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表面・深さ方向の分析方法

表面・深さ方向の分析方法

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目次

第1章 表面分析の選び方

  • 1. 表面分析の出現と必要性の背景
  • 2. 何を知りたいのか
  • 3. 表面分析法とは
    • 3.1 電子・イオン・X線の振る舞い
      • 3.1.1 電子の主な性質と振る舞い
      • 3.1.2 イオンの主な性質と振る舞い
      • 3.1.3 X線の主な性質と振る舞い
      • 3.1.4 光照射の現象
    • 3.2 分析領域
      • 3.2.1 主にナノレベル薄層・微小部分析の立場で見た《照射》電子・イオン・X線の性質
      • 3.2.2 主にナノレベル微小部分析の立場で見た《信号》電子・イオン・X線の性質
  • 4. 各種表面分析法の比較と選択
    • 4.1 幾つかの比較

第2章 各種分析方法

第1節 オージェ電子分光法 (AES)
  • 1. オージェ電子分光法の原理
  • 2. 装置構成
  • 3. 定性・定量分析
    • 3.1 試料作成 (取り扱い) 方法
    • 3.2 各種分析モード
    • 3.3 データの読み方
  • 4. 測定困難なケース
    • 4.1 揮発性物質の測定
    • 4.2 絶縁物の測定
    • 4.3 ピークが重複する元素
  • 5. 分析事例
第2節 電子線マイクロアナリシス (EPMA)
  • 1. EPMAの原理と装置構成
  • 2. 特性X線の発生
  • 3. X線の分光
  • 4. 波長分散分光法とエネルギー分散分光法の性能比較
  • 5. 測定手順
    • 試料調整
    • 定性分析
    • 定量分析
  • 6. EPMA分析に関する国際標準規格 (ISO) 制定について
第3節 ラザフォード後方散乱法 (RBS)
  • 1. ラザフォード後方散乱法の原理
  • 2. ラザフォード後方散乱法の測定設備
  • 3. ERDAとチャンネリングRBS
  • 4. 測定例と限界
第4節 粒子励起X線分光法 (PIXE)
  • 1. PIXEの原理
  • 2. PIXEによる定量分析
  • 3. PIXE分析装置
  • 4. PIXEの応用
  • 5. PIXEカメラ
第5節 グロー放電発光分析法 (GDS)
  • 1. まえがき
  • 2. グロー放電発光分光分析法 (GD-OES)
  • 3. GD-OESによる深さ方向定量分析
    • 概要
    • グロー放電発光分析法における定量化の原理
    • 放電源パラメータとマトリックス依存性
    • 深さプロファイル
    • GD-OESによる定量分析例
第6節 蛍光X線分析法 (XRF)
  • 1. はじめに
  • 2. 蛍光X線分析の原理
  • 3. 蛍光X線分析の一般的な特徴
  • 4. 蛍光X線分析装置の概要
  • 5. 定性分析
  • 6. 定量分析
    • 検量線法
    • FP法
  • 7. 表面分析を行う際の注意点
第7節 二次イオン質量分析法について (SIMS)
  • 1. SIMSの概要
    • 原理
    • SIMSの種類
  • 2. SIMS分析の特徴
    • 長所と短所
    • 一次イオンの機能
    • 光学設定モード
  • 3. SIMSでどのような分析ができるのか
    • 高質量分解能を必要とする分析例
    • 絶縁物分析
  • 4. SIMSデータの定量
第8節 飛行時間型二次イオン質量分析法 (TOF-SIMS)
  • 1. はじめに
  • 2. TOF-SIMSの原理とハードウェアー
    • TOF-SIMS法の計測原理
    • TOF-SIMS装置ハードウェアーの概観
  • 3. TOF-SIMSの各種測定モード
    • 表面第一層の質量スペクトル
    • ケミカルイメージングならびに深さ方向分析
