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有機系フレキシブル熱電変換材料 / デバイスの基礎・課題と最新技術動向

エナジーハーベスティングデバイスへ

有機系フレキシブル熱電変換材料 / デバイスの基礎・課題と最新技術動向

~熱電変換デバイス・ゼーベック効果の基礎、フレキシブル熱電変換素子、評価法 / 内外温度差の利用、排熱利用でエナジーハーベスティングデバイス / IoTのためのフレキシブル/ウェアラブルエナジーハーベスター~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年10月9日〜15日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、熱電変換の基礎、ウェアラブル用途などに要求される条件、有機系熱電材料に特有のメカニズム、熱電および熱伝導率測定の注意点などの基礎的知識を解説した後、我々が狙っている従来概念を超える「やわらかい」熱電材料/素子について、そのコンセプトといくつかの最新成果を紹介いたします。

開催日

  • 2025年10月8日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 熱電変換に関連する技術者
    • エネルギーハーベスティング
    • 廃熱利用
    • 熱電材料
    • 熱電鉱物
    • インクジェット印刷
    • 熱電インク など

修得知識

  • 熱電変換の基礎知識
  • 様々な熱電機構
  • フレキシブル熱電材料に要求される性能
  • 薄膜/微小量での熱電特性評価における注意点
  • 熱伝導率測定における注意点
  • 有望な熱電変換材料と展望

プログラム

 IoTの末端に位置する様々な孤立電子機器において、電力自給のためのエナジーハーベスティングデバイスは重要な要素である。人間が生活する限りは少なからぬ熱流が生じており、衣服や人間の住環境には必然的に内外温度差が生じている。これを利用すべく、人体や身の回りの排熱を利用するエナジーハーベスティングデバイスの研究が世界的に盛んになっている。
 本セミナーでは、熱電変換の基礎、ウェアラブル用途などに要求される条件、有機系熱電材料に特有のメカニズム、熱電および熱伝導率測定の注意点などの基礎的知識を解説した後、我々が狙っている従来概念を超える「やわらかい」熱電材料/素子について、そのコンセプトといくつかの最新成果を紹介する。

  1. 熱電変換デバイスの基礎
    1. エナジーハーベスティングと熱電変換
    2. 熱電変換の実用化例
    3. 熱電変換デバイスの基本構造と動作原理
    4. パワーファクターと無次元性能指数
    5. ゼーベック効果とペルチェ効果
  2. ゼーベック効果の基礎
    1. ゼーベック効果概要
    2. ゼーベック効果の物理的な中身
    3. ゼーベック効果の理論式 (線形応答理論より)
    4. 様々な近似理論式
    5. やや特殊な例
  3. 熱電変換材料研究の現状概観
    1. 無機熱電変換材料の現状
    2. 古典的材料設計指針
    3. 低次元化やナノ構造形成のメリットと限界
    4. 実用化例と普及が進まない理由
  4. フレキシブル熱電変換素子実現に向けて
    1. フレキシブル熱電変換デバイスの必要性
    2. どの程度の電力を供給できるか
    3. IoT電子回路の例とエナジーハーベスティンデバイスの需要予測
    4. ウェアラブル熱電変換素子特有の要求事項
    5. 有機系熱電材料/デバイスの報告例と典型的なデバイス構造
  5. 有機系熱電材料の評価法
    1. 市販熱電特性評価装置の例
    2. 熱電特性評価の一般的注意点
    3. 有機熱電材料評価のための要求事項
    4. 熱伝導率測定法の比較
    5. 市販熱伝導率評価装置の例
    6. 熱伝導率測定の一般的注意点
    7. いくつかの方法の紹介
  6. 有機系熱電材料の広範囲サーベイ結果
    1. 広範囲有機系熱電材料探索結果と考察
    2. 有望と思われる材料系は?
  7. 当グループの材料戦略1:低分子系有機半導体における巨大ゼーベック効果
    1. 巨大ゼーベック効果の発見と一般化
    2. 巨大ゼーベック効果の特徴および発現条件
    3. 巨大ゼーベック効果の発現機構の解明に向けて
    4. ポリマー半導体でも発現するのか?
  8. 当グループの材料戦略2:CNT間分子接合による熱・キャリア輸送独立制御
    1. 不均一系熱電材料とは?
    2. CNT/タンパク質複合材料による断熱性熱電材料の創出
    3. 熱輸送抑制機能を持つその他の分子接合
    4. CNT複合材料の紡糸と布状熱電変換デバイス
  9. 熱電派生研究:高熱伝導性CNT複合材料
    1. 高配向CNT/ポリマー複合材料リボンの作製
    2. 熱伝導率制御範囲の現状と考えられる応用
    • 質疑応答

講師

  • 中村 雅一
    奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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