技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ラミネート型リチウムイオン電池の構成・設計とパッケージ技術

ラミネート型リチウムイオン電池の構成・設計とパッケージ技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車用途でさらなる特性向上が求められるラミネート型リチウムイオン電池について基礎から解説し、構成・構造と各特性、放熱設計、ラミネート外装材まで解説いたします。

開催日

  • 2012年8月27日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • リチウムイオン電池に関連する技術者、研究者
  • リチウムイオン電池の実務初心者

プログラム

第1部 リチウムイオン電池セル/モジュールの構造と作製の基礎

(2012年8月27日 10:30〜12:00)

 第一部においては、リチウムイオン電池 (セル) の総論として、セルの電気化学的な原理と正負極の構成を基礎にして、大型リチウムイオンの開発に至る過程での、ラミネート型セルの諸問題を扱う。
 もとよりセルの構成としてのラミネート (積層) 型か捲込型かは、用途に応じたセルの特性 (パワー、エネルギーとサイクル) を達成する為の手段であり、それ自体は副次的な問題ではある。しかしながらセルの構成は、製造プロセスにおいては電極板の塗工パターン、二次加工および外装容器への封止など、セルの基本特性に大きく影響する設計要因である。更にはセルからの放熱性、安全性試験のクリアなどの実用面においては、それぞれの得失を踏まえたセル設計と応用時のケアが不可欠となる。
 第一部においては、可能な限り実用レベルのデータを元に上記の諸問題を解説する。

  1. リチウムイオン電池 (セル) の電気化学的な構成と特性
    1. イオン伝導性と電気伝導性
    2. 正極、負極の動作
    3. 電極面積と内部抵抗
    4. 各材料の構成比率とコスト
  2. 正負極の構造とセルの成り立ち
    1. ラミネート (積層型) セル
    2. 廻捲型 (円筒、角型) セル
    3. エネルギー、パワーおよびサイクル特性
  3. 単セルの内部構造
    1. 収束、集電構造と外装材 (ラミネート型と廻捲型)
    2. セルの重量と放熱機構
  4. モジュールの構成
    1. セルとモジュールの特性比較 (パワーとエネルギー)
    2. モジュールの過充電とセルのガス膨張
  5. ラミネートと巻込型の実用化状況
    1. 自動車 (EV,HEV&PHV)
    2. 据置型蓄電池 (再生エネルギー関係)
    3. 小型 (i-Podなど) 、中型民生用 (アシスト自転車、電動工具)
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 リチウムイオン電池 (セル) の放熱設計

(2012年8月27日 12:45〜14:15)

  1. リチウムイオン・セルの構造と諸特性
  2. リチウムイオン電池 (セル) の放熱、加熱と保温、発火
  3. 電極端子からの放熱
    1. ラミネート型セルの端子と放熱 (放電) 性
    2. 両タブ型ラミネートセルの例
  4. セルの外表面からの放熱
    1. 形状と比表面積
    2. 円筒型と平板 (ラミネート) 型セルの表面積比較
    3. リチウムイオンセルの構成材料の熱伝導率
    4. セル構成物質の比率と熱伝導率
    5. ラミネートセルのモジュール化と放熱
  5. 大型ラミネートセルの放熱設計
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 リチウム二次電池ラミネート外装材について

(2012年8月27日 14:30〜16:00)

 モバイルだけでなく車載用にも採用が始まったリチウム二次電池用ラミネート外装材について、採用にいたった経緯及び適応物性、注意した事項について説明する。

  1. 保存性
    1. 各種バリアー性
    2. シール・ラミ強度
  2. 強度
    1. 耐圧性
    2. 衝撃・突刺し性
    3. 振動対策
    4. 安全弁機能
  3. 電気特性
    1. 電気腐食への対応
    2. 絶縁性
    3. 耐電圧性
  4. 放熱性
  5. 耐薬品性
  6. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 第1部,第2部講師
    • 泉化研(株) 代表 (元エナックス (株)) 菅原 秀一 氏
  • 第3部
    • 大日本印刷(株) エネルギーシステム事業部 奥下 正隆 氏

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/9 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2024/5/9 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/5/10 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 東京都 会場・オンライン
2024/5/10 材料化学から見た「全固体電池」の課題とその解決に向けた最新研究開発動向 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 電力・ガス業界のしくみ・ビジネス概説と秘話 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 入門 インピーダンス測定法とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/21 再生可能エネルギー源としての木質系バイオマス利用の道標 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 出光興産株式会社における苫小牧CCUS構想と今後の課題 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/5/22 核融合発電の最新開発動向、課題と実現への見通し 東京都 会場・オンライン
2024/5/23 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/24 核融合の開発競争とビジネスインパクト 東京都 会場・オンライン
2024/5/24 カーボンナノチューブの基礎とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/27 核融合 (フュージョン) のイノベーション技術と産業応用 オンライン
2024/5/28 車載電池・リチウムイオン電池の爆発・火災事故の傾向、 その安全性向上技術、過酷試験の進め方、規制対応 オンライン
2024/5/29 エクセルギーの基礎と実践的な計算・解析方法 オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/5/30 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/11/11 2023年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