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CFRPの成形性・生産性向上と長期安全性・信頼性確立のためのセミナー特集

CFRPの成形性・生産性向上と長期安全性・信頼性確立のためのセミナー特集

~材料開発・コストダウン技術動向と疲労評価・寿命予測~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年12月10日(木) 10時30分 15時45分
  • 2015年12月11日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者
  • CFRP で課題を抱えている方

修得知識

  • FRPマトリックス樹脂と成形の関係概要
  • マトリックス樹脂関連技術を基盤としたCFRP業界参入戦略 など
  • 開繊された薄い炭素繊維材料の力学的特性とその特性向上のメカニズム
  • 熱可塑性樹脂含浸複合材料成形用の中間成形材料の利用方法
  • CFRPのコストダウンのための課題と方向
  • 最近のCFRPコストダウンのための原料および成形技術の開発状況

プログラム

1日目 第1部 易成形のためのFRPマトリックス樹脂総論

(2015年12月10日 10:30〜12:00)

 強化繊維とともにFRP材料の根幹を担っているマトリックス樹脂。マトリックス樹脂を理解することは、FRP成形の成形に加え、設計、品質保証といった幅広い領域の理解につながり、FRP業界への参入や該業界での事業拡大への糸口を見つけられる一助となる可能性を秘めています。
 本セミナーではFRPのマトリックス樹脂に焦点を当て、マトリックス樹脂の観点からCFRP成形の肝となる技術の解説を行います。さらに、マトリックス樹脂関連技術を基盤としたCFRP業界参入戦略について議論します。

  1. FRPのマトリックス樹脂概論
    1. FRPの材料基本構成
    2. FRPに用いられる主なマトリックス樹脂の種類と特性
    3. 熱可塑性と熱硬化性樹脂とは
    4. 熱硬化性FRPと熱可塑性FRPの特徴
  2. FRPマトリックス樹脂と成形の関係
    1. FRPの物性はマトリックス樹脂によって支配される
    2. マトリックス樹脂がFRP成形プロセスに与える影響
      1. FRPマトリックス樹脂と成形プロセス5大要素の関係
      2. 温度
      3. 圧力
      4. 積層工程
      5. 清掃工程
      6. トリム工程
  3. マトリックス樹脂関連技術を基盤としたCFRP業界への参入戦略
    1. CFRP業界の問題点
    2. CFRP業界への参入や事業拡大時のポイント
    • 質疑応答

1日目 第2部 開繊炭素繊維複合材料の機械的特性と中間成形材料「OVEX」について

(2015年12月10日 13:00〜14:00)

 開繊による機械的特性の向上について著者の実験データや研究レビューを交えて説明する。
 また、開繊技術をコアとしたサカイオーベックスの中間成形材料「OVEX」について解説する。

  1. 開繊技術について
    1. 福井県の特許である空気開繊技術について
    2. 開繊CFRP・CFRTPの特徴
  2. 開繊CFRP・CFRTPの機械的特性
    1. 開繊による層の薄層化と内部損傷について (サカイオーベックスの研究)
    2. 開繊CFRPの疲労特性 (研究レビュー)
    3. 開繊CFRPの圧縮特性 (研究レビュー)
    4. 開繊CFRPの衝撃特性 (研究レビュー)
  3. 開繊技術を用いた中間成形材料 「OVEX」
    1. OVEX fabric (開繊糸織物)
    2. OVEX prepreg (熱可塑性・熱硬化性樹脂含浸シート・テープ)
    3. OVEX Semipreg (熱可塑性樹脂付帯シート)
    4. OVEXの特徴と利用方法
    • 質疑応答

1日目 第3部 炭素繊維複合材料コストダウン技術の最近の動向

(2015年12月10日 14:15〜15:45)

 炭素繊維複合材料 (CFRP) は、航空機、一般産業用途、特に、世界的な排ガス規制の強化に対応するため量産自動車部品への適用など今後とも大きな需要拡大が期待されている。しかし、これらを実現するためには、コストの大幅な低減が必須であり、原料から成形、二次加工にわたって新規な技術開発が世界中で進められている。それらの最近の動向と今後の方向について解説する。

  1. はじめに
    1. 炭素繊維の需要動向
  2. 炭素繊維のコストダウン技術開発
    1. PAN以外の原料開発
    2. ラージトウの利用
    3. 革新的焼成技術開発
  3. 新規中間基材の開発
    1. 新規な織物 (ノンクリンプ織物、一方向織物)
    2. 多軸積層布
    3. 低温短時間硬化型プリプレグ
    4. 熱可塑性プリプレグとラミネート
  4. 成形のコストダウン技術開発
    1. 積層の自動化
    2. 一体成形
    3. 脱オートクレーブ (OOA) 成形
    4. 高速RTM
    5. 熱可塑性樹脂使い成形
    6. 成形の自動化
  5. 二次加工の生産性向上
    1. CFRPの機械加工
    2. CFRPの接合
  6. リサイクル
  7. 最近のCFRP開発の体制
  8. まとめ
    • 質疑応答

2日目 CFRPの疲労・破壊特性の基礎と寿命予測および信頼性評価技術

(2015年12月11日 13:00〜16:30)

 金属における機械・構造物の破壊事故の原因の多くは疲労破壊によって生じているといわれています。そのため、機械・構造物の長期安全性、信頼性を確立することは設計開発を行う上で非常に重要です。炭素繊維強化プラスチック (CFRP) は疲労特性に優れた材料と言われていますが、マトリックスクラックや層間剥離などの損傷が疲労負荷を受けることによって発生、進展し、構造物の強度低下を引き起こします。本セミナーでは、最近、航空機や自動車等の構造材料として注目を集めている炭素繊維強化複合材料の疲労損傷進展評価および寿命評価技術について分かりやすく解説します。

  1. 複合材料の疲労特性評価の基礎
    1. 疲労破壊事故事例
    2. 複合材料の構造と強度
    3. 複合材料の疲労損傷と評価
  2. 複合材料の損傷観察技術
  3. 繰返し変動負荷を受けるCFRP積層板の疲労寿命予測
  4. 超高サイクル疲労におけるCFRP積層板の長期信頼性評価
    1. 層間剥離の進展特性評価
    2. トランスバースクラックの進展特性評価
  5. CFRP積層板の疲労損傷発生予測
    1. トランスバースクラック発生寿命予測
    2. 疲労損傷が生じないCFRP積層板の疲労強度設計
  6. 厚肉CFRP積層板の面外疲労強度特性評価
    1. 厚肉CFRP積層板の面外方向疲労試験方法
    2. 厚肉CFRP積層板の面外方向疲労寿命評価
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 吉田 州一郎
    FRP Consultant株式会社
    代表取締役社長
  • 竹内 博紀
    サカイオーベックス 株式会社 テクニカルセンター 複合部材開発グループ
  • 井塚 淑夫
    井塚技術士事務所
    所長
  • 細井 厚志
    早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部
    准教授

会場

大田区産業プラザ PiO
東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 66,500円 (税別) / 71,820円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 37,800円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 35,000円(税別) / 37,800円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 66,500円(税別) / 71,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 70,000円(税別) / 75,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 113,400円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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