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HPLCの定性・定量法の基礎と分析テクニック

HPLCの定性・定量法の基礎と分析テクニック

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、HPLCの基礎から解説し、乱れたピークの判別、ピークが乱れる要因と対処法等、熟練者のデータ解釈の考え方、経験に裏打ちされた分析条件設定のコツを解説いたします。

開催日

  • 2023年7月21日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • HPLCの具体的な装置と流路
  • HPLCの有効な利用法
  • 試料前処理の仕方、溶離液の作成方法
  • 試料の成分の定性、定量方法 (計算法も含む)
  • HPLC装置の日常保守点検法
  • HPLC装置の効率的な使用
  • HPLCの具体的な実施例

プログラム

 HPLC分析による定性法・定量法と、試料の前処理法について具体的に解説をする。日々の業務でHPLCをうまく使いこなすには、どのような技術が必要かを念頭に置き、実際の成分の分析例を挙げ具体的に解説をしていく。また、基礎知識 (分離の簡単なメカニズムも含む) とHPLC装置フロー図を示し、装置の流路、機器も解説することで、理解度を上げる。さらには日常保守点検こそがHPLC使いこなせる”コツ“でもあるので、動画を交えて具体的な説明をする。
 本講座は、これからHPLCを利用する方や、今後さらに上手く活用したい方にぜひともお薦めしたい、入門者のための“ステップアップ講座”となっている。

  1. HPLC装置の構成と流路とフロー図
    1. HPLCの機器とフロー図の解説
    2. 機器と本体の接続方法
    3. 構成機器のチェック技法
    4. 設置台の安定性とインフラ条件
    5. HPLCの初期動作の安定化に関して
      • ポンプ
      • 注入器
      • 検出器
      • オートサンプラー
      • レコーダー
      • グラジエントミキサー
      • フラクションコレクター
      • 脱気装置
        (動画を交えて解説)
  2. クロマト装置の初期設定方法
    1. クロマト装置を設定しよう
    2. 配管の詰まりを確認方法
    3. カラム接続、ポンプと検出器
    4. ポンプ流量と圧力の確認方法
    5. 必要な器具の準備について
    6. データ処理器からの信号と条件説定
  3. クロマトグラフとクロマトクラム
    1. クロマトグラフとクロマトクラム、クロマトグラフィーの違い
    2. クロマトクラムが現れるメカニズム
    3. リテンションタイムと訂正に関する知識
    4. ピークの高さ、面積より成分の濃度計算が出来るメカニズム
    5. 良きピークを得るために必要な事
  4. 成分の定性法と定量法
    1. 試料の調整方法
    2. HPLCの前調整
    3. 流路の洗浄と液漏れ検定法
    4. 検量線の作製方法
    5. 試料注入と注入量について
    6. 試料のインジェクションの仕方
    7. 定性法の具体的な技法
    8. 定量法の具体的な技法
      (動画を交えて解説)
  5. 分離カニズムの理解
    1. 吸着クロマトグラフィーの解説
    2. 分配クロマトグラフィーの解説
    3. イオン交換クロマトグラフィーの解説
    4. ゲル濾過クロマトグラフィーの解説
    5. アフィニテイークロマトグラフィーの解説
  6. 汎用されるカラム種類とカラム選定技法
    1. 吸着用カラム
    2. 逆相分配用カラム
    3. イオン交換用カラム
    4. ゲル濾過用カラム
    5. イオンクロマトカラム
    6. アフィニテイーカラム
  7. 溶離液作製法と試料前処理技術
    1. 溶離液作製法
    2. サンプルの不純物、微細物の除去技術
    3. 溶離液の作製法
      • 緩衝液の作製法
      • pH調整液の作製法
      • ODS系カラムの溶離液の作製法
    4. 溶離液の保存法 (腐敗防止)
    5. 分液ロート、遠心分離機の利用法
      • HPLC
      • フィルターの使用法
    6. ロ紙とガラスフィルターの利用法
    7. 攪拌機の利用 (特に緩衝液作成時)
    8. pHの調整法と内部標準液の交換法
  8. 検出器の理解と選択方法
    1. 紫外検出器 とダイオードアレイ検出器
    2. 屈折率検出器
    3. 電気伝導検出器
    4. HPLCMASS
    5. 蛍光検出器
  9. 実際例による定性法、定量法の具体的解説
    1. コーヒー中のカフェインの定量方法
    2. 果実のビタミンCの定量方法
    3. ウコン中のクルクミンの定量方法
  10. HPLCの実験中にミスをしない工夫
    1. 実験前に準備するもの
      • キムワイフ
      • キッチンペーパー
      • 器具
    2. 実験台に関して
      • 試料溶液のこぼれ防止
      • 試料のコンタミの防止
    3. 試料準備、溶離液の作製と確認、カラムの安定化
  11. 試料の保存方法と溶離液の保存方法
    1. 試料の保管方法
    2. 溶離液の腐敗
    3. サンプル瓶の洗浄と保管方法
  12. HPLCの小さなトラブル改善法
    1. 駆動ポンプのトラブル a (チェッバルブ解体法)
    2. 駆動ポンプのトラブル b (ポンプシリンジの交換等)
    3. 溶離液中の脱酸素装置のトラブルと点検法
    4. ラインフィルターのトラブル (目詰まり処理)
    5. オートインジェクターのトラブル
    6. 汎用される検出器のトラブル
    7. 特殊な検出器のトラブル
    8. カラム恒温層のトラブル
    9. 付属装置のトラブル処理
    10. カラムの圧力上昇
  13. 日常保守点検
    1. HPLC装置の流路の洗浄に関して
    2. 使用後のカラムの洗浄と保管法
    3. インジェクターの洗浄
    4. サクションフィルターの洗浄
    5. 検出器の感度検査と洗浄
    6. プレカラムの圧力点検
    7. サクションフィルターの目詰り点検
    • 質疑応答

講師

  • 松下 至
    ジェイ・アイ・サイエンス研究所
    所長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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本セミナーは終了いたしました。