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エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選定・活用

エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選定・活用

~硬化剤、硬化促進剤の選定、硬化物の分析評価、フィルム配合設計~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂について基礎から解説いたします。
また、用途にマッチした硬化剤・硬化促進剤の選定、硬化条件の最適化、 評価・解析のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2023年2月22日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

修得知識

  • エポキシ樹脂の種類と製造法
  • 硬化剤の種類と用途 ・変性剤と添加剤
  • エポキシ樹脂並びに硬化物の分析法、評価法
  • 熱硬化性エポキシフィルムの合成と物性

プログラム

 エポキシ樹脂はこれまで主流であった土木建築、接着剤、電気絶縁材などの用途に加えて、自動車用、航空機用などにも用途が広がり、世界での生産量も拡大している。しかしながら、エポキシ樹脂硬化物の物性は用いる硬化剤によって大きく左右されるため、それぞれの用途に相応しい樹脂設計は、非常に困難になっている。
 本セミナーでは、エポキシ樹脂並びにその硬化剤の基礎的な知識だけではなく、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析法、評価法、硬化剤別の用途などを、具体例を挙げて詳説する。
 さらに、新分野へ展開できる可能性のある技術して、熱硬化性エポキシフィルムについても解説する。現状ではベンゼン環と水酸基を併せ持つフィルム形成高分子はない。ベンゼン環によって耐熱性、機械的性質などに優れ、水酸基によって接着性、熱硬化性などが付与できる。プリント配線板の基材として利用できるほか、様々な電子材料に利用できると考えられる。また、水酸基を極性の異なる化合物で修飾できれば、耐熱性分離膜などにも利用できると考える。

  1. 緒言
    1. エポキシ樹脂の定義
    2. エポキシ樹脂の歴史
    3. 世界の需要
    4. 他の樹脂系との比較
    5. エポキシ樹脂の特徴
    6. エポキシ樹脂配合の特殊性
  2. エポキシ樹脂の特徴と分類
    1. エポキシ樹脂の分類
    2. 汎用エポキシ樹脂
    3. 特殊エポキシ樹脂
  3. 硬化剤の選定基準
    1. アミン系
    2. 酸無水物系
    3. フェノール系
    4. イミダゾール系
    5. ポリチオール系
  4. 硬化促進剤の解説
    1. アミン系
    2. イミダゾール系
    3. 紫外線 (UV) 硬化用
    4. 電子線 (EB) 硬化用
  5. よく使われる変性剤,添加剤の解説
    1. エラストマー
    2. 難燃剤
    3. カップリング剤
    4. 無機充填材
    5. 希釈剤
  6. エポキシ樹脂,硬化剤の評価法
    1. 赤外分光法 (IR)
    2. 核磁気共鳴法 (NMR)
    3. 高速液体クロマトグラフィ (HLC)
    4. ゲル浸透クロマトグラフィ (GPC)
  7. 硬化性の評価法
    1. ゲル化時間
    2. 赤外分光法 (IR)
    3. 示差走査熱量計 (DSC)
  8. 硬化物の分析
    1. 無溶媒ワニスからの樹脂板の作製
    2. 溶媒含有ワニスからの樹脂板の作製
    3. 機械的性質
      • 引張試験,曲げ試験
      • 衝撃試験
      • 硬さ試験
      • 粘弾性解析 (VEA)
    4. 熱的性質
      • 熱機械分析 (TMA)
      • 熱重量分析 (TGA)
      • 熱伝導率
    5. 電気的性質
      • 電気絶縁性
      • 絶縁破壊電圧
      • 誘電率,誘電正接
    6. 耐薬品性
      • 吸水率
      • 耐酸アルカリ性
      • 耐溶剤性
    7. 耐燃性
    8. 熱分解ガスクロマトグラフィ質量分析 (Py-GC-MS)
    9. 解重合生成物分析
      • HLC
      • NMR
      • GC-MS
  9. 各種硬化剤の用途
    1. アミン類
    2. カルボン酸
    3. 酸無水物
    4. フェノール類
  10. 熱硬化性エポキシフィルムの配合設計
    1. エポキシフィルムの歴史
    2. エポキシ重合体の合成
      1. エポキシ樹脂の選択
      2. 共重合モノマーの選択
      3. 二官能フェノール類
      4. ビスフェノールAとの共重合体
      5. 各種フェノール類との共重合体
    3. エポキシフィルムの物性
      1. ビスフェノールAとの共重合体
      2. 各種フェノール類との共重合体
    4. 架橋エポキシフィルム
      1. 架橋点
      2. 架橋剤の選択
      3. イソシアナートのマスク化
      4. 架橋エポキシフィルムの物性
    5. エポキシ接着フィルムの配合設計
      1. 配合設計概念図
      2. 接着フィルムの特性
  11. 結言

講師

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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