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泡の発生メカニズムと消泡剤の使い方、起泡・消泡の制御、泡の測定評価

泡の発生メカニズムと消泡剤の使い方、起泡・消泡の制御、泡の測定評価

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、発泡・消泡のメカニズム、消泡剤の活用に必要な知識、消泡剤の選定・使用のポイント、消泡性の評価方法、製造工程や塗工時などに生じる泡トラブルの原因と対策までを詳しく解説いたします。

開催日

  • 2024年8月28日(水) 9時50分 17時10分

修得知識

  • 泡の基礎全般:泡の生成・安定性・崩壊のメカニズム
  • 泡の構造とその解析法・安定性の評価方法
  • 泡に必要な界面活性剤の基礎知識
  • 起泡性・泡沫安定性に関与する因子の評価技術
  • 界面活性剤の基礎
  • 消泡、脱泡のメカニズムと消泡剤の選び方、テスト方法、使い方・注意事項
  • 塗料・インキの応用例
  • 消泡剤の選び方や失敗例
  • 泡および泡の発生や安定化に寄与する表面物性の評価方法や測定原理
  • 測定手法の種類やその特徴。結果の解釈の仕方
  • ラボスケールと現場スケールの結果の相違について
  • 新たな泡の評価方法

プログラム

第1部 泡は何故立つのか、その泡を消すには

〜界面活性剤と泡の関係〜

(2024年8月28日 9:50〜11:50)

 種々の業界での製品の製造工程で製品の性能向上、経時変化防止等の目的で製造工程ではプロセスケミカルス (行程薬剤) と呼ばれる種々の界面活性剤が使用されている。水系のプロセスで界面活性剤を使う時、工程の種類により泡立ちが問題となることが多々ある。
 当セミナーでは、何故製造工程で泡は立つのか、泡の原因、泡の発生機構、泡の発生要因等につき説明し、次いでどうすれば問題となる泡を消すことが出来るのか、 泡の発生機構、消泡理論、消泡剤の種類 (例えば破泡剤、抑泡剤) 、使い分け法、消泡テスト方法等について詳述する。

  1. 泡・消泡を理解するための界面活性剤の基礎
    1. 表面張力とは … マランゴニー効果とは
    2. ぬれ性とは
    3. ミセルとは
    4. HLBとは
  2. 消泡とは
    1. 泡は何故立つのか、何故消えないのか
    2. 泡を安定化する要因とは
    3. 消泡及び消泡剤とは
  3. 消泡試験法
    1. サーキュレーション法
    2. ホモジナイザイザー法
    3. 比重カップ法
    4. メスシリンダー法
    5. ディフーザースートン法 等
    • 質疑応答

第2部 消泡剤の特性とその応用について

(2024年8月28日 12:30〜13:10)

  1. 各種製造工程における泡トラブル
  2. 泡トラブルの動向
  3. 気泡の基本的性質と泡トラブル
    1. 泡の基本
    2. 気泡の基本的性質と泡トラブル
  4. 抑泡・消泡・脱法技術
    1. 泡コントロールの基本
    2. 消泡剤の作用性
    3. 消泡剤の分類
    4. 製造プロセス用消泡剤
    5. 排水用消泡剤
    6. 消泡剤使用上の注意点
  5. 伯東紹介
  6. 参考文献
    • 質疑応答

第3部 コーティング分野における消泡剤の種類とその選定、使い方

(2024年8月28日 13:20〜14:00)

 泡の原因にもなり、泡を消すこともできる界面活性剤から説明します。消泡、脱泡のメカニズムと消泡剤の選び方、テスト方法、使い方及び注意事項を学びます。塗料・インキの応用例で消泡剤の選び方や失敗例を説明します。

  1. 消泡剤・脱泡剤
    1. 消泡剤・脱泡剤の種類
    2. 消泡剤・脱泡剤の選び方及びテスト方法
    3. 消泡剤・脱泡剤の使い方及び注意事項
    4. 消泡剤・脱泡剤の持続性
  2. 応用例:塗料、インキの泡問題及び消泡剤問題
    1. 製造中の泡及び消泡剤
    2. 塗装時の泡及びワキ防止剤
    3. 塗膜の欠陥:泡由来?消泡剤由来?
    4. 泡が立ちにくい処方を設計する
    • 質疑応答

