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アクリル系ポリマー活用のための充実入門

アクリル系ポリマー活用のための充実入門

~原料・特性・高性能化・分子制御~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年11月29日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

 アクリル樹脂を中心とするアクリル系ポリマーは、その優れた耐候性、透明性および表面光沢などの特性により、車両部材、光学部材、土木・建築部材、塗料用樹脂などの分野で幅広く使用されている。
 まず、このアクリル系ポリマーについて、その原料であるモノマーの合成、工業的ポリマー製造法を説明し、具体的製品例を紹介することで理解を深める。また、アクリル系ポリマーを活用するにあたり、理解しておくべき性能・特性を他樹脂との比較において解説する。
 その際、劣っている性質 (技術的課題) 及びその解決の方向性についても解説する。また、新しい機能付与など構造制御重合によるアクリル系ポリマーの分子設計の現状について概説する。

  1. アクリル系ポリマーの特徴
    1. アクリル系ポリマーとは
    2. アクリル系ポリマーの歴史
  2. アクリル系モノマーの合成方法
    1. メタクリル酸メチル (MMA) の工業的製造方法
    2. 各種メタクリレートモノマーとそのポリマーの特性
  3. アクリル系ポリマーの工業的製造法
    1. 知っておきたい重合の基礎
    2. 各種工業的製造法
      • 塊状
      • 懸濁
      • 乳化溶液
      • 光各ラジカル重合法
    3. 実用製品例
      • 成形材料
      • シート
      • フィルム
      • 樹脂添加剤
      • 塗料用樹脂
      • UV硬化樹脂
      • 土木部材
      • 光学部材など
  4. アクリル系ポリマーの特性
    1. 他の透明樹脂との特性比較
      • 光学的性質
      • 耐候性
      • 色調
      • 硬度
      • 吸水特性など
    2. アクリル系ポリマーの特性から見た課題
  5. アクリル系ポリマーの高性能化
    1. 改良方法
    2. 性能・機能の改良
      • 耐衝撃性
      • 耐熱性
      • 難燃性
      • 表面特性など
  6. アクリル系ポリマーの分子設計
    1. 構造制御重合の基礎
      • アニオン重合
      • ラジカル重合
    2. 分子量制御、立体規則性制御
    3. ブロック・グラフトポリマーとその応用
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 時光 亨
    三菱レイヨン 株式会社 大竹研究所 機能材料研究グループ
    グループリーダー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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