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フィルター、膜へのタンパク質吸着の制御技術

フィルター、膜へのタンパク質吸着の制御技術

~中間水コンセプトによるバイオ・医療材料の開発~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、タンパク質吸着について取り上げ、バイオ界面の先端計測技術により明らかになった生体成分と材料の相互作用メカニズム、タンパク質吸着/脱離の評価、細胞接着/非接着の評価、吸着タンパク質の定量評価、タンパク質付着抑制により抗血栓性が向上した新製品開発事例について詳解いたします。

開催日

  • 2024年10月9日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 細胞・タンパク質の付着性制御が求められる製品の技術者、開発者、製造担当者、品質担当者
    • 注射器
    • バイオ製剤
    • 人工臓器
    • 手術用具
    • 医療検査機器
    • 介護
    • 食品
    • 化粧品
    • 包装
    • 建築など

修得知識

  • バイオ界面の先端計測技術により明らかになった生体成分と材料の相互作用メカニズム
  • タンパク質吸着/脱離の評価、細胞接着/非接着の評価、吸着タンパク質の定量評価
  • タンパク質付着抑制により抗血栓性が向上した新製品開発事例

プログラム

第1部 タンパク質・細胞がフィルター、膜に吸着するメカニズムとその制御

(2024年10月9日 10:30〜12:30)

 各産業分野で使用されるフィルターや膜などの製品の実使用環境には、水が存在する。水が存在する環境・生体環境下で機能する製品を開発するためには、目的の性能に応じて製品表面へのタンパク質の吸着・脱離および細胞の接着・非接着を制御する必要がある。
 本講演では、最先端のバイオ界面の先端計測技術により明らかになった生体成分と材料の相互作用メカニズムを、水和分子レベルで解説する。

  1. タンパク質吸着/脱離の評価
    1. タンパク質の吸着量
    2. 吸着タンパク質の組成と構造
    3. タンパク質の吸着と脱離の速度論解析
  2. 細胞接着/非接着の評価
    1. 細胞の接着/非接着
      • 正常組織細胞
      • 血球細胞
      • 癌細胞
      • 幹細胞
    2. 細胞接着の機構と細胞接着選択性
    3. 細胞 – 材料間相互作用の解析と制御
  3. 水和高分子材料表面物性の評価と制御
    1. 高分子材料のバルク物性
    2. 高分子材料の表面物性
    3. 水環境下および生理環境下におけるバイオ界面の状態
    4. 乾燥および水和表面の先端計測
    5. 中間水コンセプトの各種産業分野への応用と社会実装
    • 質疑応答

第2部 フィルターや容器への吸着による影響と吸着タンパク質の定量評価

(2024年10月9日 13:15〜14:45)

 タンパク質のフィルターや容器への吸着は、タンパク質試料の濃度低下だけでなく、吸着したタンパク質が剥離することにより、凝集体の発生を引き起こす可能性がございます。
 本講座では、タンパク質の吸着に起因する問題と、吸着のメカニズムをご説明いたします。さらに、タンパク質の吸着の定量方法をご紹介いたします。

  1. タンパク質のフィルターやデバイスへの吸着に起因する問題
    1. タンパク質の濃度低下
    2. タンパク質の界面からの剥離による凝集体発生
  2. タンパク質吸着のメカニズム
    1. フィルターの性質
    2. 容器表面の性質
    3. タンパク質の性質
    4. 吸着に影響を与える因子
  3. タンパク質の吸着定量
    1. タンパク質溶液の濃度測定
    2. 吸着したタンパク質の定量
    • 質疑応答

第3部 タンパク質付着を抑制したポリスルホン中空糸膜人工腎臓と、その技術展開

(2024年10月9日 15:00〜16:30)

 腎不全患者の透析治療に用いられる人工腎臓 (ポリスルホン中空糸膜が約1万本内蔵) は、長時間血液と接触するため優れた抗血栓性を必要とする。当社は、血液中のタンパク質及び膜表面の双方の周囲に存在する水の運動性に着目した仮説を立てて膜表面を設計し、タンパク質付着抑制により抗血栓性が向上した新製品の創出に成功した。
 本技術は、計算化学 (DX) の活用で人工腎臓以外にも展開が可能であり、幾つかの開発事例もご紹介する。

  1. 東レについて
    1. 東レの事業拡大の歴史
    2. 東レの研究・開発の基本方針
  2. 背景
    1. 腎臓の機能と腎不全患者の透析治療
    2. 人工腎臓の課題
  3. タンパク質付着を抑制した抗血栓性人工腎臓の開発
    1. 抗血栓性向上に向けた従来の取り組み
    2. 新規抗血栓性技術の開発
    3. 本技術の人工腎臓への適用
    4. 臨床使用での改善報告例
  4. 抗血栓性技術の深化
    1. 最先端分析を活用したメカニズム解明
    2. 計算化学先導での技術設計
    3. 本技術の用途展開
      • 素材展開
      • 開発事例
    4. プロセス・マテリアルズインフォマティクスを活用した製品開発
    • 質疑応答

講師

  • 田中 賢 (バイオマテリアル)
    九州大学 先導物質化学研究所 ソフトマテリアル部門 ソフトマテリアル学際化学分野
    教授
  • 福原 彩乃
    株式会社 ユー・メディコ
    代表取締役
  • 藤田 雅規
    東レ株式会社 先端材料研究所 医療システム研究室
    主任研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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