技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

押出混練におけるスクリュ制御、最適化、トラブル対策

押出混練におけるスクリュ制御、最適化、トラブル対策

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、押出機内の可視化、成形現象のシミュレーション、混練の予測・解析手法について詳解いたします。

開催日

  • 2018年1月26日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 二軸押出機の変遷と最新の技術動向

(2018年1月26日 10:30〜12:30)

 地球温暖化の原因である化石燃料を原料とする高分子材料は、大量生産の時代を経て、高機能化・高性能化を目指した環境に配慮した材料開発が盛んである。特に最近は、微粒子をナノサイズにまで粉砕し高分子中へ分散させたナノコンポジットの実用化に向けた研究が活発である。この時重要になるのが、ナノサイズの微粒子の粉砕および高分子中への分散方法であり、二軸混練押出機が1つのキーテクノロジーの装置として位置づけられている。しかし、現状まだまだナノコンポジット材料で実用化されたものは少ない。
 本講演では、高分子材料の高機能化・高性能化のツールとして必要不可欠となっている二軸混練押出機の変遷と技術動向について解説し、同志社大学で行われている伸長流動を活用したナノ分散技術について解説する。

  1. 混練の概念 (混練とは)
    1. 混合・混練の必要性
    2. 混合・混練の概念
    3. 混練の目的
    4. 樹脂混練押出機の分類
    5. 各機種の混練特性
    6. 樹脂の溶融と分解
  2. 混練機・混練技術の変遷
    1. バッチ式混練機
    2. 二軸連続混練機
      • 非噛合い型異方向回転二軸混練機
    3. 二軸連続混練押出機
      • 噛合い型同方向回転二軸混練機
  3. 装置の高機能化
  4. 混練押出し技術の最近の動向とナノ粒子分散技術
    1. 二軸混練押出機によるナノコンポジット製造技術
      • 伸長流動によるCNT分散技術
    • 質疑応答

第2部 押出混練におけるスクリュー制御について

(2018年1月26日 13:15〜14:45)

プラスチック成形装置メーカー担当者

  1. 押出機のスクリュとその特徴
  2. プロセスへのスクリュ最適化のための設計
  3. スクリュと押出機のメンテナンス
    • 質疑応答

第3部 押出混練シミュレーション、 樹脂挙動解析と スクリュ条件の求め方

(2018年1月26日 15:00〜16:30)

 押出機内での混練性と温度ムラ、樹脂の熱劣化と滞留など、溶融材料の品質評価などにおいてシミュレーションを通して、押出機の溶融能力、混練力、温度均一性を数値化する手法をご紹介・解説します。

  1. スクリュのセクション毎の役割と理想的な状態
    1. 動画による押出機内部の様子~溶融の様子とパラメータ化~
    2. セクション毎の役割と、シミュレーションによる評価
      1. 溶融速度の評価
      2. 溝内での滞留防止パラメータ
      3. 滞留部の壁面のせん応力を解析
      4. 計量部での温度コントロール
      5. 吐出樹脂の温度ムラ
      6. スクリュの形状と効果
  2. 押出機の評価の際に必要なパラメータ
    1. シミュレーションで使用されるパラメータとその解釈
    2. シミュレーション結果と実際の成形性の関連性
    3. 成形トラブルは、シミュレーションからどのように読み取れるか?
    4. 溶融品質の向上にシミュレーションはどう貢献できるか?
  3. バリアセクション、ミキサーの効果
    1. バリアやミキサーの有無と溶融樹脂の品質の違い
    2. よりよいスクリュ設計に必要な、ミキサーの基礎
      1. ウェーブミキサー内の流動パターン
      2. バリア・ウェーブミキサー内の流動
      3. 押出サンプルによる混練度比較
      4. 各ミキサーからの吐出材料の様子
    • 質疑応答

講師

  • 第1部 同志社大学 工学部 エネルギー機械工学科 教授 博士 (工学) 田中 達也 氏
  • 第2部 プラスチック成形装置メーカー 担当者
  • 第3部 アイ・ティー・エス ジャパン 株式会社 営業部 朝井 雄太郎 氏
  • 田中 達也
    同志社大学 理工学部 エネルギー機械工学科
    教授 / 先端複合材料研究センター長
  • 朝井 雄太郎
    アイ・ティー・エス ジャパン 株式会社
    営業部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/31 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/7/31 架橋技術入門 オンライン
2024/8/2 押出加工の基本技術とトラブル対策、品質向上策 オンライン
2024/8/2 ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには? オンライン
2024/8/2 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/8/5 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2024/8/6 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン
2024/8/6 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/8/7 プラスチックフィルムの基礎から最新動向まで オンライン
2024/8/8 フィラー/樹脂・ゴム分散における分散状態の測定評価、その応用 オンライン
2024/8/8 ポリウレタンの物性制御と分析、応用 オンライン
2024/8/8 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/8/9 フォトポリマーの材料設計と先端電子材料への応用 オンライン
2024/8/16 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2024/8/19 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2024/8/20 高分子材料における結晶化プロセスの基礎、構造形成とその制御および構造解析技術 オンライン
2024/8/20 フィルム製膜における延伸・配向技術とその解析 オンライン
2024/8/21 カーボンニュートラル・資源循環型社会に向けたプラスチックの現状と研究最前線 オンライン
2024/8/22 ポリウレタンの化学、原料の特徴と使い方、構造と特性、フォーム・塗料・複合材料用途での技術動向 オンライン
2024/8/27 ゴム材料の劣化機構と防止技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術