技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

SP値 (溶解パラメータ) の基礎、高分子材料の開発、評価への活用法とメリット・デメリットおよび適用・使用限界の把握

SP値 (溶解パラメータ) の基礎、高分子材料の開発、評価への活用法とメリット・デメリットおよび適用・使用限界の把握

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、SP値の基礎から解説し高分子材料の開発、評価への活用法を詳解いたします。

開催日

  • 2016年5月31日(火) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 溶解に関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など

修得知識

  • 溶解パラメータ (SP値) の計算
  • 高分子材料の活用法

プログラム

 高分子材料は今日単独で用いられることは稀である。このため高分子材料の用途開発に当たっては相溶性や溶解性の問題は極めて重要である。ただ、これは溶液論の分野の一部であるので、式が複雑であるうえ、研究者によっては非常に複雑な表現になっていて、専門にかかわったことのない者にとっては解りにくい。
 SP値は有機低分子化合物で導かれた溶液論の一部であるが、バックグラウンドを理解した上で、応用に当たっては具体的にどうしたらよいか、また、その使用限界はどこにあるのか詳しく述べてみたい。SP値はもともとHildebrand (米国) によって導かれたものであるが、その後Hansen (ドイツ) が独自の解釈でSP値の応用展開をしている。
 また、高分子材料の溶解性を論ずるのに、これらとは別の考え方を持つFlory (米国) がχ (カイ) パラメータ というファクターを導入している。三者の提案はそれぞれに特徴があるが、実用に当たってはメリット・デメリットがある。これらの事について、著者の経験を交えた解説と見解を述べたい。

  1. 熱力学的に考えた非電解質溶液
    1. 熱力学の基礎
    2. 理想溶液
    3. 正則溶液
    4. 高分子溶液
  2. 高分子の溶解性
    1. 長く大きな分子
    2. 固体と液体の相平衡
    3. 結晶性と非晶性
    4. Floryの溶液論
  3. 溶解性パラメータ
    1. 溶解性パラメータの導出
    2. 低分子の溶解パラメータ
    3. 高分子の溶解パラメータ
    4. 共重合体の溶解パラメータ
    5. Hansenの溶解パラメータ
    6. 溶解性パラメータの適用限界
  4. 高分子溶解の実例
    1. ポリスチレンとトルエン、キシレンの系
    2. ポリイソブチレンとジイソブチルケトンの系
    3. ポリカーボネートと酢酸エチルの系
    4. ポリエチレンとテトラリン等の系
  5. 高分子の溶解パラメータの求め方
    1. 溶解度試験法
    2. 引力定数による方法
    3. 膨潤試験法
    4. 溶媒雰囲気下の力学的試験法
    5. 濁度法
    6. 粘度法
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/1/16 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と変形・破壊の解析 オンライン
2026/1/19 化学反応型樹脂の接着強さと硬化率評価 オンライン
2026/1/19 高分子の架橋メカニズムと特徴 オンライン
2026/1/20 UV硬化樹脂の材料設計と硬度・柔軟性の両立、低粘度化 オンライン
2026/1/20 高分子延伸による配向・結晶化制御 東京都 会場
2026/1/21 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2026/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2026/1/21 高分子の架橋メカニズムと特徴 オンライン
2026/1/22 ポリビニルアルコール (PVA) の構造と物性およびその応用展開 オンライン
2026/1/23 自動車リサイクルの課題、展望と樹脂リサイクル技術の開発動向 オンライン
2026/1/23 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2026/1/23 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2026/1/23 易解体性材料の基礎と最新トレンドおよび接着剤・粘着剤の開発事例とポイント オンライン
2026/1/23 ウレタン材料の基礎と組成・構造解析および難溶解材料の最適な分析手法 オンライン
2026/1/26 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の基礎と活用法 オンライン
2026/1/26 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2026/1/27 微粒子分散系の安定性評価の考え方と「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方 オンライン
2026/1/27 高分子微粒子の合成、粒径制御とその中空化 オンライン
2026/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2026/1/27 ビトリマー (結合交換性架橋樹脂) の基礎とイオン伝導性ビトリマーへの展開 オンライン

関連する出版物