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自動車騒音の発生メカニズム、規制強化、遮音・防音・制振対策

講義と騒音実験デモ見学で学ぶ

自動車騒音の発生メカニズム、規制強化、遮音・防音・制振対策

東京都 開催 会場 開催 デモ付き

開催日

  • 2018年1月19日(金) 10時00分 17時30分

プログラム

第1部 自動車の騒音・振動の発生メカニズムの基礎 、規制強化の動き

(2018年1月19日 10:00〜11:30)

 自動車の振動騒音現象について概要を説明し、その中からいくつかの代表例をあげ、対策方法を解説します。また、振動騒音を解決するために必要な基礎知識の要点を再学習し、間違いやすい振動騒音知識についても解説します。

  1. 自動車の振動騒音現象
    1. 騒音発生メカニズム
    2. 自動車の主な振動騒音源
    3. 自動車の主な振動騒音現象
  2. 対策事例
    1. ロードノイズ
    2. エンジンマウント (振動遮断)
    3. 排気騒音
    4. 流体騒音
    5. ワイパ自励振動
  3. 振動騒音の基礎
    1. 間違いやすい振動騒音知識
    2. 現場で役立つ振動解析
  4. 騒音規制強化の動き、今後の展望とまとめ
    • 質疑応答

第2部 (不織布を中心とした) 自動車の防音や吸音に関する部材技術について

(2018年1月19日 11:40〜12:50)

 振動・騒音対策を行う上で、制振材料、防振材料の役割は大きい。それぞれ材料に要求される力学的性質が異なるため、材料設計、製品設計を行う際には、適切な材料を適切に使用する必要がある。そこで、その材料の性能評価、設計手法について解説する。

  1. 特許等からみる断熱・吸音不織布に対するニーズについて
    1. 自動車分野
    2. その他
  2. 断熱・吸音不織布の評価について
    1. 垂直入射吸音率
    2. 残響室吸音率
    3. 断熱性能 等
  3. 断熱・吸音不織布の技術動向について
    1. 性能比較
    2. 断熱・吸音不織布「RuBAR」について
    3. 新規 成形加工可能な断熱・吸音不織布について
    • 質疑応答

第3部 繊維材料や複合構造を用いた遮音・ 吸音材料 の開発とその評価・自動車への応用

(2018年1月19日 13:30〜14:40)

  1. 騒音振動と防止対策について
  2. 防音材料の分類と評価について
  3. 軽くて柔軟性がある防音材は?
    1. シート作製
    2. 力学的特性
  4. 軟質シートの遮音特性
    1. 軟質シート遮音特性への基布の影響
    2. 軟質シート遮音特性への面密度の影響
    3. 軟質シート遮音特性の解析
    4. 質量則
  5. 吸音、遮音構造設計について
  6. 吸音材の自動車分野への応用
    • 質疑応答

第4部 超耐熱・熱可塑性ポリエステルエラストマーの開発および制振材、遮音、遮熱材料としての応用

(2018年1月19日 14:50〜16:00)

 熱可塑性ポリエステルエラストマーの構造と物性について、基礎から応用まで採用事例 (特に自動車用途) を挙げながら紹介する。

  1. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの基礎
    1. 熱可塑性エラストマーの種類と特長
    2. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの特長
  2. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの構造と特長
    1. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの化学構造
    2. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの一般物性
    3. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの耐久性
    4. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの成形性
  3. 熱可塑性ポリエステルエラストマーの用途例
    1. 自動車分野での採用例とその特長
    2. 電気・電子分野での採用例とその特長
  4. 最近の開発事例
    1. 超耐熱グレードの物性と応用例
    2. 制振材、遮音、遮熱材料としての応用
    • 質疑応答

第5部 タイヤ気柱共鳴音低減デバイス技術について

(2018年1月19日 16:10〜17:30)

 タイヤ気柱共鳴音とはタイヤ内部の1次共鳴を起源とするロードノイズの一種である。 今回はそのデバイスであるヘルムホルツ式レゾネータ付きホイールに関して、 理論から実用に至るまでの技術的な内容について解説する。

  1. タイヤ気柱共鳴音事象
  2. ヘルムホルツ式レゾネータ原理
  3. 単室式レゾネータ技術
    1. 樹脂レゾネータの基本コンセプトと考え方
    2. 樹脂レゾネータの消音における課題と解決手法
    3. 樹脂レゾネータの遠心力強度における課題と解決手法
    4. 実車効果検証結果
  4. 複室式レゾネータ技術
    1. 転動タイヤの消音における課題
    2. 転動タイヤ対応レゾネータ配置理論
    3. 複室式レゾネータの具現化構造と課題解決手法
    4. 実車効果検証結果
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 松村 修二
    群馬大学 大学院 工学研究科 次世代EV研究会幹事
    客員教授
  • 小菅 一彦
    株式会社 KOSUGE
    代表取締役
  • 倪 慶清
    信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科
    教授
  • 中尾 順一
    東洋紡績 株式会社 総合研究所 エンプラ技術センター
    リーダー
  • 神山 洋一
    株式会社 本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第11技術開発室 第2ブロック
    研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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