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高分子の劣化・変色メカニズム、寿命評価及びトラブル解析事例

適切なトラブル対策のための

高分子の劣化・変色メカニズム、寿命評価及びトラブル解析事例

~各種ポリマーの弱点から見たポリマー選択の注意点、劣化評価法、劣化解析法について具体実例を交えて解説~
東京都 開催 会場・オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2024年7月31日〜8月6日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法、劣化解析法、寿命予測のポイントについて実例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2024年7月24日(水) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • ゴム・プラスチックなど高分子材料に関連する技術者、開発者
  • 高分子材料を用いた製品の技術者、開発者、品質保証担当者

修得知識

  • 高分子の劣化因子
  • 劣化変色メカニズム
  • 各種ポリマーの弱点
  • 材料分析法と寿命予測

プログラム

 ゴム、プラスチックをはじめとする高分子材料を用いた製品のトラブルにして、適切なトラブル対策を行うための知識を学んでいただきたい。高分子材料は必ず劣化が進行する。劣化が進行するとやがては外観の不良、変色、変形、破壊などのトラブルが発生し、時には大事故につながることもある。劣化や変色はその誘引因子が複雑で複数の因子が同時に関与すること、ポリマー種によって劣化、変色の生じ方が変わるだけではなく同じポリマー種であっても添加剤によって変わることから、難解な現象であるために原因の特定と対策も容易ではない。
 そこで、本講では高分子材料の劣化と変色の原因・メカニズムを解析事例を交えて解説する。また、ゴム、プラスチックの寿命予測の基本的な流れやポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。

  1. 高分子材料とは
    • ポリマーと高分子材料
  2. 高分子材料の劣化メカニズム
    1. 劣化因子
      • 熱劣化
      • 光劣化
      • 金属による劣化など
    2. 自動酸化反応
    3. ポリマーの劣化と高分子材料の劣化
  3. 変色原因
    1. なぜ変色が起きるのか? (変色の化学)
    2. ポリマーの劣化による変色
    3. 酸化防止剤による変色
    4. 付着による変色
  4. 劣化及び変色解析のための分析法
    • FT-IR
    • DSCによる酸化開始温度
    • GPC
    • TG
    • ESR
    • NMR
    • XPS
    • EPMA
    • 定量的劣化分析法
  5. 劣化対策
    1. 劣化対策のアプローチ
    2. 劣化対策のための劣化原因解析
    3. 材料選択による劣化対策
    4. 添加剤の選択による劣化対策
    5. 各種ポリマーの特徴
    6. 対策の検証
  6. 寿命予測法
    1. 寿命の考え方
      • 機能的寿命と商品的寿命
    2. 寿命予測モデル
      • クリープ破壊と疲労破壊の寿命予測モデル
    3. 劣化評価と寿命予測の関係
    4. 寿命予測の流れ
    5. 寿命予測のポイント
      • 市場と促進時の劣化状態の違い
    6. 寿命のばらつき
    7. アレニウス法による寿命予測
    8. アイリング法による寿命予測
  7. 劣化及び変色解析事例
    1. 加硫ゴムの劣化、トラブル
      1. 加硫ゴムのオゾン劣化
      2. 加硫時の水分が加硫NRの寿命に与える影響
      3. ブルーミングによる白化と対策
    2. プラスチックの劣化、変色
      1. ポリアミドの水中での劣化 (加水分解、残留塩素による劣化)
      2. ポリウレタンの変色
      3. ポリカーボネートのアミン系物質による白化、加水分解メカニズム
      4. ヒンダードフェノール系酸化防止剤による変色
      5. ヒンダードアミン系光安定剤による変色
      6. 二酸化チタンによるポリ塩化ビニルの変色
    • 質疑応答

講師

  • 仲山 和海
    一般財団法人 化学物質評価研究機構 大阪事業所
    副所長

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 38,500円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 70,000円(税別) / 77,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 115,500円(税込)

テキスト送付に係る配送料

ライブ配信・アーカイブ配信受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料 1,100円(税別) / 1,210円(税込) を頂戴します。

会場受講 / ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

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  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年7月31日〜8月6日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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開始日時 会場 開催方法
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2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
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2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
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2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場

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