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圧粉磁心の開発と低鉄損化技術

圧粉磁心の開発と低鉄損化技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年11月19日(木) 10時00分 14時30分

プログラム

1. 粉末冶金の技術と圧粉磁心のモーター、リアクトルへの応用

(2015年11月19日 10:00〜11:00)

粉末冶金技術とは金属粉をプレス成型し圧紛体を作りそれを焼結 (焼き固める) することにより機械部品を作るもので、鉄 – 銅 – 黒鉛系が代表的な材料で自動車部品に多く利用され、1台あたり1%弱の重量の部品が利用されている。重量的にはたいしたことはないが機能性に優れた高付加価値部品も多い。圧粉磁心は純鉄系の粉末を絶縁処理し、成形し焼結しないでそのまま磁心に使うもので昨今積層鋼板を超える性能も一部見られる。今回の講演は粉末冶金技術の全体像から圧粉磁心まで解説する。

  1. 粉末冶金とは
    1. 原料および製造工程について
    2. 応用製品について
  2. 粉末冶金の中でも特殊な技術
  3. 粉末冶金材料の規藤木 章格
  4. 粉末冶金材料の機械的・機能的特性
  5. 圧粉磁心と積層鋼板磁心の比較
  6. 圧粉磁心のモーターへの応用
    1. 自動車への応用
    2. 室内機としての応用
  7. 圧粉磁心の自動車用リアクトルコアへの応用について
    • 質疑応答

2. 低鉄損圧粉磁心用鉄粉の開発

(2015年11月19日 11:15〜12:45)

本講座では、近年適用例が増加している圧粉磁心のなかでも、純鉄粉を用いたものを中心に、適用例を紹介する。また、圧粉磁心の原料となる粉末の諸特性が及ぼす影響について概説したのち、低鉄損圧粉磁心を得るための粉末開発の実例について紹介する。
鉄粉の製造方法から特性改善手法、さらに適用例を紹介することで、圧粉磁心の全体像を見渡せる講座になると考える。

  1. 圧粉磁心とは
    1. 圧粉磁心のメリット
    2. 圧粉磁心の適用例
  2. 圧粉磁心用鉄粉の特徴と製造方法
  3. 圧粉磁心の低鉄損化
    1. 圧粉磁心の特性を支配する因子
    2. 鉄損の支配因子
    3. ヒステリシス損の低減
    4. 渦電流損の低減
    • 質疑応答

3. HVリアクトル用圧粉磁心の研究開発

(2015年11月19日 13:30〜14:30)

従来の圧粉磁心で達成困難とされていた電磁鋼板同等の磁気特性を実現し、HVリアクトル用圧粉磁心の車載化を可能とした3つの技術内容について紹介する。

  1. HV用リアクトル部品について
    1. 圧粉磁心の目標と課題
  2. 高密度・低損失圧粉磁心の研究開発
    1. 高密度成形技術による磁束密度の向上
    2. 粉末形状制御技術による鉄損の低減
    3. 耐熱絶縁皮膜技術による鉄損の低減
  3. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 藤木 章
    芝浦工業大学 システム理工学部 機械制御システム学科
    教授
  • 北条 啓文
    株式会社 神戸製鋼所 鉄鋼事業部門 鉄粉本部 鉄粉工場 鉄粉技術室
    主任部員
  • 服部 毅 (豊田中央研究所)
    株式会社 豊田中央研究所 材料・プロセス2部 無機・電磁材料研究室
    主任研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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