    • 深さ方向分析
  • 4. まとめ
第9節 誘導結合高周波プラズマ発光分光分析法 (ICP-OES)
  • 1. はじめに
  • 2. 原理と特長
    • ICP発光分析法の原理
    • ICPの生成
    • プラズマのドーナツ構造
    • 装置の概要
  • 3. 表面分析への適用
    • ウェハー上の薄膜分析
    • レーザーアブレーション/ICP-OES
  • 4. おわりに
第10節 走査電子顕微鏡 (SEM)
  • 1. はじめに
  • 2. SEMの原理・構造
  • 3. SEMの特徴
  • 4. SEMの信号
  • 5. SEMのコントラスト
  • 6. SEMの観察手順と注意点
  • 7. SEMデータから分かるもの
  • 8. まとめ
第11節 透過型電子顕微鏡 (TEM)
  • 1. はじめに
  • 2. TEMの原理と測定手法
  • 3. STEMの原理と測定手法
  • 4. EDSとEELSの原理
    • 4.1 EELSの原理
    • EELSで検出される電子の種類
    • EELSのスペクトロメータ及びイメージングフィルター
    • EELSスペクトルから得られる情報
    • 4.2 EDSの原理
  • 5. EELSによる分析例
  • 6. EDSによる分析例
  • 7. おわりに
第12節 原子間力顕微鏡 (AFM)
  • 1. AFMの歴史
  • 2. AFMの原理
    • カンチレバーについて
    • 接触式の原理
    • タッピング式の原理
    • 非接触式の原理
  • 3. 測定時の注意点
    • 探針の形状および大きさによる影響
    • 試料表面の摩擦力による影響
    • 探針の磨耗による影響
    • 帯電による影響
  • 4. 表面粗さ
    • 平均粗さ (Ra)
    • 十点平均粗さ (Rz)
    • 最大高さ (Ry)
    • 二乗平均粗さ (RMS)
  • 5. まとめ
第13節 X線回折法 (XRD)
  • 1. はじめに
  • 2. X線の基礎
    • X線の光学的性質
    • X線の発生
    • X線の吸収
    • 散乱
  • 3. X線回折法
    • 結晶構造
    • X線回折
    • 単結晶と多結晶
    • 粉末X線回折装置
    • 試料前処理及び測定
  • 4. 粉末X線回折パターンからの情報
    • 定性分析
    • 定量分析
    • 格子定数の精密化
    • 結晶子径/格子歪
    • 極点図形
    • 残留応力
    • 薄膜測定
    • 薄膜応力の測定
    • 結晶化度
    • 高温
    • 低温X線回折
    • X線反射率測定
    • リートベルト法
  • 5. おわりに
第14節 X線光電子分光法 (ESCA XPS)
  • XPS分析の特徴
  • 角度分解XPS
  • イオンスパッタリング法
  • XPSでの微小領域測定・マッピングについて
第15節 フーリエ変換赤外分光法 (FT-IR)
  • 1. 概要
    • 原理
    • 特徴
    • 検出能力
  • 2. 装置
    • ハードウェア
    • 測定手順
    • スペクトルの横軸と縦軸について
    • 特性吸収帯
  • 3. 表面、深さ方向分析に適したアクセサリとその応用
    • 反射法
      • 透過反射
      • 外部反射
    • 高感度反射法 (IRRAS) – 金属板上の薄膜
    • 偏光変調高感度反射法 (PM-IRRAS)
    • 全反射法 (ATR) – 低反射基板表面の分析
    • 光音響分光法 (PAS)
    • 顕微赤外法
第16節 ラマン分光法
  • 1. ラマン分光法の原理
  • 2. 装置構成
  • 3. 得られる情報
  • 4. 長所と短所
  • 5. 空間分解能
  • 6. 応用例
    • ダイヤモンドライクカーボン (diamond-like carbon:DLC) のラマン
    • 歪みシリコン測定

