技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

敗血症および敗血症性DICの診断・治療の現状と医療現場が求める新薬像

定義・診断基準の変遷を踏まえた

敗血症および敗血症性DICの診断・治療の現状と医療現場が求める新薬像

~医療現場の実情から見える、診断、治療に関する潜在ニーズとは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月28日(火) 13時00分 16時00分

プログラム

 2016年2月、敗血症 (sepsis) の定義が15年ぶりに大きく改定され、“敗血症および敗血症性ショックの国際コンセンサス定義第3 版 (Sepsis-3) ”が発表されました (JAMA 2016; 315: 801-810) 。敗血症は“感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害”と定義され、臓器障害を伴う病態のみを“敗血症”と定義することになりました。この背景には、これまで十数年にわたって使用されてきたSIRS (systemic inflammatory response syndrome、全身性炎症反応症候群) 頼みといえる敗血症の定義である“感染に伴ってSIRS診断基準を満たした状態 (Chest 1992; 101: 1644年〜1655年) ”では、感染症で臓器障害を発症しているもののSIRS診断基準を満たさない重症敗血症が約12%存在する (NEJM 2015; 372: 1629年〜1638年) などの敗血症見落としに関する報告があります。
 本講演では、今後臨床現場において広く普及していくことが予想される新しい敗血症の定義・診断基準であるSepsis-3を正しく理解して頂くために、敗血症の定義に関するこれまでの変遷について解説を加える予定です。さらに、敗血症に関連した臓器障害の一つであると考えるべきDICについて、本邦と欧米の認識の違いについて学び、新しく発表された敗血症関連のガイドライン (日本版敗血症診療ガイドライン2016) におけるDIC治療薬のポジショニングを踏まえ、医療現場が求めるDIC治療薬の新薬像を探ってみたいと思います。

  1. 敗血症の診断基準とは?
    1. 感染に伴うSIRS
    2. 全身所見をともなう感染
    3. 臓器不全と敗血症
    4. Sepsis-3
    5. 新敗血症診断基準でICU診療はどう変わるか?
    6. 敗血症および敗血症性ショックの治療の問題点と医療ニーズ
  2. 敗血症性DICとは?
    1. DICの診断基準
    2. SIRSとDIC
    3. 欧米の認識
    4. 本邦の認識
    5. 日本版敗血症診療ガイドライン2016
    6. DIC治療薬の新薬像

会場

江東区文化センター

3F 第3研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/7/2 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/7/2 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/7/2 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/7/3 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 「バイオ医用高分子」入門 東京都 会場・オンライン
2024/7/3 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