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機能性流体の挙動メカニズムの解説と応用技術

機能性流体の挙動メカニズムの解説と応用技術

~ER (電気粘性) 流体、磁性流体、MR (磁気粘性) 流体、電界共役流体~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、機能性流体の構造と特性などを基礎から説明し、MR流体に関する実用的な開発とその応用技術について解説いたします。

開催日

  • 2025年10月24日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 機能性流体に関心のある技術者・研究者
  • 機能性流体に興味を持ち、情報収集を望まれる技術者・研究者
  • 機能性流体の応用、研究開発に携わる技術者
  • アクチュエーター技術に携わる技術者
    • クラッチ
    • ブレーキ
    • 振動制御機器
    • 流体ポンプなど
  • 新しい制御技術を用いた研究開発、商品開発を目指す技術者
  • 絶縁油関連の技術者、または絶縁性液体を利用した製品開発に携わる技術者
  • 無機・有機紛体材料、磁性材料、液体誘電体に携わる技術者

修得知識

  • 機能性流体のメカニズムと動作特性
  • 機能性流体の応用分野
  • 新しい技術発想による応用デバイスの基本的設計

プログラム

 機能性流体は電界や磁界などの外部刺激に応じて挙動が可逆的に著しく変化する流体であり、代表的には、ERF (電気粘性流体) 、MF (磁性流体) 、MRF (磁気粘性流体) およびECF (電界共役流体) が挙げられます。
 ERF、MFおよびMRFは、電界または磁界の印加・除去により、見かけの粘弾性が大きく変化する流体であり、ECFは、直流高電圧の印加によって活発な流動を発生する流体です。
 これらのユニークな特性は、アクチュエータシステム、制振システム、サスペンションシステム、音響システム、冷却システムなど幅広い技術に適合した制御要素として応用できるのみならず、新しい機器開発への発想を提供します。
 上記機能性流体の挙動メカニズムは本来非常に複雑ですが、本講演では、できるだけ分かりやすく解説し、特性の独自性と応用技術について紹介します。

  1. はじめに
    1. 機能性流体と歴史的背景
    2. 機能性流体の基本原理と挙動
    3. 応用分野と研究状況
  2. ER流体 (ERF: Electro-Rheological Fluids)
    1. ER流体の種類と組成
    2. ER効果発現メカニズムと応力特性
      1. 分散系および均一系ER流体の基本的応力特性
      2. ER効果発現の理論的検討 (球形粒子分散系ER流体)
      3. 粒子分散系ER流体のER効果 (静的特性と動的特性)
      4. 分散系ER流体が具備すべき条件
    3. ER流体デバイスと関連技術への適用
    4. ER流体の応用技術
      1. ER流体の応用デバイス
      2. 応用デバイスが抱える問題
      3. ERゲル (ERG) の開発とその応用
  3. 磁性流体 (MF: Magnetic Fluids)
    1. 磁性流体の磁気的性質
      1. 磁性流体の組成
      2. 磁性流体の挙動
    2. 磁性流体の応用例
  4. MR流体 (MRF: Magneto-Rheological Fluids)
    1. MR流体の磁気的性質
      1. MR流体の組成
      2. MR流体と磁性流体の比較
    2. MR流体の基本的応力特性 (MR効果)
      1. 降伏応力の発現
      2. MR流体が具備すべき条件と問題点
    3. 問題点の解決検討 (実用的開発)
      1. 分散媒のチキソトロピー化
      2. 開発したMR流体と性能評価
    4. MR流体の応用技術
      1. 関連技術とデバイスの基本的設計
      2. MR流体の実用デバイス例
  5. 電界共役流体 (ECF: Electro-Conjugate Fluids)
    1. 電気流体力学 (EHD) による液体ポンピング
      1. EHD現象の研究分野と体系
      2. 液体駆動力の根源
    2. EHD液体ポンピングのメカニズム
      1. 従来のメカニズムと実用上の問題点
      2. 問題点克服に向けたメカニズム
    3. 数元効果による液体上昇挙動 (水分の効果)
      1. 作動液体中の解離イオンと移動度
      2. 液体上昇原理と支配的イオン極性
      3. 数元効果挙動の論理的説明
    4. 伝導ポンピングメカニズムに基づくEHDポンプ
      1. 過去のEHDポンプ開発例
      2. 新規 EHDポンプの設計と試作
    5. EHDポンプの応用技術
  6. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 花岡 良一
    金沢工業大学 電気電子工学科
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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