第3章 試料ごとの分析方法

第1節 金属・合金
  • 1. 冷延鋼板
    • 1.1 鋼板の製造プロセスとSMS及びAESによる表面分析
    • 1.2 鋼板表面偏析成分のXPSによる深さ方向の分析
  • 2. 亜鉛めっき鋼板の表面組成
  • 3. ティンフリースチールの水和酸化クロム層のXPSによる解析
  • 4. Kovar合金の湿分によるオキシ水酸化膜の角度分解法による定量
  • 5. スパッタリングによる金属酸化物の還元
  • 6. ステンレス鋼板の表面偏析と光輝焼鈍材の表面制御
  • 7. アルミニウムの表面組成と合金成分の表面偏析
  • 8. 合金めっき皮膜のGDSによる深さ方向分析とその信頼性
第2節 プラスチックフィルム表面のFT-IR分析手法
  • 1. ATR代替法・FT-IR分析とは
    • 1.1 ATR法と対応不可試料
    • 1.2 ATR代替法について
    • 1.3 試料変換
      • 1.3.1 転写
      • 1.3.2 溶出
      • 1.3.3 削取
  • 2. プラスチックフィルム表面分析の実際例
    • 2.1 ウレタン系塗膜の加熱転写・IR分析例
    • 2.2 フィラー入りアクリル系塗膜の溶解転写・IR分析例
    • 2.3 粗面塗膜の溶出転写・IR分析例
    • 2.4 シリコーン系塗膜の圧着転写・IR分析例
    • 2.5 小面積塗膜の溶出粒状化・IR分析例
    • 2.6 フィルム表面膜状物の削取・IR分析例
    • 2.7 応急なサンプリングによる対応
第3節 ガラスおよびガラス基板を用いた薄膜の分析
  • 1. 表面分析装置による深さ方向組成分析
  • 2. X線回折法による深さ方向の結晶相解析技術
  • 3. まとめ
第4節 セラミックス
  • 1. セラミックスの表面分析
    • 1.1 SEM
    • 1.2 AFM
    • 1.3 FT-IRおよびラマン分光
    • 1.4 XPS 、SIMSおよびAES
  • 2. セラミックスの深さ分析
    • 2.1 XPS、SIMSおよびAES (破壊分析)
    • 2.2 RBS (非破壊分析)
  • 3. セラミックスの断面TEM観察
第5節 カーボン
  • 1. はじめに
  • 2. ラマンスペクトル
    • 2.1 様々なカーボン材料のラマンスペクトル
    • 2.2 カーボン材料の微細構造の評価
    • 2.3 顕微ラマンを用いた深さ方向分析 – イオン注入した炭素繊維の分析 –
    • 2.4 フラーレン、カーボンナノチューブ、カルビンのラマンスペクトル
  • 3. 透過型電子顕微鏡 (TEM) 法を用いたカーボン材料の評価
    • 3.1 TEMの原理と特徴
    • 3.2 分析電子顕微鏡 (AEM) の原理と特徴
    • 3.3 TEM/AEMによるカーボン材料の評価例
  • 4. X線光電子分光法 (XPS) による表面分析
    • 4.1 XPSによるカーボン材料の評価例
    • 4.2 さまざまなの物質のC1sピーク形状の比較
  • 5. おわり
第6節 紙
  • 1. 走査型電子顕微鏡 (SEM)
  • 2. 電子線マイクロアナリシス (EPMA)
  • 3. X線光電子分光法 (XPS)
    • 3.1 広域スキャン測定
    • 3.2. 狭域スキャン測定
  • 4. 飛行時間型二次イオン質量分析法 (TOF-SIMS)
  • 5. 赤外全反射吸収法 (ATR法)
    • 5.1 一回反射ATR法
    • 5.2 顕微ATR法
    • 5.3 イメージングATR法
  • 6. ラマン分光法
  • 7. 走査プローブ顕微鏡 (SPM)
  • 8. 印刷物の断面分析
    • 8.1 インクジェット印刷用紙に浸透したインキの分布状態の観察
    • 8.2 EPMAによる用紙断面におけるインキ浸透の解析
第7節 めっき
  • 1. ウエットプロセスの特徴
  • 2. めっきへ利用される表面解析法の種類と特徴
  • 3. めっきへの表面・深さ方向分析の適用例
    • 3.1 Zn系ハイブリッドめっき皮膜
    • 3.2 鉛フリーはんだめっき
    • 3.3 Al合金への無電解Ni-Pめっき
    • 3.4 マグネシウム合金への陽極酸化皮膜の分析
第8節 薄膜における表面・深さ方向の分析方法
  • 1. 薄膜の分析評価を実施する前に
  • 2. 薄膜の分析解析における障害
    • 2.1 披検体量による問題
    • 2.2 空間的スケールによる問題
