技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱分析の基本・原理と適切な測定・データ解釈の勘どころ

いまさら聞けない

熱分析の基本・原理と適切な測定・データ解釈の勘どころ

~正しく解釈するための測定条件の決め方、試料サンプリングの注意点、解析の基礎、トラブルシューティング~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、熱分析の基礎から解説し、各種熱分析技法の基本原理や、正確な結果を得るための測定条件の決め方、サンプリングの注意点、解析の基礎・データ解釈のポイント、熱分析装置の保守管理について詳解いたします。

開催日

  • 2014年4月23日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 熱分析に関連する技術者、分析担当者

修得知識

  • 熱分析の基礎
  • 各種熱分析の原理・測定・解析・応用
    • 示差走査熱量測定(DSC)
    • 熱重量分析 (TG)
    • 熱機械分析 (TMA)
    • 動的粘弾性測定(DMA)
  • 正確な結果を得るための測定条件の決め方
  • サンプリングの注意点
  • 解析の基礎・データ解釈のポイント
  • 熱分析装置の保守管理
  • 実際の熱分析事例
  • 熱分析の代表的な応用例

プログラム

 熱分析を行う上で分析の目的に対して的確な情報を得るためには、熱分析の原理や性質を充分理解し、適切な測定条件で分析するとともに、得られたデータを正しく解釈することが肝要です。また、より正確な分析結果を得るためには、日頃の装置の保守管理が重要です。
 本講では、熱分析を始めて間もない方、またはこれから本格的に始められる方々を対象とし、「熱分析とは」から、各種熱分析技法の基本原理や、より正確な結果を得るための測定条件の決め方・サンプリングの注意点、解析の基礎・データ解釈のポイント、および熱分析装置の保守管理について、熱分析に関する基本的な知識を平易に解説するとともに、実際の分析事例を含め代表的な応用例を紹介します。

  1. 熱分析とは
    1. 熱分析の定義
    2. 熱分析の種類と特徴
    3. 熱分析データの概念
  2. 示差熱分析 (DTA) および示差走査熱量測定 (DSC) の原理と応用
    1. DTAの原理
    2. DSCの原理
    3. DTAおよびDSCの測定・解析
      1. 測定条件の決め方と測定上の注意点
      2. 測定チャートの解析の基本
      3. 分析結果に及ぼす測定条件の影響
    4. DTAおよびDSCの応用例
      1. ポリマーガラス転移・結晶化・融解
      2. ポリマーの熱履歴
      3. 熱硬化性樹脂の硬化反応
      4. でんぷんの糊化
      5. たんぱく質の熱変性
      6. DSCによる比熱容量測定
      7. 医薬品の純度解析
      8. 酸化誘導時間測定
  3. 熱重量分析 (TG) の原理と応用
    1. TGの原理
    2. TGの測定・解析
      1. 測定条件の決め方と測定上の注意点
      2. 測定チャートの解析の基本
      3. 分析結果に及ぼす測定条件の影響
    3. TGの応用例
      1. ポリマーの熱分解
      2. ゴム中の添加カーボンブラックの定量
      3. 反応速度論解析
  4. 熱機械分析 (TMA) の原理と応用
    1. TMAの原理
    2. TMAの測定・解析
      1. 測定条件の決め方と測定上の注意点
      2. 測定チャートの解析の基本
      3. 分析結果に及ぼす測定条件の影響
    3. TMAの応用例
      1. 熱膨張率
      2. ガラス転移
      3. 軟化点
      4. 熱膨張・熱収縮の異方性
  5. 熱分析装置の保守管理
    1. 装置校正 (キャリブレーション) と装置チェック
      1. DTAおよびDSCの装置校正
      2. TGの装置校正
      3. TMAの装置校正
    2. トレーサビリティーとバリデーション
    3. トラブルシューティング
  6. 新しい熱分析法
    1. 試料観察熱分析
    2. 温度変調DSC
    3. 湿度制御熱分析
    4. 速度制御熱分析 (CRTA)
    5. 発生気体熱分析 (EGA)
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 大久保 信明
    株式会社 日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ
    主任

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/19 シリカ微粒子の基礎 (分類・製法・特性と評価) とポリマーへの配合・複合化技術 オンライン
2024/12/19 高分子の相溶性と相分離および結晶化の基礎 オンライン
2024/12/20 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2024/12/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2024/12/20 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/20 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 東京都 会場
2024/12/23 高分子延伸による分子配向・結晶化制御技術 東京都 会場
2024/12/23 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/23 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/24 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン

関連する出版物