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超臨界微細発泡成形のメカニズム、気泡制御、成形品解析、その応用

超臨界微細発泡成形のメカニズム、気泡制御、成形品解析、その応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年8月10日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 発泡成形品を扱う製品の技術者、設計者、生産技術担当者 (ユーザ)
    • 車両
    • 機械
    • 電子機器・電子部品
    • プラント
    • 建材
    • 日用品 など
  • 発泡成形品に関連する技術者 (メーカ)
    • 吸音材
    • 断熱材
    • 衝撃吸収材 など
  • 発泡材料に関連する技術者
    • ポリスチレン
    • ポリプロピレン
    • ウレタン樹脂
    • ポリエチレン など

プログラム

第1部 超臨界微細発泡技術の基礎

- 発泡の原理、発泡プロセス、気泡制御法 –

(2017年8月10日 10:30〜12:45)

プラスチックの発泡は素材が粘弾性特性を示すが故に実現可能となるものです。従って、対象とする素材の粘弾性特性を把握することで、所望の発泡体 (所望の気泡径/発泡倍率等) を得るための成形条件が、感や経験に頼らず選定することができます。発泡体の気泡の形成は弾性領域では出来ず、粘弾性領域内で空隙内の素材を移動/流動させることで可能となります。従って、発泡成形を考える場合は、素材の粘弾性特性を一つの基準として行う事が重要となります。 ここでは化学的発泡、物理的発泡といった発泡の基礎原理を説明します。そして、発泡原理に基づいた発泡プロセス及び気泡制御法を素材の粘弾性特性との関連で説明します。
  1. 発泡の原理
    • ここでは発泡の基礎原理について説明します
      1. 発泡原理の定性的説明
      2. 均一核生成の基礎理論
  2. 発泡制御に必要な発泡素材の諸特性
    • ここでは、発泡の制御に必要な発泡素材の特性として、 粘弾性特性と溶解特性の必要性と測定法について説明します
      1. 素材の粘弾性特性
        (弾性率の時間及び温度依存性)
      2. 素材の溶解特性
  3. 粘弾性特性に基づいた発泡制御法と成形プロセス
    • ここでは、発泡条件を決定する方法として、素材の粘弾性特性を基準とした方法について説明します
      1. バッチ式発泡成形システム
      2. 連続発泡成形システム
        (押出成形、射出成形、ブロー成形:発泡用金型)
      3. 発泡に及ぼす影響因子と発泡制御
        1. 基本的な影響因子
        2. 超臨界流体とその応用
        3. 溶解特性
        4. 粘弾性特性に基づいた発泡制御法
    • 質疑応答

第2部 MuCell成形技術および射出成形機の紹介と最新技術トピックス

(2017年8月10日 13:45〜15:15)

 MuCell射出成形技術の概要・課題および最新の状況を、射出成形機メーカの視点から紹介させていただき、これから発泡成形の導入を検討されている皆様に対し様々な情報を提供させていただく。
 加えて、最近学会等で発表され注目されている低圧発泡成形技術についても紹介させていただく。

  1. MuCell射出成形法概要
    1. 歴史と技術概要
    2. メリット・デメリット
  2. MuCell射出成形システム
    1. システム構成
    2. 標準成形機との相違点と求められる機能
  3. MuCell射出成形法の課題と取り組み
  4. 最新の技術トピックス (低圧発泡成形技術)
  5. 事例紹介
    • 質疑応答

第3部 超臨界微細発泡成形における 成形品の解析 、その応用

(2017年8月10日 15:30〜16:30)

  1. 射出成形シミュレーションの最新動向
  2. 射出成形シミュレーションソフトMoldex3Dの特徴
  3. Moldex3Dにおける微細発泡成形 – MuCell解析の利点
  4. CAEを用いた (超臨界) 微細発泡成形プロセスの評価
  5. 事例紹介
    • 質疑応答

講師

  • 新保 實
    株式会社SMS
    代表取締役
  • 上園 裕正
    株式会社 日本製鋼所 成形機事業部 射出機械部
    担当部長
  • 高橋 大輔
    株式会社 JSOL エンジニアリングビジネス事業部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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