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よく分かる熱可塑性樹脂の難燃化

樹脂の種類ごとに解説する

よく分かる熱可塑性樹脂の難燃化

~ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステルの燃焼・熱分解挙動と難燃化~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、熱可塑性樹脂の難燃化に取り組む研究開発担当者に向けて、各難燃剤の難燃メカニズム、各樹脂の熱分解・燃焼挙動からの難燃化の考え方、難燃剤の選定方法、及び難燃化処方例などについて解説いたします。

開催日

  • 2023年4月7日(金) 13時00分 16時00分

受講対象者

  • これから難燃剤を取り扱う方
  • 要求される難燃性能に適切な難燃剤を選定する検討を行っている方
  • 新しい難燃システム (難燃剤組成・分子設計) の開発者、研究者、技術者

修得知識

  • プラスチックの燃焼メカニズム
  • 主要な各難燃剤の難燃メカニズム
  • 主要な難燃試験法
  • 各樹脂の難燃剤配合処方の設計の考え方・基礎知識・最新情報
  • ほぼ全ての難燃剤の製品名と問合せ先

プログラム

 本セミナーでは、熱可塑性樹脂の難燃化に取り組む研究開発担当者に向けて、各難燃剤の難燃メカニズム、各樹脂の熱分解・燃焼挙動からの難燃化の考え方、難燃剤の選定方法、及び難燃化処方例などについて解説する。
 特に、第3章の「各樹脂の難燃化方法」の解説に時間を割く予定である。ここでは、樹脂別に国内で購入可能な難燃剤を使用した難燃処方例等を紹介する。

  1. プラスチックはなぜ燃える?
    1. 燃えるメカニズム
      1. ロウソクの例
      2. プラスチックの例
    2. 分解ガスの燃焼反応
  2. プラスチックを燃えにくくするには
    1. 難燃性試験方法
      1. UL94V試験
      2. 酸素指数試験
      3. コーンカロリー試験
    2. 各難燃剤の難燃メカニズム
      1. リン系難燃剤 (固相リン炭化断熱層形成-難燃効果の例)
      2. 臭素系難燃剤 (気相ラジカル補足-難燃効果の例)
      3. 金属水酸化物系難燃剤 (固相吸熱-難燃効果の例)
      4. スルホン酸塩/シリコーン系難燃剤 (固相樹脂架橋炭化断熱層形成-難燃効果の例
      5. ラジカル発生剤・捕捉剤 (ドリップ促進+気相ラジカル補足難燃効果の例)
    3. 各難燃剤の特徴まとめ
    4. 各難燃剤の用途例
    5. 難燃コンパウンドの現状と課題
      1. 難燃コンパウンドの生産量、特徴と用途
      2. 各樹脂への難燃剤適応例と課題
    6. プラスチックの難燃化における難燃剤選定の基本的な考え方
      1. 難燃性樹脂組成物の開発設計プロセス
      2. 環境規制、用途、難燃性試験の観点からの難燃剤の選定
      3. 樹脂と難燃剤の分解温度からの難燃剤の選定
      4. 相溶性、分散性からの難燃剤の選定
      5. その他
  3. 各樹脂の難燃化方法
    1. ポリオレフィン (PP、PE)
      1. ポリオレフィンの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリオレフィンに合った難燃剤の選定
      3. ポリリン酸アンモニウム/助剤 系
      4. リン酸アミン塩 複合 系
      5. リン酸エステル/助剤 系
      6. ホスホネート型リン系難燃剤/窒素系ラジカル発生剤 系
      7. 水酸化マグネシウム又はアルミニウム/助剤 系
        • タルク
        • 赤リン
        • ナノクレイなど
      8. 臭素系難燃剤 系
    2. ポリスチレン (GPPS、HIPS、ABS)
      1. ポリスチレンの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリスチレンに合った難燃剤の選定
      3. HIPS/PPE/リン酸エステル系
      4. HIPS/PPE/ホスホネート型リン系難燃剤系
      5. HIPS/フェノール樹脂/赤リン系
      6. HIPS、ABS/赤リン/膨張黒鉛系
      7. ABS/リン酸エステル系
      8. ABS (共重合) /リン酸エステル系
      9. ABS、HIPS/リン酸エステル/次亜リン酸アルミニウム塩系
      10. HIPS、GPPS/NOR型HALS系難燃剤/リン系難燃剤系
      11. HIPS/St-不飽和カルボン酸共重合体/リン系難燃剤系
      12. HIPS、ABS/臭素系難燃剤系
    3. ポリカーボネート (PC、PC/ABS)
      1. ポリカーボネートの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリカーボネートに合った難燃剤の選定
      3. PC/シリコーン系難燃剤/有機スルホン酸塩 系
      4. PC、PC/ABS/リン酸エステル 系
    4. ポリアミド (ナイロン6、66、6T)
      1. ポリアミドの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリアミドに合った難燃剤の選定
      3. ナイロン6、66/メラミンシアヌレート 系
      4. ナイロン66/ポリリン酸メラミン/GF 系
      5. ナイロン66/有機ホスフィン酸金属塩/GF 系
      6. ナイロン66/有機ホスフィン酸金属塩/ポリリン酸メラミン・亜鉛/GF 系
      7. ナイロン6、66/赤燐 系
      8. ナイロン6、66、6T/ポリマー型臭素系難燃剤 系
    5. ポリエステル (PET、PBT、PLA)
      1. ポリエステルの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリエステルに合った難燃剤の選定
      3. PET、PBT/メラミンシアヌレート 系
      4. PET、PBT/赤燐 系
      5. PBT/有機ホスフィン酸金属塩/GF 系
      6. PBT/有機リン系難燃剤 系
      7. PLA/SiO2-MgO
      8. PET、PBT/ポリマー型臭素系難燃剤
  4. 添付資料
    1. 各難燃剤の御紹介
    2. 各難燃剤のお問合せ先
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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