    • 2.3 構造的不均一による問題
    • 2.4 表面・界面による問題
    • 2.5 測定中の膜質変化による問題
    • 2.6 データ解析における問題
  • 3. 表面の分析
  • 4. 深さ方向の分析
    • 4.1 断面試料作成法
    • 4.2 断面試料による微視的構造の観察例
    • 4.3 薄膜表面からのエッチングによる評価例
    • 4.4 非破壊法による評価例
第9節 粉体・微粒子
  • 1. 粉体の充填性、流動性、付着性
    • 1.1 充填性 (圧縮度)
    • 1.2 安息角
    • 1.3 スパチュラ角
    • 1.4 凝集度
    • 1.5 崩潰角と差角
    • 1.6 分散度
    • 1.7 引張り破断
  • 2. 粒子内部構造 (深さ方向) 評価
    • 2.1 試料作製法と電子顕微鏡観察
    • 2.2 超薄切片法とTEM観察
    • 2.3 イオンビーム加工とSEM、TEM観察
第10節 フィラー
  • 1. 最近におけるフィラーの動向
  • 2. フィラーの物理的特性評価
    • 2.1 フィラーの粒径
    • 2.2 フィラー表面の凹凸状態
    • 2.3 フィラー表面の接触角
    • 2.4 フィラー表面の表面張力
    • 2.5 フィラー懸濁液の沈降体積
    • 2.6 ζ-電位
    • 2.7 フィラーの湿潤熱
  • 3. フィラーの化学的特性評価
    • 3.1 電位差滴定法
    • 3.2 フィラー表面の塩基性成分
    • 3.3 フィラーに含まれる金属不純物
    • 3.4 フィラーの固体酸性度
  • 4. フィラー表面の水の影響
    • 4.1 昇温脱離法
    • 4.2 Grignard試薬法
    • 4.3 シラン法
    • 4.4 リチウムアルミニウムハイドライド法
    • 4.5 フィラー表面への固着手法
  • 5. フィラーの分散性評価
    • 5.1 顕微鏡法
    • 5.2 X線マイクロアナライザーによる粒子の分散状態
    • 5.3 マイクロフォーカスX線CT装置
    • 5.4 マイクロフォーカスX線透視装置
    • 5.5 超音波法
    • 5.6 走査型プローブ顕微鏡
第11節 トナー
  • 1.表面の元素分析、化学構造分析の手法
  • 2.XPS、TOF-SIMS、FT-IR-ATRを用いた分析事例
    • 2.1 XPSによるトナー粒子表面の分析
    • 2.2 FT-IR-ATRによる印刷物表面の分析
    • 2.3 TOFSIMS、XPS、およびFT-IR-ATRによる、感光ドラム上付着トナーの分析
  • 3 表面の形態観察、元素分析の手法
    • 3.1 トナーおよび印刷紙の評価に用いる各種顕微鏡
    • 3.2 トナー粒子の顕微鏡観察
    • 3.3 印刷紙の顕微鏡観察
第12節 塗料
  • 1. はじめに
  • 2. 表面方向からの分析
    • 2.1 表面で発現する機能に関する解析
    • 2.2 薄膜の状態に関する解析
    • 2.3 欠陥部位の同定に関する解析
  • 3. 断面方向からの分析
    • 3.1 塗膜外観に関する解析
    • 3.2 塗膜構成成分のモルフォロジーに関する解析
  • 4. おわりに
第13節 接着に関わる分析
  • 1. はじめに
  • 2. 接着部の設計と接着不良
    • 2.1 接着剤選択の際の注意点
    • 2.2 接着部の設計、接着剤の使い方
    • 2.3 接着の工程
    • 2.4 接着不良
  • 3. 接着における分析・解析
    • 3.1 接着における分析・評価法
    • 3.2 接着剤の分析
    • 3.3 接着層における表面偏析
    • 3.4 接着表面界面の分析
    • 3.5 接着断面の分析
  • 4. 接着関連の不良解析例
第14節 レジスト
  • 1. スピンコート法によるレジスト膜形成
  • 2. レジスト膜形成に伴う表面硬化層の解析
  • 3. 微細パターンの接着力とヤング率測定
  • 4. シランカップリング処理によるレジストパターンの接着性
  • 5. レジストパターンと基板界面に形成された微細空孔 (vacancy)
第15節 半導体基板
  • 1. はじめに
  • 2. 外観・形状
  • 3. 不純物
    • 3.1 ドーパント不純物
    • 3.2 金属不純物
    • 3.3 その他の不純物
  • 4. 基板上の異物 (パーティクル)
