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アルツハイマー病における先制治療薬開発と次世代型動物モデルを用いた発症機構解明

開発のオピニオンリーダーが語る

アルツハイマー病における先制治療薬開発と次世代型動物モデルを用いた発症機構解明

~根本的予防用や治療法が存在しないアルツハイマー病の研究開発の最前線~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年3月6日(金) 11時30分 17時00分

プログラム

第1部 次世代型アルツハイマー病モデルを用いた発症機構解明と創薬

(2015年3月6日 11:30〜13:00)

アルツハイマー病の原因病理 (Aβアミロイドーシス・タウオパシー・神経変性) が同定されて久しいのにもかかわらず、根本的予防用や治療法が存在しない。原因の一つは妥当な動物モデルが存在しないことだ。ようやくこの問題に対するブレイクスルーを達することができた。これまでの問題点と現状そして将来展望を解説する。

  1. 世界の認知症患者は5,000万人を超え、6割以上がアルツハイマー病に起因する。
  2. 本疾患は患者と家族の尊厳を奪う難病である。根本的治療法が存在しない最大の原因は発症機構が不明であることだ。
  3. 本疾患の実験科学的研究ツールとして1995年以降、アミロイド前駆体タンパク (APP) を過剰発現するトランスジェニックマウスが使用されてきた。
  4. これらのモデルは、APPトランスジーンを異常に高いレベルで発現するため、これまで数千の論文で発表されたデータの多くに問題のあることが 最近分かってきた。
  5. 演者はAPPを過剰発現せずにアミロイドを蓄積する次世代型マウスモデルの作製に初めて成功し、問題を解決した。
  6. 現在、上記モデルを用い、神経毒性・創薬・分子イメージング
  7. アストロサイト・ミクログリアの専門家等と協力して発症機構解明に取り組んでいる。
  8. 国内外の共同研究の数は100件を超えた。これらの情報は演者に集約されつつあり、診断法・予防法・治療法の確立に寄与するであろう。
  9. 研究開発の最前線を紹介する。
  10. 質疑応答

第2部 早期発見のためのアルツハイマーのバイオマーカーと診断薬・機器開発

(2015年3月6日 13:45〜15:15)

アルツハイマー病の脳内の病変は、臨床症状発症の何年も前から進行を始めているといわれている。先制治療のための早期発見の重要性と、そのためのバイオマーカー開発の意義や現状について紹介したい。

  1. アルツハイマー病の原因と進行について
  2. アルツハイマー病を治療するということとは
  3. アルツハイマー病の「早期発見=絶望」か
  4. 早期発見の重要性 ・現在用いられているバイオマーカーと新規開発
  5. 演者が取り組んでいる早期発見バイオマーカーの紹介
  6. 高齢化社会におけるアルツハイマー病早期発見の意義
  7. 質疑応答

第3部 アルツハイマー病発症前脳内変化の理解と先制治療薬開発の展望

(2015年3月6日 15:30〜17:00)

アミロイド・イメージング等のアルツハイマー病変検出技術の進歩により、認知症発症の15年ないしは20年前から脳内にアミロイドの蓄積が生じていることが明らかとなった。本講演では、これらの発症前脳内変化を紹介し、アルツハイマー病先制治療薬開発を展望したい。

  1. アミロイド・カスケード仮説の再評価
  2. アミロイド・イメージングから得られた新知見
  3. バイオマーカー開発の現状と展望
  4. Asの神経毒性の責任分子形態 (アミロイドvs.オリゴマー)
  5. オリゴマーの神経毒性発現における作用点
  6. プレセニリン遺伝子変異の病的意義をめぐる新たな議論
  7. アルツハイマー病の予防法開発の可能性
  8. 教育 (学歴) とアルツハイマー病
  9. 生活習慣病とアルツハイマー病
  10. 生活習慣 (運動、食事) とアルツハイマー病
  11. 講演者が進めるアルツハイマー病先制治療薬開発
  12. 質疑応答

講師

  • 西道 隆臣
    国立研究開発法人 理化学研究所 脳神経科学研究センター 神経老化制御研究チーム
    チームリーダー
  • 谷口 美也子
    鳥取大学医学部附属病院 ワークライフバランス支援センター
    副センター長
  • 柳澤 勝彦
    国立 長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター 研究所副所長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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