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金属材料の水素分析手法、水素脆化メカニズム、およびその防止対策

金属材料の水素分析手法、水素脆化メカニズム、およびその防止対策

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、金属材料の開発をする上で、また利活用する上で水素脆化は厄介な問題である水素社会の到来に際して必ずや問題となるであろう金属材料の水素脆化やその防止策について余すところなく解説いたします。

開催日

  • 2014年9月11日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 水素脆化対策が必要な製品の技術者
    • 自動車
    • 船舶
    • 高強度鋼
    • 金属延性材料
    • 燃料電池
    • 水素エネルギー
    • 燃料ステーション など
  • 水素脆化で課題を抱えている方

修得知識

  • 金属と水素の物理化学的性質の基礎
  • 水素分析手法の種類と用い方
  • 遅れ破壊・水素脆化のメカニズム
  • 水素脆化を抑制するための考え方、方法

プログラム

 水素脆化とは水素と応力により材料が脆くなる現象であり、近年、遅れ破壊・水素脆化に対する知見が強く求められています。
 例えば、環境問題を背景に、輸送機器の軽量化のため材料の高強度化が求められていますが、材料を高強度化するほど水素脆化感受性が高まり、突然の破壊が危惧されます。
 また、水素をエネルギーとする燃料電池システムは次世代エネルギーの主役として期待されていますが、燃料電池自動車のタンクや水素ステーションでは極めて過酷な水素環境で材料が使用される傾向にあり、安全性と信頼性の確立が急務といえます。
 本セミナーでは、金属と水素の物理化学的相互作用の基礎を平易に解説し、金属材料中の水素分析方法の特徴・注意点を説明します。
 また、各種金属材料の水素脆性に関する過去および最新の研究、国際的な動向を理解し、最後に抑制に向けた指針を提案します。

  1. 金属と水素の物理化学的性質の基礎事項
    1. 金属 (bcc,fcc,hcp) 中の水素の固溶
    2. 金属表面での水素の吸着、侵入過程
    3. 金属中の水素拡散
    4. 金属中の水素トラップサイト
  2. 水素分析方法の特徴・注意点
    1. 昇温脱離法
    2. 水素可視化方法
  3. 遅れ破壊メカニズム
    1. 水素脆性とは
    2. 水素脆性の特長
    3. 内圧説
    4. 格子脆化説
    5. 局部変形助長説
    6. 空孔凝集説
  4. 金属中の水素存在状態と脆化メカニズム解明へ向けた最近の研究
    1. 昇温脱離法によるbcc,fcc,hcp金属の水素放出プロファイル比較
  • 質疑応答

講師

  • 高井 健一
    上智大学 理工学部 機能創造理工学科
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。