技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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“敗血症 (sepsis) ”は、“医学における最も古く、捕らえどころのない症候群である”と表されます。この症候群への対応は、その診断から治療に至るまで、臨床医にとっては容易ならざるものであるといえますが、現在では、その定義 (Sepsis-3) で感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害であり、その主病態は高サイトカイン血症であることが示されています。
本講演では、臨床現場において広く普及している新しい敗血症の定義・診断基準であるSepsis-3を正しく理解して頂くために、敗血症の定義に関するこれまでの変遷について解説を加える予定です。さらに、敗血症に関連した臓器障害の一つであると考えるべき“播種性血管内凝固症候群 (disseminated intravascular coagulation;DIC) ”、いわゆる“敗血症性DIC“について、本邦と欧米の認識の違いについて学び、最新のレジストリー研究などからみえる敗血症診療の実情を踏まえ、本邦および欧米の最も新しい敗血症関連のガイドラインである”日本版敗血症診療ガイドライン2020 (J-SSCG 2021) “、”敗血症診療国際ガイドライン 2021 (Surviving Sepsis Campaign:International Guidelines for Management of Sepsis and Septic Shock 2021;SSCG 2021) “におけるDIC治療のポジショニング、医療現場が求める新薬像を探ってみたいと思います。
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