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泡の生成・安定性・崩壊のメカニズムと消泡剤の最適処方

泡の生成・安定性・崩壊のメカニズムと消泡剤の最適処方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、発泡・消泡のメカニズム、消泡剤の活用に必要な知識、消泡剤の選定・使用のポイント、消泡性の評価方法、製造工程や塗工時などに生じる泡トラブルの原因と対策までを詳しく解説いたします。

開催日

  • 2023年4月18日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 泡の基礎全般:泡の生成・安定性・崩壊のメカニズム
  • 泡の構造とその解析法・安定性の評価方法
  • 泡に必要な界面活性剤の基礎知識
  • 起泡性・泡沫安定性に関与する因子の評価技術
  • 界面活性剤の基礎
  • 消泡、脱泡のメカニズムと消泡剤の選び方、テスト方法、使い方・注意事項
  • 塗料・インキの応用例
  • 消泡剤の選び方や失敗例
  • 泡および泡の発生や安定化に寄与する表面物性の評価方法や測定原理
  • 測定手法の種類やその特徴。結果の解釈の仕方
  • ラボスケールと現場スケールの結果の相違について
  • 新たな泡の評価方法

プログラム

第1部 泡の生成・崩壊のメカニズムと構造解析・評価方法

(2023年4月18日 10:30〜12:10)

 泡は私たちの日々の生活やさまざまな産業分野で用いられる非常に身近な現象です。本セミナーでは、泡沫の生成と安定性、崩壊のメカニズムに関する基礎について概説し、泡の構造の解析と安定性の評価方法について最新技術も含めて解説します。

  1. 泡の基礎:日常で必要不可欠な泡 (気泡・泡沫) について
  2. 泡に必要な界面活性剤の基礎知識
    1. 界面活性剤の構造と特性
    2. 界面活性剤の基本的性質 (吸着とミセル形成)
  3. 泡の生成・安定性・崩壊
    1. 泡の生成のメカニズム
    2. 起泡の方法
    3. 泡沫の安定性
    4. 泡沫安定性の評価方法
  4. 起泡力・泡沫安定性に関与する因子
    1. 動的表面張力
    2. 界面粘弾性:ギブズ弾性・マランゴニー効果
    3. 動的粘弾性
    4. プラトーボーダーにおける毛管吸引力
    5. 泡膜の表面電荷と分離圧
  5. 泡沫の構造の評価方法
    1. 透過光・後方散乱光による評価
    2. レオロジーによる評価
    3. 中性子小角散乱による評価
    4. 直接観察 (顕微鏡・電子顕微鏡・CCDカメラ) による評価
  6. 界面活性剤の分子構造と泡特性との関係
    1. 従来の界面活性剤の例
    2. アミノ酸系界面活性剤を用いた研究紹介
    • 質疑応答

第2部 消泡剤の種類とその選定、使い方

(2023年4月18日 13:00〜14:40)

 泡の原因にもなり、泡を消すこともできる界面活性剤から説明します。消泡、脱泡のメカニズムと消泡剤の選び方、テスト方法、使い方及び注意事項を学びます。塗料・インキの応用例で消泡剤の選び方や失敗例を説明します。

  1. 泡と消泡の基礎
    1. 泡と界面活性剤
    2. 泡の抑制と破裂メカニズム
  2. 消泡剤・脱泡剤
    1. 消泡剤・脱泡剤の種類
    2. 消泡剤・脱泡剤の選び方及びテスト方法
    3. 消泡剤・脱泡剤の使い方及び注意事項
    4. 消泡剤・脱泡剤の持続性
  3. 応用例:塗料、インキの泡問題及び消泡剤問題
    1. 製造中の泡及び消泡剤
    2. 塗装時の泡及びワキ防止剤
    3. 塗膜の欠陥: 泡由来? 消泡剤由来?
    4. 泡が立ちにくい処方を設計する
    • 質疑応答

第3部 泡における各種測定原理と測定事例

(2023年4月18日 14:50〜16:30)

 泡の発生や安定化に寄与する表面物性および測定方法について説明する。特に表面張力については、測定手法や試料特性により結果が異なるため、注意すべき点を述べる。また、従来の測定手法とは異なる泡の安定性評価方法について実測例を交えてご紹介する。

  1. 泡に関する基礎知識
    1. 泡の定義と特徴
    2. 泡の発生や安定化メカニズムと表面物性との関係
    3. 代表的な泡の評価方法
  2. 静的表面張力測定
    1. 表面張力の本質とメカニズム
    2. 表面張力の測定手法の種類と測定原理
      • プレート法
      • リング法
      • PD法
    3. 界面活性剤の特性と表面張力測定方法との比較
  3. 動的表面張力測定
    1. 静的現象と動的現象
    2. 動的表面張力の利用価値
    3. 測定結果 (ラボ) と実現象 (現場) との違い
    4. 最大泡圧法の測定原理
    5. Rosenフィッティング
    6. 界面活性剤混合水溶液の動的表面張力の挙動
  4. ラメラ長測定
    1. ラメラ長の特徴と測定原理
    2. ラメラ長と泡安定性の相関事例
  5. 液膜安定性測定
    1. 従来の泡の評価方法とその欠点
    2. 新たな液体膜安定性の評価方法と測定原理
    3. 飲料水、塗料、界面活性剤水溶液などの実測例と相関事例
    • 質疑応答

講師

  • 吉村 倫一
    奈良女子大学 研究院 自然科学系化学領域
    教授
  • 徐 彩宣
    エボニックジャパン株式会社 コーティングアディティブズ部
    シニアマネジャー
  • 磯貝 洋幸
    協和界面科学 株式会社 営業部 国内営業課

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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本セミナーは終了いたしました。