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フィラー 素材理解と選定・配合・混練の技術

フィラー 素材理解と選定・配合・混練の技術

ご案内

  • 2022年2月8日: 好評につき完売、絶版。

 フィラーと一口に言ってもその種類や用途は多岐に渡り、すべてのフィラーについて学ぶことは困難である。また現在ある書籍を見てみても鉱物図鑑的で本当の意味で技術者に役立つものはあまりないと思われます。さらにフィラーメーカーからの物性値・分析値などの情報は、より容易にそしてより豊富に入手できる時代になってきており、フィラーの情報から目的としている効果をもたらすフィラーを正しく選定するのは困難な状況にございます。
 本書では既存の書籍とは一線を隔し、著者の豊富な知識と経験を基に実務で役立つフィラーの技術論を展開し、フィラー全体に適応が出来る科学的な理論やあまり表に出てこないが知っておくべき知識などが解説されております。また各フィラーの解説に目を移せば、一般的な書籍などに示されているフィラーに関する物性値・分析値についての解説はありません。より具体的にフィラーを活用する時の必要な知識、配合・混練技術などの解説やフィラーとして使用するのは珍しいが高いポテンシャルを持つ特殊なフィラーについても取り上げ、その有用性について解説しております。
 本書が全てのフィラーを扱う技術者にとってフィラー選択肢の拡大やより正しい活用術への助力になり、多くの技術者のフィラー技術の改善や抱える疑問の解決の糸口となることを切に願っております。
(書籍企画担当)

目次

第1章 基本構造と求められる資質

  • 1.1 フィラーを配合する目的
    • 充填材と充填剤
  • 1.2 分類法
  • 1.3 代表的な属性
    • 1.3.1 BET比表面積
    • 1.3.2 一次粒子径あるいは粒度分布
    • 1.3.3 吸油能
    • 1.3.4 不純物の指標
  • 1.4 物性に影響を与えるフィラーの性質
    • 1.4.1 鉱物粉砕型フィラーにおける重要属性
    • 1.4.2 鉱物原料加工型フィラーにおける重要属性
    • 1.4.3 非鉱物原料加工型フィラーにおける重要属性
  • 1.5 ストラクチャーの捉え方
    • アグリゲートとアグロメレート
    • アグリゲート転化率

第2章 ポリマーとの相互作用

  • 2.1 ポリマーとフィラーの界面
    • 界面考察の単位面積
  • 2.2 物理的作用と影響する属性
  • 2.3 科学的作用と関与する因子
  • 2.4 補強理論と現実挙動

第3章 混練の基幹技術

  • 3.1 「混ざりやすい」と「混ざりにくい」の論理
  • 3.2 混練妨害因子としての静電気
    • 静電気計測方法
  • 3.3 養生技術と組成物への影響
    • 具体的な養生の方法
    • 養生の技術的論点
  • 3.4 ストレーニングの意義と技術

第4章 分散向上の論点

  • 4.1 「分散良好」という判断の本質
    • 4.1.1 物理的な分散と化学的な分散
  • 4.2 液体配合材料との相関性
  • 4.3 カップリング剤の作用原理と効果
  • 4.4 混練装置と分散性
    • ゴムにおける混練技術
    • 4.4.1 既存混練装置の問題点と対応策
      • オープンロール
      • ニーダー (Kneader)
      • バンバリー型ミキサー

第5章 フィラーの性質と組成物への作用

  • 5.1 炭酸カルシウム系フィラー
    • 5.1.1 重質炭酸カルシウム
    • 5.1.2 軽質炭酸カルシウム
    • 5.1.3 表面処理炭酸カルシウム
  • 5.2 シリカ系フィラー
    • 5.2.1 乾式法シリカ
    • 5.2.2 湿式法シリカ
    • 5.2.3 鉱物系シリカ
  • 5.3 炭素系フィラー
    • 5.3.1 ファーネス法カーボンブラック
    • 5.3.2 熱分解法カーボンブラック
      • サーマル法カーボンブラック
      • アセチレン熱分解法カーボンブラック
    • 5.3.3 黒鉛粉
    • 5.3.4 カーボンナノチューブ (CNT)
    • 5.3.5 松煙 および 油煙
  • 5.4 鉱物系フィラー
    • 5.4.1 クレー (Clay)
      • モンモリロナイト (Montmorillonite)
    • 5.4.2 タルク (Talc)
    • 5.4.3 ゼオライト類 (Zeolite)
      • クリノプチロライト (Clinoptilolite)
      • モルデナイト (Mordenite)
  • 5.5 金属化合物系フィラー
    • 5.5.1 二酸化チタン
      • ルチル型二酸化チタン
      • アナターゼ型二酸化チタン
      • 光触媒用二酸化チタン
      • 気相反応微粒子二酸化チタン
      • 有色系二酸化チタン
    • 5.5.2 アルミナ
    • 5.5.3 酸化鉄類
      • ヘマタイト (Hematite)
      • マグネタイト (Magnetite)
      • フェライト (Ferrite)
    • 5.5.4 硫酸バリウム
    • 5.5.5 酸化マグネシウム
  • 5.6 環境対応訴求型フィラー
    • 5.6.1 バイオマスプラスチックとバイオプラスチック
    • 5.6.2 胡粉
    • 5.6.3 珪藻土
    • 5.6.4 もみがらシリカ

第6章 特殊フィラーの特性と配合の留意点

  • 6.1 繊維粉
  • 6.2 ウィスカ
  • 6.3 中空粉
    • 6.3.1 中空ガラスビーズ
    • 6.3.2 シラスバルーン
  • 6.4 真球粉
  • 6.5 金属粉
    • 6.5.1 鉄粉
    • 6.5.2 銅粉
    • 6.5.3 銀粉

全編 息抜き 最終章

  • 食用粉体の配合実験
  • ゼオライト研究会の思い出
  • ハイドロタルサイト類化合物の魅力
  • 整え過ぎたセールストーク
  • まとまらない まとめ

執筆者

渡辺 聡志

材料技術研究所

技術コンサルタント

出版社

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お問い合わせ

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体裁・ページ数

B5判 並製本 159ページ

ISBNコード

978-4-86428-235-2

発行年月

2021年1月

販売元

tech-seminar.jp

価格

38,000円 (税別) / 41,800円 (税込)

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