技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品特許入門講座

医薬品特許入門講座

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

開催日

  • 2013年3月25日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品に関連する技術者、担当者

プログラム

 医薬品の製品化までの期間は、通常の産業では3年とされているのに対し、10年以上要するばかりか、製品化の成功確率も極めて低い (製薬協のデータでは3万分の一) のが現状です。更に、製品である医薬品の製造販売には、当局の許認可を必要としています。
 それ故、医薬品の特許対応は、電機・機械とは全く異なり、「質」が重視され、一件々手作りで行われています。また、特許戦略の担い手も発明者ではなく、主に知財部です。
 そして、特許戦略の目標は、特許を単に取得したり、特許係争に勝つことよりも、ビジネスの勝つことを目標・ゴールとすべきです。
 その為に必要な特許知識を、様々な観点より、多くの事例と共に、紹介しますので、今後のお役にたてることを期待しています。

  1. 特許法の基礎
    • 特許法の目的
    • 独占権 (排他権) とは
    • 特許対象の発明とは
    • 特許を取得するための条件
  2. 広くて強い特許
    1. 広くて強い特許の基本
      • 広い特許とは
      • 概念を具現化した発明と事例
      • 概念 (コンセプト発明) と事例
      • 強い特許とは
      • 広くて強い特許の取得
      • 具体的な強い特許とは
      • 戦略
      • 特許・防衛特許の取得
      • 多面的・重畳的な戦略特許の取得
      • 質の高い基本特許の取得
        • ①研究開発の能力の向上
        • ②質の高い明細書の作成
        • ③承認許可制度等の薬事の把握
    2. 物質特許
      • 基本物質特許の取得
      • 最大限の物質クレームの取得
        1. 発明のタイプによる範囲
        2. 実施例に基づく範囲
        3. 基の類似性・組み合わせにより認められる範囲 (経験上良く認められる範囲)
    3. 結晶特許
      • 結晶特許
      • 水和物
      • 溶媒和物特許と係争事例
    4. 塩の特許
    5. 用途特許
      • 近接する用途の特許対応
      • 有効成分を機能 (メカニズム) で特定した用途特許と事例
      • 医薬用途の一行記載 (私見)
      • 新用途の開発による成功事例 (ボトックス、イリボー)
    6. 投与方法、併用・合剤の特許
      • 審査基準
      • 最近の成功事例
      • G2
      • 08
      • EPO拡大審判部審決
      • 三極の対比
    7. 製剤特許
      • 製剤・合剤特許の事例
      • 塩酸ブプロピオン徐放製剤事件
      • リーパクト顆粒事件
  3. データ保護
    • 改正時の状況
    • データ保護とは
    • TRIPs協定
    • 保護の内容 (三極)
    • 新たな申請データ保護 (再審査期間)
    • 再審査期間を延長する理由
    • 新再審査制度の内容
    • 対象医薬
    • 再審査制度とは
    • 再審査期間
  4. 医薬品の特許戦略
    1. 医薬品製品特性・特許のイメージ
    2. 製薬企業の経営と知的財産
    3. 医薬品の特許戦略
    4. 特許戦略の基本 ⇒ 戦略的思考
    5. 特許戦略の実践
    6. 医薬品の戦略的環境の3大要因
    7. 医薬品特許戦略の基本
    8. 医薬品特許戦略の2面性
    9. 特許出願戦略のモデル
  5. 国際特許戦略
    • 自社に応じた国際特許戦略
    • 海外ビジネスの収益構造と海外展開タイプ
    • 国際特許戦略の内容
  6. 新薬開発競争
    • 他社とのバッティング事例
    • 広い物質特許取得事例
    • 開発化合物変更事例
    • 中間体を他社に特許取得された事例
  7. ライフサイクルマネージマント
    • ライフサイクルマネージメント (LCM) とは
    • LCMの内容
    • LCMのポイント
    • LCMの典型例
    • 米国のLCM事例 (成功例・失敗例)
  8. 創薬ビジネス事例
    • 母核修飾による創薬事例
      • H2ブロッカー
      • プラバスタチンvsシンバスタチン
      • PPI阻害剤
    • 新用途の創薬事例
      • バイアグラ
      • ハルナール
      • ミノキシジル
      • エレン
      • ホルモテロール
    • 新製剤の創薬事例
      • リュ-プリン
    • バイオ関連の係争事例
      • インタ-フェロン
      • EPO
    • 最近の創薬事例
      • エビリファイ
      • デスマチブ
  9. 三局の後発品の現状と今後及び対応事例
    • 三極の後発品承認制度の特徴と差異
    • 日米後発品承認制度の詳細な比較
    • FDAの手続きとANDA申請フロー
    • 三局の後発品の現状と今後
      • 日本;後発品の現状と今後/後発品対応事例
      • 欧州;後発品の現状と今後/欧州委員会の暫定報告・最終報告
      • 米国;後発品の現状と今後/後発品対応事例
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/23 自社技術のノウハウ秘匿および特許出願の選択指針とオープン&クローズ戦略の進め方 オンライン
2025/1/24 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/24 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/29 特許請求の範囲 (クレーム) をしっかり読めますか? オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/5/25 三菱化学と住友化学と三井化学 分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/5/25 三菱化学と住友化学と三井化学 分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書