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成形加工を理解するための高分子レオロジー入門

成形加工を理解するための高分子レオロジー入門

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年8月31日(木) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 成形加工メーカーや材料メーカーなどプラスチック製品の設計・開発に携わる若手・中堅技術者
    • 多層フィルム成形
    • 発泡成形
    • シート成形
    • ブロー成形など

修得知識

  • 粘弾性に関する基礎知識
  • 各種成形加工との関連
    • 多層フィルム成形
    • 発泡成形
    • シート成形
    • ブロー成形など

プログラム

 プラスチック成形加工は、単純化すれば「流す」「形にする」「固める」工程からなります。望まれる形状を賦与するためには、粘弾性流体である高分子溶融体の挙動を把握し、理解することが必要です。これらの工程は重要な最終的な製品の物性や機能にも大きな影響を与えるものです。
 本セミナーでは、「流す」「形にする」工程に必要なレオロジーの基本を述べたのち、具体的にいくつかの高分子材料の流動性改良技術を紹介します。

  1. はじめに レオロジーとは?
  2. レオロジーの基本的な考え
    1. 変形と応力
    2. 純弾性体、純粘性体、粘弾性体
    3. 粘弾性模型 (マクスウェルモデル) と緩和時間
  3. 溶融プラスチックのレオロジー
    1. ゴム弾性、ゴム状領域とからみ合い点間分子量
    2. 線形粘弾性 (動的粘弾性)
      • 貯蔵弾性率
      • 損失弾性率
      • 緩和時間
      • ゴム状平坦弾性率
    3. 温度時間換算則
      • WLF式
      • アレニウスプロット
      • van Gurp – Palmen則
    4. 定常流
      • Cox – Merz則
    5. 階段状応力緩和
      • 線状
      • 分岐高分子の応力緩和挙動
      • ダンピング関数
    6. 粒子充填系の粘度
    7. 伸長粘度
      • 線状・長鎖分岐高分子のひずみ硬化性
      • 粒子充填系の伸長粘度
  4. 溶融プラスチックのレオロジーの改質と成形加工
    1. ポリスチレン、ポリプロピレンの溶融張力改良と発泡成形、ブロー成形性
    2. 壁面スリップの評価と押出物表面形状
    3. 異種多層共押出フィルム成形における界面スリップ評価と押出物形状
    4. 有機系核剤添加による発泡特性の改良
    5. リサイクルポリエチレンテレフタラートの溶融張力改良とブロー成形性
    6. 粒子高充填樹脂のひずみ軟化性と障害物まわりの充填性

会場

江東区文化センター

3F 第1研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
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