技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

研究現場で役立つ高分子材料の熱分解分析

研究現場で役立つ高分子材料の熱分解分析

~熱分解GC/MSを用いて各種高分子材料を効果的に測定するために~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、熱分解分析法の基礎となる測定システムの原理と特徴、操作上の注意点などを解説し、各種実用高分子材料分析への様々な応用例を紹介いたします。

開催日

  • 2018年8月23日(木) 10時30分16時30分

プログラム

 熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法 (熱分解GC/MS) を始めとする熱分解分析法は、近年の測定システムの高性能化により、高分子材料の実用的な解析・評価手法として重要な地位を占めるようになってきた。
 本講では、その基礎となる測定システムの原理と特徴、および操作上の注意点などを解説するとともに、各種実用高分子材料分析への様々な応用例を紹介する。本講座を通じて、本手法をゴム・プラスチックなどの各種高分子材料の解析・評価に用いている技術者・研究者の皆さんが、その能力を最大限に活用して効果的に測定していただくための情報を提供することを主な狙いとしている。

  1. 高分子材料分析における熱分解分析法の位置づけ
  2. 熱分解GC/MSの基礎
    1. 測定システムの基本特性
    2. 測定条件の最適化と測定システムの保守・点検
  3. 熱分解GC/MSの実用材料分析への応用
    1. 高分子の識別・同定
    2. 共重合体の組成分析
    3. 高分子の微細構造解析
      1. 共重合体の連鎖構造・連鎖分布解析
      2. 立体規則性の解析
      3. 末端基および平均分子量解析
      4. 樹脂の硬化挙動解析
      5. 経年劣化およびリサイクリング工程における構造変化の解析
  4. 化学反応を加味した熱分解法による高分子分析
    1. ポリエステルの精密組成分析
    2. ポリカーボネートの末端基及び共重合組成分析
    3. 分岐・架橋・異常構造解析
    4. 紫外線硬化樹脂の組成・硬化度及びネットワーク構造解析
    5. 樹脂中の高分子量光安定剤の定量
  5. 発生ガス分析 – 質量分析法 (EGA – MS) による高分子材料分析
    1. EGA – MSの原理と特徴
    2. 高分子配合材の成分別分析
    3. 二段階熱分解法による添加剤及び素材高分子の分析
    4. 高分子ブレンド・ナノコンポジットの相溶・分散状態の解析
    5. 高分子材料の難燃化機構の解析
  6. 最新のトピックス
    1. 高分解能質量分析計による精密質量測定
    2. 光照射プローブ
    3. タンデムリアクター
    4. 組成および化学構造の分子量依存性解析
    • 質疑応答

講師

  • 大谷 肇
    名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/12 シリコーンを使いこなす 基本特性と新機能設計 オンライン
2025/11/13 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2025/11/13 シランカップリング剤の反応、処理層、表面被覆状態、効果の解析 オンライン
2025/11/14 ポリ乳酸の成形加工時に役立つ結晶化制御と添加剤の知識 オンライン
2025/11/14 UV硬化の硬化不良、トラブルの種類とその対策、硬化物性の測定評価 オンライン
2025/11/14 ポリマー・高分子材料における添加剤の配合・処方設計の基礎 オンライン
2025/11/14 高分子の延伸における分子配向・配向結晶化と物性制御のメカニズム オンライン
2025/11/17 核剤 (結晶核剤) 、造核剤の種類と使い方、高分子の結晶化制御、各種応用、その評価法 オンライン
2025/11/17 酸化防止剤・HALS・UVAの適切な選定・使用法と高分子劣化対策 オンライン
2025/11/18 原子団寄与法の考え方と利用事例 オンライン
2025/11/18 バイポーラ電気化学の基礎と材料合成への応用展開 オンライン
2025/11/19 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2025/11/19 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 オンライン
2025/11/19 プラスチック用添加剤の適切な使い方と選定のポイント オンライン
2025/11/19 バイポーラ電気化学の基礎と材料合成への応用展開 オンライン
2025/11/20 プラスチック溶着技術の基礎と応用 東京都 会場・オンライン
2025/11/20 廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向 オンライン
2025/11/20 ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術 オンライン
2025/11/20 シリコーン 全容理解と活用の技術 東京都 会場・オンライン
2025/11/20 ポリイミドの低誘電化・耐熱性・透明化と5G高速通信・ディスプレイ基板材料の開発動向 オンライン

関連する出版物