技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

定置型・大型蓄電池における部材の高容量化対応、評価、応用

定置型・大型蓄電池における部材の高容量化対応、評価、応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年9月6日(火) 9時40分 16時40分

修得知識

  • LiB部材開発における高密度化・長寿命化のポイント
  • 電力自由化
  • 事業所ピークアウト対策
  • 災害対応
  • 国内外市場の可能性

プログラム

第1部 大型LIB用材料に関する取り組み (黒鉛負極、導電材など)

(2016年9月6日 9:40〜10:50)

  1. リチウムイオン電池開発における大容量化の動き
  2. 各種部材での開発動向
    1. 負極材料
    2. 導電助材
    3. カーボンコート箔 他 材料
  3. 今後の展望
    • 質疑応答

第2部 電池の高容量化に向けたバインダーの技術動向

(2016年9月6日 11:00〜12:10)

電池を高容量化する上での技術的課題に対するバインダーの機能を、部材毎 (負極、正極、セパレーター) に論じる。

  1. 電池バインダーの機能
    1. プロセス材としてのバインダーの機能
    2. 内部構成材としてのバインダーの機能
  2. バインダー機能と電池性能
    1. 高容量電池の技術的課題とバインダー機能
      • 電池セルのサイズ・容量トレンド
      • セルの技術的課題とバインダー機能
    2. 負極用バインダーの電極膨らみ抑制機能
      • バインダーフィルムの繰り返し特性
      • 負極電極の膨らみ評価
    3. 正極用水系バインダーによる高電位耐性
      • 活物質被覆による電解液の劣化抑制
      • 高電位サイクル特性評価
    4. 機能層導入による電池性能の向上
      • 機能性バインダーを用いた機能層の特徴
    • 質疑応答

第3部 リチウムイオン電池の電圧応答解析法、発熱量推定法および温度上昇解析法

(2016年9月6日 12:50〜14:00)

  1. はじめに
  2. リチウムイオン電池充放電時の電圧応答解析法
    1. 電池の交流内部抵抗と直流内部抵抗
    2. 電池の電圧応答例
    3. 電池の交流インピーダンス特性
    4. 電池の等価回路
    5. 電池の起電力の推定
    6. 等価回路の同定
    7. 数値計算手法
    8. 電池の電圧応答の解析例
  3. リチウムイオン電池充放電時の発熱量推定法
    1. 電池の発熱因子
    2. 等価内部抵抗による発熱量の簡易推定法
    3. 等価内部抵抗による発熱量の詳細推定法
    4. エントロピー変化による発熱量の推定法
    5. 熱量計による電池の発熱量の測定
    6. 電池の発熱量の推定値と測定値の比較
  4. リチウムイオン電池充放電時の温度上昇解析法
    1. 円筒型電池の2次元解析の数値計算手法
    2. 円筒型電池の2次元解析例 (小型電池)
    3. 円筒型電池の2次元解析例 (大型電池)
    4. 円筒型電池の3次元解析例
    5. 角型および薄板状電池の3次元解析例
    • 質疑応答

第4部 定置型蓄電池、太陽光発電を併設した戸建住宅の実邸データ検証

(2016年9月6日 14:10〜15:20)

定置型蓄電池、太陽光発電を併設した戸建住宅の実邸約1300件の実邸データの分析結果を説明し、今後の展望について解説する。

  1. ZEHへの期待
    • ZEH補助金の概要
  2. 実邸ゼロエネルギー達成度調査結果
    1. ZEHの課題
    2. 太陽光発電の課題
    3. PV自家消費率の検証
    4. 自家消費型モデルの必要性
    5. 固定価格買い取り制度 (FIT) 終了後の展望
    6. 蓄電池搭載実邸の実績調査
    7. 蓄電池現状の評価結果
    8. 将来的な自給自足運転の可能性
    9. PV自家消費率の検証
    10. 自給率を向上されるためには
    11. 蓄電池への期待
    12. 蓄電機能のポテンシャル
    13. 自給自足モデルの提案
    • 質疑応答

第5部 車載用および定置用大型電池の開発動向と今後の課題

(2016年9月6日 15:30〜16:40)

 各国での環境規制が牽引する形となって自動車の電動化が加速されており、そこに適用される車載用電池の技術開発とビジネスモデルが積極的に展開されている。一方、定置用蓄電システムも電力貯蔵と平準化のニーズにより広がろうとする兆しがある。現状の課題と今後の展望について解説する。

  1. 環境規制と法規動向
    1. 自動車業界が他業界へ及ぼす影響
    2. ZEV発効からの流れ
  2. 電池にまつわる事故事例
  3. 車載用電池実用化の事例
    1. トヨタ、ホンダ、日産の事例
    2. 今後の課題
  4. 自動車メーカーの電動化競争力
  5. 車載用電池メーカーの動向
  6. 定置用蓄電システムのビジネスモデル
  7. 定置用電池メーカーの競争力
  8. 定置用蓄電における課題
  9. 国際認証と規格
  10. 最新技術開発動向
  11. 次世代革新電池研究への取り組み
    • 質疑応答

講師

  • 石井 伸晃
    昭和電工 株式会社 先端電池材料部 横浜開発センター
    開発グループリーダー
  • 金田 拓也
    日本ゼオン株式会社 研究開発本部 総合開発センター 機能性材料研究所
    チームリーダー
  • 乾 義尚
    滋賀県立大学 工学部 電子システム工学科
    教授
  • 塩 将一
    積水化学工業 株式会社 住宅カンパニー 広報 ・渉外部 技術渉外グループ
    グループ長
  • 佐藤 登
    名古屋大学 未来社会創造機構
    客員教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/19 全固体電池および固体電解質の研究動向と今後の課題・展望 オンライン
2024/12/20 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2024/12/23 固体酸化物形燃料電池の材料技術、セル作製と可逆動作セルの開発 オンライン
2025/1/9 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2025/1/15 電気化学反応と電極反応のメカニズム、電気化学測定法および電極・溶液界面の解析技術 オンライン
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/17 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/21 固体酸化物形セルを用いた水素製造・利用技術の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/21 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/21 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/21 全固体リチウム二次電池の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/22 有機分子を活物質とするリチウムイオン電池とレドックスフロー電池 オンライン
2025/1/22 導電性カーボンブラック導電材の分散性向上技術と電池特性の向上 オンライン
2025/1/23 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2025/1/23 リチウムイオン電池の高性能化、安全性確保のための最新技術動向と業界動向・市場展望 オンライン
2025/1/23 バイオマスとSAF (持続可能な航空燃料) を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2025/1/27 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/29 カーボンニュートラル (CN) 社会と新しい再生可能エネルギーの技術動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/11/11 2023年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2022/9/30 水素の製造とその輸送、貯蔵、利用技術
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望