技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

特許請求の範囲 (クレーム) をしっかり読めますか?

知ってるつもりの特許シリーズ (1)

特許請求の範囲 (クレーム) をしっかり読めますか?

~日本と世界の特許環境、特許取得と侵害の違い、後発戦略 ほか~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、特許庁の審査官、審判官の立場になって特許請求の範囲を読む方法を、特許戦略業務15年のベテラン講師が詳解いたします。

開催日

  • 2025年1月29日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 技術者、研究者、初級知財部員

プログラム

 研究者・技術者の皆さんは特許請求の範囲をしっかり読めていますか? 多くの方は「もちろん、日本語ですから読めているに決まっていますよ」と答えると思います。日々の業務で特許を読み込んでいるでしょうし、それで今まで何ら問題はなかったはずですから。
 では、技術者・研究者の皆さんの特許の読み方と特許庁の審査官、審判官や裁判所の裁判官、それに知識ある知財部員の特許の読み方が全く異なることはご存知でしょうか? 技術者・研究者とベテランの知財部員 (特許庁の審査官、審判官や裁判所の裁判官の立場で読む技術を持っている) との会話は – 恐らく技術者・研究者の方は気付いていないのでしょうが – すれ違ってしまっているのです。
 本講座では、特許庁の審査官、審判官や裁判所の裁判官の立場になって、特許請求範囲を“読む技術“を伝授いたします。最大のポイントは、「特許は、法律文である。論文は、技術文である」です。
 また、講座の最後に特許戦略についても少しだけ解説します。特許戦略は、経営戦略・事業戦略に資するという認識はありますか?技術者・研究者は開発すれば、そこで仕事は終わりですか?そんなことはありません。研究開発によって創発された事業を安定して成長させるには、特許戦略が必要不可欠です。「他社の参入を阻止できず、価格競争が激化して開発費が回収できず…」「他社の特許が既に存在していて、権利行使をされて事業撤退…」こんな状況を防ぐのが特許戦略です。
 今回は、特許戦略ワンポイント講座第1回として、日本と世界の特許環境の概要、権利の広さ、特許取得と侵害の違い、後発の戦略について解説します。

  1. 特許の基礎知識
  2. 調査目的 〜目的別に立場を変えた目線で読もう!〜
    1. 製品の侵害調査
    2. 特許出願前の特許性調査
    3. 他社特許無効化のための無効性調査
  3. 侵害調査 〜裁判官目線で読むという新たな認識が必要です〜
    1. 裁判所目線
    2. 裁判所の裁判官が、特許侵害訴訟で読む目線
  4. 特許要件調査 〜審査官・審判官目線で読むという新たな認識が必要です〜
    1. 審査官・審判官目線 (新規性・準公知・ダブルパテント)
  5. 構成要件と発明特定事項 〜法律文書として読む方法論〜
    1. 分説とは
    2. 特許要件論と侵害論に共通する対比の方法
  6. 具体例で対比してみよう!
    1. 侵害調査
      1. 他社特許のクレームの読み方
      2. イ号製品 (物件) を文章として表現・対比してみよう
    2. 特許要件調査
      1. 本願発明の要旨認定をしてみよう
      2. ダブルパテント防止規定の場合
      3. 新規性・準公知の場合
  7. 特許戦略ワンポイント講座 第1回
    1. 特許戦略の使い方の基本
      1. 公開された特許情報を見れば他社の制度の使い方がわかる!
      2. 特許の役目が終わるとき
      3. 延命措置
      4. 技術の進歩とは
      5. パイオニア発明特許を権利化すればその事業は安泰か?
      6. 特許を取ることと侵害は分けて考えるもの ←「これがみなさんできないんです」
    2. 特許の権利範囲と侵害
      1. 特許の権利範囲とは?
      2. 特許を取ることと侵害することの違い
      3. 特許取得と権利侵害の例
    3. 儲けるとは、どういうことか
      1. 無効審判する側かされる側か
      2. とりあえず権利化してしまう意味
      3. 後発メーカーの戦略とは
    • 質疑応答

講師

  • 鷲尾 裕之
    プラスチックコンパウンドコンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/19 抗体医薬品と核酸医薬品に関する特許調査手法および最適な特許戦略構築のポイント オンライン
2025/3/19 生成AIを活用した特許明細書の作成方法 オンライン
2025/3/24 他社特許の分析手法と弱点の見つけ方 オンライン
2025/3/24 医薬品開発における医薬用途の特許戦略 オンライン
2025/3/26 記載要件に基づいて特許を読み込めますか? 書けますか? オンライン
2025/3/28 パテントマップの作成と開発・知財・事業戦略の策定と実践方法 オンライン
2025/3/28 医薬品ライセンス契約の実務とデューディリジェンスの考え方及び事業性評価 オンライン
2025/3/28 共同開発・開発委託・共同出願の契約実務 オンライン
2025/3/31 特許明細書の効率的な読み方と強い特許明細書のつくり方 オンライン
2025/4/3 医薬品開発における医薬用途の特許戦略 オンライン
2025/4/4 医薬品ライセンス契約の実務とデューディリジェンスの考え方及び事業性評価 オンライン
2025/4/4 大学との共同研究における考え方の相違の理解、問題の解決策と留意点 オンライン
2025/4/8 Pythonによる特許データ分析とIPランドスケープへの活用 オンライン
2025/4/11 競合ベンチマーキングによるコア技術の選定とその評価、新規事業開発 オンライン
2025/4/11 大学との共同研究における考え方の相違の理解、問題の解決策と留意点 オンライン
2025/4/14 知的財産部門と他部門との連携体制、協力関係の築き方 オンライン
2025/4/14 生成AIを活用した医薬品特許戦略の新たな視点 (特許分析に基づく急務な対応) オンライン
2025/4/23 生成AIを活用した医薬品特許戦略の新たな視点 (特許分析に基づく急務な対応) オンライン
2025/4/24 知財業務における生成AIの賢い使い方 オンライン
2025/4/28 特許情報からみたメタマテリアル/メタサーフェスが促す光/電子デバイス材料設計の新潮流 2024 オンライン

関連する出版物