診断用バイオチップの市場性・将来動向と高感度センサを応用した製品開発
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2016年12月6日(火) 10時00分
~
18時00分
プログラム
第1部. 病原性ウイルス・細菌検出へのバイオチップの応用とその市場性
(2016年12月6日 10:00〜11:15)
ウイルス検査は、病院などでは日常的に行われており、細菌検査も食品工場や販売店、飲料水関連施設、入浴施設などで定期的に実施されている。このようにウイルス・細菌検査は既に広く普及しているが、まだまだ多くの点で、改良及び発展が望まれている。
`例えば、ウイルス検査では、高感度化に最も大きな期待が寄せられているが、同時に低価格、簡便さも要求されている。感染症の場合、原因ウイルスが不明な場合が多いため、多項目同時検査ができる装置に対するニーズも高い。これらのニーズを実現できれば、医療、診断に留まらず、環境測定としての迅速ウイルス検査が可能となり、さらには、エアコンや空気清浄機に付属のウイルスセンサーの実現にも期待が高まる。
菌検出においても「その場・その時検出」は最も期待されている機能の1つである。
これらのニーズを背景に、バイオセンサー技術の現状と今後の展望、期待される市場規模について講演したい。
- 現在用いられている代表的なウイルス検出方法
- ウイルス学的測定法
- 遺伝子検査 (PCR法)
- 免疫学的測定法 (イムノアッセイ)
- PCR法を用いた最新のウイルス検出方法と研究動向
- イムノアッセイを用いた最新のウイルス検出方法と研究動向
- 現在用いられている代表的な菌検出方法
- 培養法
- 顕微鏡観察
- 遺伝子検査 (PCR法)
- メイラード反応を用いた菌検出
- 最新の菌検出方法と研究動向
- ウイルス検出における新たな市場と市場規模
- 菌検出における新たな市場と市場規模
第2部. 診断用途ウイルス・細菌検出用途バイオチップの今後の市場性
(2016年12月6日 11:30〜12:45)
バイオチップの診断用途での利用は、今後ますます盛んなっていくものと予想されている。
特に再生医療・細胞医療といった新たらしい有望な医療の進展と共に、その有用性はさらなる高まりを見せるものと期待される。
- バイオチップ
- バイオチップの定義、用途
- 体外診断用医薬品
- 診断用バイオチップ
- ウイルス・細菌検出
- 診断用途ウイルス、細菌検査
- 遺伝子検査薬、POC検査薬、病理検査薬、細菌検査薬 (培地など)
- 再生医療等製品の製造工程の品質管理、セルバンクの品質管理など
- ウイルス、細菌検査用バイオチップ
- ウイルス・細菌検出用途バイオチップ
- ウイルス・細菌検出用途バイオチップの未来
- バイオチップの市場
- バイオチップの社会的技術認証
- ウイルス・細菌検出用途バイオチップの市場性
第3部. バイオチップを用いたリキッドバイオプシーによる診断システムの構築
(2016年12月6日 13:30〜14:45)
血液の中には免疫細胞、遊離核酸、タンパク質、代謝物、エキソソームなど様々な細胞や物質が存在し、かつ、循環している。
その中でも免疫細胞は、各組織等との相互作用によって変化し、人の健康情報や薬剤応答性等を反映しているものと思われる。
本講演では、免疫細胞の遺伝子発現に着目し、バイオチップを用いた遺伝子発現プロファイル解析による様々な疾患に関与する遺伝子マーカー探索の事例をご紹介するとともに、リキッドバイオプシーの今後の展開について議論したい。
- 探索マーカーの種類と測定装置
- 遺伝子発現解析のためのバイオチップ
- 臨床情報データベース
- 標準化の重要性
- リキッドバイオプシー
- RNAチェック
- 薬剤効果予測マーカーの事例
- 予後予測マーカーの事例
- 未病マーカーの事例
- 健康モニタリングシステム
- 健幸社会実現のために
第4部. 高感度バイオセンサーの開発技術と診断応用の可能性
(2016年12月6日 15:00〜16:30)
生体の有する分子認識機能とデバイスを結合したバイオセンサーは、タンパク、遺伝子、ウイルス、細菌などを選択的、高感度に測定することができる。
今回は、講演者が開発したプリンタブルセンサーチップと携帯型デバイスを用いる手法などを中心に高感度バイオセンサーの開発技術と診断応用の可能性について紹介する。
- バイオセンサーの原理
- バイオセンサーの開発事例
- バイオセンサーの応用分野
- プリンタブル電極を用いるバイオセンサー
- 遺伝子センサーの開発
- ウイルス、感染菌の測定事例
- 免疫センサーの開発
- ホルモン、ストレスマーカーの測定例
- ポイントオブケア型バイオセンサーの開発
- 今後の展開
第5部. LSI技術を活用したバイオセンサアレイ開発
(2016年12月6日 16:45〜18:00)
集積回路技術とバイオセンサ技術を融合させ新たな価値を創造する動きが活発化している。
CMOSイメージセンサ技術を用いてバイオセンサをアレイ化することで、細胞やシナプスから放出されるイオンや神経伝達物質の2次元の挙動をリアルタイムに計測する技術が開発し、1細胞解析への用途開拓を目指している。
またこの技術を活用し、DNA解析および抗原抗体反応を超並列解析の可能性について講演する。
- 半導体型バイオセンサの基礎知識
- 電荷転送型バイオアレイセンサの基本原理
- バイオイメージセンサの計測技術
- pH分布による細胞活動の可視化
- 酵素反応を利用した 神経伝達物質の可視化
- 海馬などからのカリウム、ナトリウムイオンのイメージング技術
- 複数種類の神経伝達物質の同時可視化技術
- DNAハイブリダイゼーションの超並列解析
- アルツハイマー病超早期診断などへの用途開拓
- 社会実装に向けた課題と動向
- 質疑応答
講師
藤巻 真 氏
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
電子光技術研究部門
研究グループ
研究グループ長
-
的場 亮 氏
株式会社 DNAチップ研究所
代表取締役
民谷 栄一 氏
大阪大学
大学院 工学研究科
教授
澤田 和明 氏
豊橋技術科学大学
電気・電子情報工学系
教授 / ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーセンター長 / インキュベーション施設長 / 学長補佐 / 高専連携室長
主催
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