技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイの設計・制御の基礎と相容化剤の選定方法及び最近のポリマーアロイ技術の開発動向

ポリマーアロイの設計・制御の基礎と相容化剤の選定方法及び最近のポリマーアロイ技術の開発動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ポリマーアロイ設計の基礎から、現実的な相容化剤の選定・設計方法、資源材料に関わる技術課題について解説し、材料設計に役立つ知識と考え方を習得していただきます。

開催日

  • 2018年5月29日(火) 10時30分16時30分

受講対象者

  • ポリマーアロイの応用製品に関連する技術者
    • 航空機用CFRP
    • 半導体パッケージ用接着剤
    • 多孔質材料
    • スーパーオレフィンポリマー
    • PC/ABS、PBT/PCアロイ
    • 熱可塑性エラストマー
    • ABS樹脂
    • 耐衝撃性樹脂
    • 耐熱樹脂
    • 耐メルトダウン性エンプラ など
  • ポリマーアロイに関連する技術者

修得知識

  • ポリマーアロイ設計の基礎
  • 現実的な相容化剤の選定・設計方法
  • 資源材料に関わる技術課題

プログラム

 高分子材料関連産業の発展に伴って、開発材料の高度化が益々進展している。各種の高分子素材や配合剤を複合化して「多律背反」の複数の物性機能を同時改良する手法は、1980年代以降顕著な進展を見てきたが、2010年代に入って、従来のミクロ分散状態の制御に加えてナノサイズのモルフォロジーをも制御する「第四世代ポリマーアロイ」技術へと進化している。これらの技術を新規ポリマー複合材料開発に活用するためにも、ポリマーアロイ設計の基礎的な考え方や界面制御の手法を理解することが必要である。
 本講では、これらの基礎的な考え方について解説するとともに、実用化材料事例の紹介を行い、更に最近の関連技術開発の動向についても説明する。

  1. 混合について – 混ぜる、混ざる、溶け合う
  2. ポリマーブレンド/ポリマーアロイとは? … 相溶性と相容性
  3. ポリマーアロイのモルフォロジーとは?
    1. ミクロ分散とナノ分散、分散粒径を決定する要因
    2. ポリマーアロイ設計におけるトップダウン戦略とボトムアップ戦略
    3. 樹脂の耐衝撃強度に対する分散粒径と粒径分布の影響
    4. ポリマーアロイのモルフォロジーの測定・観察
    5. ポリマーアロイのモルフォロジーと動的粘弾性の温度依存性
  4. 相容化剤の種類と活用事例
    1. 相容化の考え方と相容化剤の利用
    2. 相容化の機構 … 分子論・熱力学的解析事例
    3. ゴム工業における相容化剤の利用例
    4. 「最適」相容化剤の分子設計
  5. 工業化されたポリマーアロイ材料の歴史
    • 第一世代ポリマーアロイと第二世代ポリマーアロイ
  6. リアクティブ プロセッシングと第三世代ポリマーアロイ
    1. リアクティブ プロセッシングの特徴
    2. リアクティブプロセッシングのプロセス解析
    3. 耐衝撃強度/耐熱性/耐薬品性の同時改良樹脂材料の設計
  7. ポリマーアロイ技術を応用した樹脂ゴム特性改良
    1. 樹脂ゴム材料 表面外観特性の改良
    2. ブリード・ブルーム改良技術への応用
  8. 最近の「第四世代」ポリマーアロイ技術の動向と将来的技術課題
    1. 高せん断によるナノモルフォロジーの制御
    2. 植物由来樹脂への応用
    3. ナノレベルのモルフォロジー・物性粘弾性解析手法の進歩
    4. 新規な相溶性ポリマーの開発
    5. 新規リアルブロック共重合体の合成技術の進歩
  9. Q&A, 個別案件のコンサルテーション

講師

  • 今井 昭夫
    テクノリエゾン事務所
    代表 / 研究開発・技術提携・事業企画コンサルタント

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 23,056円 (税別) / 24,900円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、2名様目以降は半額 (税込 24,900円)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,167円(税別) / 74,700円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,222円(税別) / 99,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,333円(税別) / 149,400円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/15 ケミカルリサイクル技術の基本、手法の適用・選択と技術開発動向 オンライン
2025/12/15 溶解度パラメータの基礎・求め方から実務事例・最新研究事例 オンライン
2025/12/16 溶解度パラメータの基礎・求め方から実務事例・最新研究事例 オンライン
2025/12/17 生体親和性材料の界面設計・評価・スクリーニング オンライン
2025/12/18 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2025/12/18 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/12/18 架橋剤を使うための実際的知識 オンライン
2025/12/18 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2025/12/18 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/12/18 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/12/19 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 会場・オンライン
2025/12/19 高剪断成形加工技術の原理・新材料創製・量産化 オンライン
2025/12/19 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/12/19 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2025/12/19 シランカップリング剤の基礎、反応メカニズム、各種応用、その評価 オンライン
2025/12/19 架橋剤を使うための実際的知識 オンライン
2025/12/19 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2025/12/19 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2025/12/22 高剪断成形加工技術の原理・新材料創製・量産化 オンライン
2025/12/22 熱分析の基礎、応用と測定・解析技術 オンライン

関連する出版物