  • 5. 結晶欠陥
  • 6. 先端機能性基板の分析
  • 7. 今後の課題
第16節 半導体デバイスおよびLSI
  • 1. はじめに
  • 2. 最先端LSIデバイスの研究開発における表面分析技術の役割
    • 2.1 概論
    • 2.2 シャロージャンクションの分析
      • 2.2.1 二次イオン質量分析法 (SIMS) によるシャロージャンクションの評価
      • 2.2.2 中エネルギーイオン散乱 (MEIS) によるシャロージャンクションの評価
    • 2.3 極薄ゲート絶縁膜の評価分析
      • 2.3.1 SiON絶縁膜の深さ方向の結合状態評価
      • 2.3.2 High-k絶縁膜のバンドアライメント評価
  • 3. 製造プロセスのエラーに起因する不良解析
  • 4. おわりに
第17節 触媒
  • 1. 構造
    • 1.1 透過電子顕微鏡 (TEM) , 走査電子顕微鏡 (SEM)
    • 1.2 X線回折 (XRD)
  • 2. 組成・電子状態
    • 2.1 X線光電子分光 (XPS)
    • 2.2 紫外可視分光 (UV-VIS)
  • 3. 反応性
    • 3.1 赤外吸収分光 (IR)
    • 3.2 ラマン分光
  • 4. 局所構造
    • 4.1 X線吸収微細構造 (XAFS)
    • 4.2 走査トンネル顕微鏡 (STM) ・原子間力顕微鏡 (AFM)
第18節 電池材料 (MEA)
  • 1. MEAの高分解能EPMA分析
    • 1.1 高分解能電子線マイクロアナライザ (FE-EPMA) について
    • 1.2 FE-EPMAによるMEA断面構造解析例
  • 2. X線顕微鏡による内部構造観察
    • 2.1 X線マイクロCTの原理およびMEA立体内部構造観察例
    • 2.2 放射光によるX線イメージング (屈折コントラストによる観察)
第19節 表面分析法を用いた記憶媒体の測定事例―― 磁気ディスクドライブを中心に ――
  • 1. はじめに
  • 2. 磁気ディスク最表面の潤滑膜の評価
    • 2.1 潤滑膜厚の評価
    • 2.2 潤滑剤の種類の判定
    • 2.3 潤滑剤の分子量などの推定
    • 2.4 潤滑膜中の添加剤評価
  • 3. ディスク表面の保護膜評価
  • 4. 深さ方向分析を用いた磁性膜評価
  • 5. 磁気ディスクヘッド表面の評価
    • 5.1 ヘッド保護膜の磨耗評価
    • 5.2 ヘッド表面を中心とした汚染評価
  • 6. まとめ
第20節 皮革
  • 1. 加脂剤の分子サイズとコラーゲン構造
  • 2. 加脂革のXPS測定
    • 2.1 革試料と前処理方法
    • 2.2 MAPとクロム革との結合性
    • 2.3 MAP加脂革表面の化学組成
    • 2.4 MAP分子の革表面における配向
      • 2.4.1 角度依存性と深さ方向の元素組成
      • 2.4.2 測定深さとアルキル鎖配向
  • 3. MAP結合と種々の機能性との関係
    • 3.1 MAP結合模式図
    • 3.2 動的耐水性
    • 3.3 透湿性,吸湿性および吸水性
    • 3.4 繊維の疎水化と柔軟性の関係
第21節 木材
  • 1. 木材の細胞壁構造と表面
    • 1.1 木材の成分と細胞壁構造
    • 1.2 木材の3断面と内部の表面
  • 2. 細胞壁内部の分析
    • 2.1 細胞壁の層構造を区別するための試料調製法
    • 2.2 分析例
  • 3. 木材の表面および深さ分析
    • 3.1 組織構造の影響
    • 3.2 木材表面の分析例
    • 3.3 木材表層の深さ分析例
第22節 有害物質
  • 1. はじめに
  • 2. グリーン調達における有害物質の分析
    • 2.1 RoHS関連
    • 2.2 ELV関連
  • 3. IECによるRoHS試験法の標準化
  • 4. 蛍光X線分析による各種試料のスクリーニング分析
    • 4.1 樹脂
    • 4.2 金属
    • 4.3 鉛フリーはんだ
    • 4.4 めっきなどの薄膜試料
  • 5. 精密化学分析法
    • 5.1 Pb,Cdの分析方法
      • 5.1.1 高分子材料
      • 5.1.2 金属
      • 5.1.3 電子材料
    • 5.2 水銀の分析方法
    • 5.3 6価クロムの分析方法
    • 5.4 特定臭素系難燃剤の分析方法
  • 6. おわりに

