定方法
    2. 接触角は10°ばらついてアタリマエ
    3. 接触角は何回測定すればよいか
    4. 接触角と表面汚染~大気曝露時間、汚染量
    5. 各種洗浄による接触角の変化
    6. 接触角の定義をどうするか~液量依存性と経時変化
    7. 固体表面の帯電の影響
    8. 試液として蒸留水は使えない
  7. 表面自由エネルギーと接着性,離型性
    1. Dupreの式~界面分離でのエネルギー保存
    2. 接着性がよいとはどういうことか
    3. Young – Dupreの式~接着性と接触角の関連づけ
  8. 表面自由エネルギー解析
    1. 表面自由エネルギーの成分分けとは
    2. 表面自由エネルギー解析から何がわかるか
    3. 分散力と配向力
    4. Fowkesの理論と検証
    5. 解析の実際~Kaelble理論の例
    6. なぜ成分を分ける必要があるのか
    7. 表面張力が同じでも,ぬれは変わる
    8. ぬれ性と表面自由エネルギー成分との関係
    9. 接着性と表面自由エネルギー成分との関係
  9. 表面自由エネルギー解析の注意点
    1. 解析理論の未確立
    2. 液体の組み合わせによって解析結果が異なる
    3. 接触角0°のときは解析できない
    4. 接着性評価に表面自由エネルギー解析を適用できるか

会場

江東区文化センター

3F 第4研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/3/29 表面観察・分析装置を用いた電子部品の不具合箇所の特定・観察・解析と不良対策 オンライン
2024/4/5 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2024/4/5 XPSの原理・特徴と正しい活用のポイントおよび最新動向 オンライン
2024/4/5 粘着・剥離のメカニズムと粘着剤設計のポイント オンライン
2024/4/9 易解体性接着のトレンドと分子、材料設計技術 オンライン
2024/4/10 FT-IR測定・同定の実務実践とアプリケーションテクニック・コツ オンライン
2024/4/11 表面観察・分析装置を用いた電子部品の不具合箇所の特定・観察・解析と不良対策 オンライン
2024/4/19 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 高機能化、高性能化のための表面処理法の基礎と表面分析法 オンライン
2024/4/24 粘着・剥離のメカニズムと粘着剤設計のポイント オンライン
2024/4/24 精密接着技術の基礎と応用 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/28 X線光電子分光法 (XPS、ESCA) の基礎と実務活用テクニック・ノウハウ オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/6/14 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/10/11 ウェットコーティング・単層、重層塗布方式の基礎とダイ膜厚分布・特許・塗布故障 オンライン