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MOFの合成、賦形化と吸着・分離特性

MOFの合成、賦形化と吸着・分離特性

~性能を維持したまま賦形するポイント~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、MOF (金属有機構造体)について取り上げ、MOFの構造、合成、設計について解説いたします。

開催日

  • 2024年10月11日(金) 10時30分 16時15分

受講対象者

  • 金属-有機構造体 (MOF) の応用分野に関連する技術者、開発者、研究室
    • ガス貯蔵
    • 吸着分離
    • 導電性材料
    • 磁性材料
    • 不均一系触媒など

修得知識

  • MOFの基礎
  • MOFの連続合成
  • フレキシブルMOFとゲート吸着に関する基礎知識
  • フレキシブルMOFの賦形における問題点とその解決策
  • MOFの合成と基本物性
  • MOFの薄膜化
  • ナノシート化技術と評価方法
  • 膜分離の基本原理と測定方法
  • 国内外の開発状況

プログラム

第1部 噴霧液滴を利用したMOFの連続合成および複合化・薄膜作製

(2024年10月11日 10:30〜12:00)

 金属有機構造体 (Metal-organic framework; MOF) は金属イオンと有機配位子から構成される多孔質材料であり、優れた細孔特性を有しているため、ガス貯蔵・分離、触媒、分子認識センサーなどへの応用が期待されている。MOFの社会実装のためには、低コストで簡便な大量生産手法が必要である。
 本講演では、講演者が新規合成法として開発した噴霧合成法によるMOFの連続合成と、噴霧液滴中でのMOFの急速な結晶生成を利用したナノ粒子との複合体形成および薄膜作製について、これからの研究展望も含めて紹介する。

  1. 噴霧合成によるMOFの連続合成プロセス
    1. 噴霧合成によるMOFの連続合成および各パラメータの影響
    2. 噴霧合成プロセスの生産効率向上
  2. 噴霧液滴を活用したMOF・ナノ粒子複合体形成
    1. MOF・ナノ粒子複合体の噴霧合成
    2. 噴霧合成MOF・ナノ粒子複合体の応用
  3. 噴霧液滴を利用したMOF薄膜の作製
    1. 噴霧法によるMOF薄膜の作製
    2. 噴霧法によるMOF薄膜形成メカニズム
    3. 噴霧法で作製したMOF薄膜の応用
    • 質疑応答

第2部 フレキシブルMOFの賦形手法とその吸着特性

(2024年10月11日 13:00〜14:30)

 構造柔軟性を持つフレキシブルMOFは、既存の吸着剤とは全く異なるステップ状の吸着挙動 (ゲート吸着) を示す。
 本講演ではフレキシブルMOFの賦形によってゲート吸着現象がどのように影響を受けるのか、また、高い性能を維持したまま賦形するにはどうしたらよいのかについて、講演者の最新研究に基づいて解説する。

  1. フレキシブルMOFの概要
    1. 金属有機構造体 (MOF) の分類
    2. Flexible MOFとゲート吸着挙動
  2. ゲート吸着の特徴
    1. ゲート吸着の熱力学
    2. ゲート吸着の優位性
  3. フレキシブルMOFの賦形に伴う問題点
    1. 賦形に伴う微粉化・緩慢化現象
    2. 緩慢化現象のメカニズム
  4. 微粉化・緩慢化現象を克服するフレキシブルMOFの賦形手法
    1. コーティング法
    2. コアシェル法
    3. 凍結乾燥法
    • 質疑応答

第3部 MOF薄膜の作製技術とその特性

(2024年10月11日 14:45〜16:15)

 次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体 (Metal-Organic Framework:MOF) について、合成・形態制御 (薄膜化) の基礎から、膜分離の応用までを解説します。

  1. MOFの基礎
    1. MOFの合成方法
    2. MOFのコスト
    3. MOFの安定性
    4. MOFの構造柔軟性
    5. MOFの吸着特性
    6. MOFの研究・開発動向
  2. MOFの評価
    1. X線回折法
    2. 熱分析、化学分析
    3. ガス吸着法
    4. モルフォロジーの観察
      • 走査型
      • 透過型
  3. MOFの薄膜化
    1. 膜分離に関する定義と測定手法
    2. 膜透過機構
    3. MOFの製膜法
    4. MOFのナノシート化
    5. Mixed Matrix Membrane (MMM)
    6. MOF製膜の留意点
    7. ガス分離、液体分離、有機溶剤分離
  4. まとめ (実用化への課題と展望)
    • 質疑応答

講師

  • 久保 優
    広島大学 大学院 先進理工系科学研究科
    准教授
  • 平出 翔太郎
    京都大学 大学院 工学研究科 化学工学専攻
    助教
  • 田中 俊輔
    関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科
    教授

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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