技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

コーティングプロセスにおけるレオロジー&ぬれ性解析

コーティングプロセスにおけるレオロジー&ぬれ性解析

~レオロジーと”ぬれ”からコーティングを正しく理解する~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、コーティングプロセスについて、界面化学、高分子レオロジー、微粒子分散の基礎から解説いたします。

開催日

  • 2016年9月27日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 塗布に関わる材料を扱う技術者
    • 塗料
    • インキ
    • 接着剤など

修得知識

  • 界面化学とレオロジーに基づき、塗工プロセスを素過程に分割して把握する
  • 塗工プロセスの挙動を材料物性と関連づけて理解するコツ
  • コーティング液を塗工プロセスと関連づけて設計するための知識
    • 高分子や分散系のレオロジー、界面活性剤の吸着と表面張力、固体表面に対するぬれ性
  • コーティング液を評価するためのレオロジー及び界面化学的測定法に関するノウハウ

プログラム

 コーティング液の多くは、媒体中にバインダーなどの高分子や顔料などの微粒子が分散した不均一系流体であり、コーティング液の物性制御およびコーティングプロセスの管理と密接の関係する科学はバルクのレオロジーと濡れ性に関する界面化学です。塗料やインクなどは液体状態で紙、プラスチック、金属などに塗布された後、乾燥や化学反応などを経て固体塗膜となりますが、この過程に密接に関連するのは濡れ性に関する界面化学です。一方、液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、その界面化学的性質に起因して凝集しており、その効果はレオロジー的性質に大きく反映されます。
 本セミナーでは、コーティング技術を総合的に理解するために、液体および固体の界面化学、続いてコーティング液の材料科学として高分子のレオロジーと微粒子分散系の安定性を概説し、さらにそれらをコーティングプロセスに応用するための基礎について説明します。

  1. 界面化学の基礎
    1. 表面張力と表面エネルギー
    2. 固液界面における濡れと接触角
    3. Zismanプロットと臨界表面張力
    4. 表面の幾何学と濡れ性
    5. 溶液の表面張力と界面活性剤の吸着
    6. 臨界ミセル濃度と表面張力
    7. 界面活性剤のHLB値
  2. レオロジーの基礎
    1. 連続体力学の基礎
      1. ひずみ
      2. ひずみ速度
      3. 応力
    2. 粘性の基礎
      1. 粘度 (粘性率) の定義
      2. 非ニュートン流動
      3. 時間依存性流動 (チクソトロピー)
    3. 粘弾性の基礎
      1. 弾性と粘性の基本的性質
      2. 粘弾性の現象論 (粘弾性モデル)
      3. 動的粘弾性の定義とその意味
      4. 動的粘弾性曲線の評価
  3. コーティング液の材料設計にかかわる界面化学とレオロジー
    1. 粒子分散系のコロイド化学的安定性
      1. 粒子の帯電とζ-電位
      2. イオン雰囲気と電気二重層
      3. DLVO理論と粒子の分散安定性
      4. 吸着高分子と粒子の分散安定性
      5. 凝集分散系のレオロジー的性質
      6. 粒子の濡れ性と分散性
    2. 高分子液体のレオロジー
      1. 高分子の分子運動
      2. 高分子の分子量と粘度挙動との関係
      3. 高分子溶液の非ニュートン流動
      4. ガラス転移
      5. 高分子の分子量と時間-温度換算則との関係
  4. プロセスから見たレオロジーおよび界面現象
    1. レベリングと表面張力
    2. 分散系のレオロジーと印刷適性
    3. タックと伸長流動
    4. ラテックス分散系の乾燥
    5. コーティング液の濡れ性と硬化塗膜の接着強度
  5. ケーススタディ〜インクジェットインクにおける界面化学〜
    1. 界面の流動とMarangoni効果
    2. 動的表面張力
    3. 動的粘弾性
    4. 濡れ性と浸透性
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/6 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/7 ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン
2024/5/22 界面活性剤入門 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/28 液膜の塗布・乾燥プロセスの物理現象と膜厚ムラの形成メカニズム、回避・抑制指針 オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/29 フィルムへの塗工技術とプロセス最適化、トラブル対策 オンライン