第4章 目的別分析方法

第1節 汚れ分析
  • 1. 有機汚れの分析
  • 2. 残存無機 (金属、イオン) 汚れの定量法
第2節 洗浄効果の評価技術
  • 1. はじめに
  • 2. 洗浄の評価技術の概要
  • 3. 洗浄後の表面を観察して評価する方法
    • 3.1 秤量法
    • 3.2 水に対するぬれの状態から評価する方法
    • 3.3 表面の化学反応を利用する方法
    • 3.4 物理的な方法による評価
      • 3.4.1 光を入射プローブとする方法
      • 3.4.2 電子を入射プローブとする方法
      • 3.4.3 イオンを入射プローブとする方法
  • 4. 洗浄後の表面に残っている汚れを洗い出し、洗い出された汚れを計測する方法
  • 5. おわりに
第3節 ぬれ性評価
  • 1. はじめに
  • 2. ぬれ性と接触角
  • 3. 種々の接触角
    • 3.1 静的接触角
    • 3.2 動的接触角
  • 4. 基本原理と解析手法
    • 4.1 液滴法
    • 4.2 拡張収縮法
    • 4.3 転落法 (滑落法)
    • 4.4 V-r法
    • 4.5 その他
  • 5. 接触角測定の特徴
  • 6. 適用分野
  • 7. 測定上の注意点・問題点
  • 8. おわりに
第4節 深さ方向分析
  • 1. 深さ方向分析の分類
  • 2. 界面分解能の評価,表面あれの低減,スパッタリング速度の測定
  • 3. 非破壊深さ方向分析
  • 4. 損傷を低減した深さ方向分析
第5節 不純物深さ方向分析
  • 1. はじめに
  • 2. Si半導体材料中のドーパント深さ方向測定
  • 3. SiC材料中の不純物分析
  • 4. 極浅表面の不純物分析と趙薄膜の測定
  • 5. 化合物半導体膜中の不純物分析
  • 6. TOF-SIMS分析による半導体表面の汚染
  • 7. 電子材料以外の材料へのTOF-SIMS分析応用例
  • 8. おわりに
第6節 異物分析
  • 1.異物の分析手法
  • 2.異物試料の前処理
    • 2.1 マイクロマニピュレーター
    • 2.2 マイクロミクロトーム
    • 2.3 異物の埋込みと研磨
  • 3. 異物分析のデータ例
    • 3.1 顕微赤外分光法による分析データ例
    • 3.2 電子線マイクロアナリシス法による分析データ例
    • 3.3 異物の観察例
第7節 劣化評価
  • 1. 飛行時間型2次イオン質量分析計 (TOF-SIMS)
    • 1.1 TOF-SIMSとは
    • 1.2 応用例 – PETフィルム表面のオリゴマー分布分析 –
  • 2. X線光電子分光法 (XPS)
    • 2.1 XPSとは
    • 2.2 C60+イオンエッチングの特徴
    • 2.3 応用例 – C60+イオンエッチングを用いたポリアクリル酸の分析 –
  • 3. フーリエ変換赤外分光法 (FT-IR)
    • 3.1 FT-IRとは
    • 3.2 全反射吸収法 (ATR) の原理
    • 3.3 深さ方向分析
    • 3.4 応用例 – ポリカーボネートの光劣化の解析 –
    • 3.5 応用例 – ポリイミド上の銅配線界面の分析 –
  • 4. ラマン分光法
    • 4.1 ラマン分光法とは
    • 4.2 応用例 – 近赤外顕微ラマン分光法による天然ゴムの劣化解析 –
第8節 耐食性評価
  • 1. 鋼板の塗装耐食性と表面の制御因子
    • 1.1 リン酸塩化成処理と塗装耐食性
    • 1.2 リン酸塩皮膜構造と皮膜形成の支配因子
  • 2. 亜鉛めっき鋼板の表面組成と耐食性
    • 2.1 亜鉛めっき鋼板の接着耐久性と粒界腐食
    • 2.2 亜鉛めっき鋼板のリン酸塩処理
    • 2.3 クロメート処理
    • 2.4 ノンクロメート処理
第9節 比表面積と細孔分布測定
  • 1. ガス吸着法
    • 1.1 吸脱着等温線
    • 1.2 ヒステリシス
    • 1.3 測定手法と前処理
      • 1.3.1 容量法
      • 1.3.2 重量法
      • 1.3.3 流動法
      • 1.3.4 前処理 (脱ガス処理)
    • 1.4 吸着等温線の解析方法-比表面積、細孔分布の計算
      • 1.4.1 BET法-代表的な比表面積計算法
      • 1.4.2 tプロットとMP法-実験式に基づくマイクロポア評価法
      • 1.4.3 Horvath-Kawazoe法 (HK法) 他-マイクロポア分布解析法
      • 1.4.4 マイクロポア分布解析法の使い分けと制約
      • 1.4.5 毛管凝縮現象を利用する方法-メソポア、マクロポアの解析方法
      • 1.4.6 DFT法 (Density Functional Theory)
  • 2. 水銀圧入法
第10節 摩擦の評価
  • 1. Fe-Cr-Cu粉末焼結材料の500℃での摩擦面の分析
    • 1.1 摩擦試験と分析の目的
    • 1.2 分析機器の選択
    • 1.3 分析手順
    • 1.4 分析結果および結果から分かること
    • 1.5 FE-AESによる摩耗粉の分析
  • 2. 二硫化モリブデンで潤滑した摩擦面の分析
    • 2.1 摩擦試験と分析の目的
    • 2.2 分析機器の選択
    • 2.3 分析手順
    • 2.4 分析結果および結果から分かること