第4部 脱泡機の特性とその応用

(2024年8月28日 14:10〜14:40)

 脱泡機は、効率的に液体中の気泡を取り除くことができる装置である。工業プロセスにおいて、気泡を取り除く必要がある場合には脱泡機が欠かせない装置であり、製品の品質向上や製造効率を向上させることができる。本講演では、脱泡機の特性とその応用について解説する。

  1. 脱泡機
    1. 脱泡機の機能
    2. 脱泡機の種類
    3. 脱泡機の利点
  2. 連続式真空脱泡機
    1. 遠心薄膜型
    2. 低剪断型
  3. 脱泡機以外の装置での脱泡効果
    • 質疑応答

第5部 起泡と消泡の試験法とその応用

(2024年8月28日 14:50〜16:10)

 泡は気体を分散相とし、液体(あるいは固体)を連続相とした形態をとっている。発泡製品や製造プロセスで生ずる泡は、好ましい場合と好ましくない場合があり、発生する場に応じ異なった泡特性が求められる。しかし、発泡現象は動的変化を伴う多数の因子の総和によるものなので、全てに適用できる統一された解析法はとうてい望むべくもない。
 本稿では、このような困難を前提としてもなお本質的な理解を高めるために行われてきた起泡、消泡に関する試験法や泡沫のキャラクタリゼーションについて、応用例を交えて解説する。

  1. 規格化された試験方法
    1. 静的な気泡力の試験方法
      • 流下法
      • 振盪法
      • 掻き混ぜ法
      • 回転法
      • 撹拌法
    2. 動的な気泡力の試験法
      • 送気法
      • 循環法
  2. 泡沫のキャラクタリゼーション
    1. 気泡の寿命測定
    2. 気泡径分布の測定
    3. 泡沫中の液膜状態
    4. 単一液膜の状態
  3. 起泡力と安定性の独立した測定方法
    1. 動的表面張力測定による起泡力の評価
    2. ラミノメーター法による泡膜安定性の評価
  4. 発泡製品への応用事例
    1. グリース除去性の評価
    2. 泡の持続性の評価
    3. 初期泡立ち性と泡膜安定性の関係
    4. 動的表面張力測定による添加剤の選択
    • 質疑応答

第6部 〜泡立ちや粘度など〜 泡の測定や観察、流動解析について

(2024年8月28日 16:20〜17:10)

  1. 泡の試験や解析、泡の物性評価が求められる背景
  2. 泡の粘度・粘弾性特性とその測定装置
    1. 粘弾性体とは?
    2. 従来の粘度計による評価方法と問題点
    3. 粘弾性測定装置
    4. 測定の進め方
  3. 粘弾性測定の概要
    1. 回転測定とその評価事例
    2. 振動測定とその評価事例
  4. 泡立ち、泡の強度から泡切れの評価
    1. 泡を立てる方法とその評価と事例紹介
    2. 泡の強度の評価と事例紹介
    3. 泡切れの評価と事例紹介
  5. 泡の流動解析について
    1. 泡の流動解析の考え方 (粘弾性測定と光学測定の組み合わせ)
    2. 流動場可視化法による評価 (レオ・マイクロスコープ) と事例紹介
  6. その他の応用例
    1. 測定環境の違いとその評価手法
      • 温度
      • 湿度など
    2. 粉体サンプルの流動特性評価 (粉せっけんの流動特性)
    • 質疑応答

講師

  • 成見 和也
    キレスト株式会社
    技術顧問
  • 土田 人史
    伯東 株式会社 ケミカルソリューションカンパニー 技術生産本部 四日市研究所 技術グループ
  • 徐 彩宣
    エボニックジャパン株式会社 コーティングアディティブズ部
    シニアマネジャー
  • 石井 利博
    アシザワ・ファインテック株式会社 微粒子技術研究所
    主任研究員
  • 宮本 圭介
    株式会社 アントンパール・ジャパン ビジネスユニット
    キャラクタリゼーションマネージャー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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