技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

新しい生体吸収材料開発における安全性・有効性評価

新しい生体吸収材料開発における安全性・有効性評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年7月11日(月) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 伸縮性生体吸収材料の分子デザインとその評価

(2016年7月11日 10:00〜11:30)

ポリ乳酸共重合体の構造と力学特性を解説するとともに,セグメントブロックをもつポリ乳酸マルチブロック共重合体の合成と特徴,医療分野への応用について紹介する。

  1. 生体吸収性材料の分類
    1. 天然物系生体吸収材料
    2. 合成高分子
  2. 脂肪族ポリエステルの分子構造と力学特性
    1. 脂肪族ポリエステルのガラス転移温度
    2. ランダム共重合体
    3. ブロック共重合体
    4. マルチブロック共重合体
  3. ポリ乳酸系マルチブロック共重合体の合成
    1. 有機触媒を用いた脂肪族ポリエステル合成
    2. ジブロック共重合体の合成
    3. PLLA-PCLマルチブロック共重合体の合成
    4. PLGA-PCLマルチブロック共重合体の合成
  4. ポリ乳酸系マルチブロック共重合体の特性
    1. 力学特性
    2. 熱特性
    3. 加水分解特性
    4. ステレオコンプレックス化による特性向上
  5. ポリ乳酸系マルチブロック共重合体の応用
    1. 癒着防止膜
    2. 細胞培養基材
    • 質疑応答

第2部. 生体吸収性スキャホールドを用いた再生医療の研究動向

(2016年7月11日 11:40〜13:10)

  • 再生医療のさまざまな戦略
  • 立体組織の再生
  • 機能性細胞
  • 幹細胞ニッチ
  • スキャホールドの役割と機能
  • 再生医療新法と再生医療等製品
  • 再生医療の歴史
  • 生体吸収性材料の化学
  • 機能化ポリ乳酸系スキャホールド
  • ペプチド複合化と神経誘導管への応用
  • 増殖因子複合化と歯周組織再建
  • 生体由来スキャホールド
  • 海外で上市されている脱細胞化組織
  • 脱細胞化小口径人工血管の開発
  • 真皮組織再生の現状とチャレンジ
  • 今後の展望と課題
  • 質疑応答

第3部. DDSのための生体材料の安全性・有効性評価

(2016年7月11日 13:50〜15:20)

  • DDSとその重要性
  • 生体材料について
  • 研究動向
  • 安全性・有効性評価のポイント
  • 今後の展望と課題 など
  • 質疑応答

第4部. 材料の抗菌性・抗感染性評価

(2016年7月11日 15:30〜17:00)

バイオフィルムは、細菌が材料表面に付着して増殖し、体外に多糖を排出して、多糖/e-DNAなどの混合したいわゆる細胞外重合物質を作り上げる。これが材料表面の膜状物質として、材料表面や粘膜の表面に形成されるが、その中で生息する細菌は薬剤に対する抵抗力があり、そのために感染症を慢性化させる可能性がある。従来取り上げてきた抗菌よりもより広い概念であり、この問題を解決しないと、感染症の対策は不十分である。本講では、抗菌とバイオフィルムの関係を明らかにし、感染性の評価対策の指針を述べる。

  1. 抗菌と材料
    1. 抗菌性とは
    2. 材料の抗菌のメカニズム
    3. 抗菌性金属について
  2. バイオフィルム ?なぜ抗菌だけでは不十分か?
    1. バイオフィルムとは?
    2. バイオフィルムが引き起こす産業上の問題
      1. 金属材料の腐食劣化
      2. 配管中でのスケール形成
      3. 船舶
      4. バラスト水
      5. 食品衛生関連
      6. 生体材料
      7. 利点としてのバイオフィルム
      8. その他
  3. バイオフィルムと抗菌
    1. メカニズムから見たバイオフィルムと抗菌の違い
    2. 効果・作用から見たバイオフィルムと抗菌の違い
  4. バイオフィルムと感染症
    1. バイオフィルムが引き起こす感染症
    2. 感染力を低下させるための方針
  5. バイオフィルムの作製と評価
  6. 感染症対策としてのバイオフィルム対策 – 抗感染材料の開発に向けて
  7. 将来展望
    • 質疑応答

講師

  • 寺境 光俊
    秋田大学 大学院理工学研究科
    教授
  • 山岡 哲二
    独立行政法人 国立循環器病研究センター研究所 生体医工学部
    部長
  • 田畑 泰彦
    京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 生体材料学分野
    教授
  • 兼松 秀行
    国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校
    名誉教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 CSVセミナー (超入門編 + 中級編) オンライン
2024/12/11 医薬品ライセンス基礎講座 2日間講座 オンライン
2024/12/11 CSVセミナー (超入門編) オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 医療機器におけるソフトウェアバリデーションのポイント オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 癒着防止材の選択、使用法と今後求められる製品像 オンライン
2024/12/12 CSVセミナー (中級編) オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 ISO 13485:2016対応に必須の医療機器プロセスバリデーション オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/20 カテーテル 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/30 医療機器 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション