技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ゴムの配合設計力向上と混練加工技術

ゴムの配合設計力向上と混練加工技術

~更なる高付加価値化に必要な科学と視点~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ゴムの配合設計・製造技術に精通し多くの経験を有する講師が、技術力・課題解決力を向上させるための視点・知識・技術を解説いたします。
経験や勘に偏ってしまい課題を抱えている方や更なる技術力向上を目指す方など、すべてのゴム技術者におすすめのセミナーです。

開催日

  • 2019年11月21日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゴム製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 防振ゴム
    • 建築材料
    • 医療機器・医療器具
    • 日用品
    • 家具 等
  • ゴムの不良対策で課題を抱えている担当者

プログラム

 日本のゴム産業に“負のDNA”を探すと「経験則至上主義」と「科学的思考からの離反」が挙げられます。
 黎明期に明治政府の育成対象から外れたゴム工業は、金銭目的の配合師の暗躍などで、客観的な技術論の交流が失われたままの土壌が形成され、それは現在まで尾を引いています。
 本講座では「ゴム技術の総体を科学的思考と共に向上させる」ことを目的にプログラムを組みました。特に、配合設計と混練加工が抱える共通項的な問題点とその解決策を具体的に提示します。また、ひとつの会社に属していては接すること難しい、しかし応用性の高い技術を詳説します。
 これらの情報を包括的に学ぶことで、皆さんの会社に適したゴム技術力を増強させる具体的手段を見つけていただくことを講義の主眼に置いています。

  1. ゴム技術者のための 配合技術の論点
    1. 量子論的配合論 : 最新科学研究を通して配合設計という職能を見直す
    2. フィラー : 意外に狭い選択範囲の自覚と広い選択のための充填材論
    3. カーボンブラック : ここまで理解していれば合格点と言える技術水準
    4. 配合設計の共通項的弱点 : ポリマーブレンド技術と顔料配合の稚拙
    5. 意味のないチャレンジ : CNTCNF を評価する付和雷同的社風
  2. どこを直したら良いのか分からない 混練加工技術の正体
    1. 突き詰めると奥が深い コンパウンド養生技術の巧拙
    2. 知らない会社は苦労を重ねる 油脂添加剤のコンパウンド制御論
    3. 工場立地環境の技術論 環境水分の影響と阻止技術
    4. 何でも配合設計で解決しようとする悪癖 製造装置基因問題の峻別
  3. 学ぶ機会に恵まれない 会得すべき周辺技術
    1. フッ素ゴムとシリコーンゴムを使いこなす基本
    2. 配合設計高難度製品の紹介と求められるゴム技術
    3. ゴム系接着剤設計の基礎と硬化のための架橋技術
    4. 物性測定装置の限界と物理学との乖離
  4. ゴム技術力伸長の方法論
    1. ゴム系協会誌論文が役に立たない理由
    2. コンサルタント経験からの「配合技術者 社内育成術」
    • 質疑応答・名刺交換
      • 講義終了後の個別質問・相談では、無制限にご対応いたします。

講師

  • 渡辺 聡志
    材料技術研究所
    技術コンサルタント

会場

連合会館

4階 401会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 47,020円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 41,800円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様でお申込みの場合、1名あたり 38,000円(税別) / 41,800円(税込) で受講いただけます。
  • 3名様以上でお申込みの場合、1名あたり 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 47,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 76,000円(税別) / 83,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 115,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/18 ラジカル重合 基礎講座 オンライン
2025/4/18 電気光学 (EO) ポリマーの基礎と評価技術および光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン
2025/4/21 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/21 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2025/4/21 微生物劣化のメカニズムと対策技術 東京都 会場
2025/4/21 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2025/4/22 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/4/22 5G/6G時代の高周波基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化技術 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/23 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/24 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/4/24 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用