執筆者

  • 副島啓義 : (株)島津総合科学研究所
  • 寺谷 武 : (株)住化分析センター
  • 村山順一郎 : 住友金属テクノロジー(株)
  • 長町伸治 : (株)イオン工学研究所
  • 石井慶造 : 東北大学
  • 柿田和俊 : (株)日鐵テクノリサーチ
  • 西埜 誠 : (株)島津製作所
  • 石川真起志 : カメカインスツルメンツ(株)
  • 星 孝弘 : アルバック・ファイ(株)
  • 川田 哲 : エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)
  • 吉見 聡 : (株)島津総合分析試験センター
  • 遠藤徳明 : 日本電子(株)
  • 奥西栄治 : 日本電子(株)
  • 及川哲夫 : 日本電子(株)
  • 真家 信 : (株)住化分析センター
  • 山路 功 : スペクトリス(株)
  • 石井秀司 : (株)イオン工学研究所
  • 中野辰彦 : サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)
  • 藤原 豊 : (株)住化分析センター
  • 前田重義 : (株)日鉄技術情報センター
  • 山﨑静夫 : (株)タッチパネル研究所
  • 酒井千尋 : 日本板硝子テクノリサーチ(株)
  • 柴田典義 : ファインセラミックスセンター
  • 片桐 元 : (株)東レリサーチセンター
  • 大塚祐二 : (株)東レリサーチセンター
  • 中川善嗣 : (株)東レリサーチセンター
  • 尾崎 靖 : 国立印刷局研究所
  • 日野 実 : 岡山県工業技術センター
  • 村上浩二 : 岡山県工業技術センター
  • 岩村栄治 : 荒川化学工業(株)
  • 福井武久 : (株)ホソカワ粉体技術研究所
  • 光石一太 : 岡山県工業技術センター
  • 荻野純一 : (株)東レリサーチセンター
  • 泉由貴子 : (株)東レリサーチセンター
  • 高橋久美子 : (株)東レリサーチセンター
  • 増田昭博 : (株)東レリサーチセンター
  • 冨田理会 : 日本ペイント(株)
  • 木本正樹 : 大阪府立産業技術総合研究所
  • 河合 晃 : 長岡技術科学大学
  • 小椋厚志 : 明治大学
  • 杉山直治 : (株)東芝
  • 富田充裕 : (株)東芝
  • 吉木昌彦 : (株)東芝
  • 福井賢一 : 東京工業大学
  • 末広省吾 : (株)住化分析センター
  • 佐藤恭司 : 大阪府立産業技術総合研究所
  • 片岡 厚 : 森林総合研究所
  • 平塚 豊 : (株)日立プラント建設機電エンジニアリング
  • 大和田薫 : 文化女子大学
  • 角田光輝 : 文化女子大学
  • 福山紅陽 : 協和界面科学(株)
  • 鈴木峰晴 : アルバック・ファイ(株)
  • 新宮一恵 : ナノサイエンス(株)
  • 林 広司 : (株)島津総合分析試験センター
  • 鷲尾一裕 : (株)島津製作所
  • 上村正雄 : 豊橋技術科学大学

出版社

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体裁・ページ数

B5判上製本 618ページ

ISBNコード

ISBN978-4-903413-30-3

発行年月

2007年12月

販売元

tech-seminar.jp

価格

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