技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

表面・界面の考え方と分析の基礎と実践応用テクニック、ノウハウ

表面・界面の考え方と分析の基礎と実践応用テクニック、ノウハウ

~技術的テクニック、コツ、ノウハウからを事例を交えて解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、表面、界面の基礎から、分析評価を中心にして、その姿を明らかにして利用するためのアプローチについて、技術的テクニック、コツやノウハウから、考え方、アプローチに方法まで応用アプリケーションの事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2022年11月22日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 表面分析の基礎
  • 表面分析の考え方と活用法
  • 各種表面分析手法の使い方
  • 表面、界面の可視化法
  • 研究開発、問題解決へのフィードバック

プログラム

 表面、界面はあらゆる技術や製品の基盤となるものであり、現在扱われる材料やプロセス、技術、商品で表面や界面が関与していないものは無いと言っても過言ではありません。これは言い方を変えると、現代は表面、界面に支配されているとも言えます。そのため、分析手法一つにしても多種多様なものが開発され、利用されています。しかし、一方で表面や、特に界面はまだ未解明な部分も多く、多様な分析方法の選択・活用、そして、表面・界面の姿を明らかにすることは容易ではありません。
 本講では、表面、界面の基礎から、表面分析評価を中心にして、その姿を明らかにして利用するためのアプローチについて、技術的テクニック、コツやノウハウから、考え方、実践まで事例を交えて解説します。

  1. 表面に支配される現代社会
    1. 膜・界面、そして、現代技術を支配する表面
    2. 表面・界面の重要性
  2. 表面とは
    1. 表面 (薄膜) とは?
    2. 表面のかかわる代表的事象
    3. 表面の要素
    4. 表面における現象
    5. 代表的な表面処理
  3. 界面とは
    1. 界面における現象
    2. 多層膜による界面形成
    3. 薄膜化による界面の変化
  4. 表面・界面を支配するもの
    1. 界面形成
    2. 界面形成を支配する接着
    3. 界面を形成する力
    4. 表面・界面形成を支配するもの
    5. 表面・界面形成因子と評価法
    6. 表面を支配するには
  5. 表面分析成功のキーポイント
  6. サンプルの取り扱い
  7. 代表的表面分析手法
  8. 表面分析の分類
    1. 表面分析に用いる主な手法と選び方
    2. 表面・微小部の代表的分析手法
    3. 手法の選択
  9. 接触角測定法
  10. X線光電子分光法 (XPS,ESCA)
    1. XPSの原理
    2. XPSの検出深さ
    3. 装置構成例
    4. XPSの特徴?
    5. ワイドスキャン (サーベイスキャン)
    6. ナロースキャン (代表的な元素)
    7. 元素同定
    8. 化学状態の同定
    9. 角度変化測定による深さ方向分析
    10. チャージアップの影響と対応
    11. 化学状態による違い
    12. チャージアップへの工夫
    13. イオンエッチングダメージ
    14. エッチング条件と効果
    15. エッチング条件とスパッタレート
    16. イオンエッチングによるクロスコンタミ
    17. ちょっと便利なサイトやソフト
    18. ハイブリッド分析
  11. オージェ電子分光法 (AES)
    1. 微小領域の元素分析手法
    2. AESの原理
    3. 装置構成例
    4. AES測定例
    5. 界面拡散の分析 1
    6. AESによる状態分析例
    7. チャージアップ抑制
    8. 絶縁体上の異物
    9. 化学状態マッピング
    10. XPSとAESの手法の比較
  12. X線マイクロアナライザ (EPMA)
    1. EPMAの原理
    2. 元素分布分析 (被着体金属基板の断面)
    3. 積層膜の分析例
  13. 化学構造を知る
  14. フーリエ変換赤外分光法 (FT-IR)
    1. 赤外分光法 (IR) の原理
    2. FT-IRの長所・短所
    3. 測定法
    4. 周辺環境の影響
    5. 主な吸収帯
    6. 赤外分光の構造敏感性
    7. 指紋領域の利用
    8. 系統解析
    9. 帰属の考え方
    10. 全反射法 (ATR法)
    11. ATR法と検出深さ
    12. ATR法における注意点
    13. In-situ FT-IR
  15. 飛行時間型二次イオン質量分析法 (TOF-SIMS)
    1. SIMSの概念
    2. D-SIMSに用いられる質量分析法
    3. TOF-SIMS装置の構成
    4. TOF-SIMSの概要
    5. TOF-MSの原理
    6. TOF-SIMSによる化学構造解析
  16. グロー放電分析 (GD)
  17. 形態を知る
  18. SEM、TEM
    1. 表面形状と組成
    2. SEM-EDS組成分析
    3. 試験前後の比較
    4. SEM観察例
    5. 試料作製法の比較
  19. 走査型プローブ顕微鏡 (SPM)
    1. SPMとは
    2. 主な走査型プローブ顕微鏡
    3. 形態観察におけるAFMの位置づけ
    4. 観察例
    5. 位相イメージングの例
    6. 位相像
  20. 界面分析
  21. 界面評価の重要性と課題
    1. 界面の例
    2. 界面の形成
    3. 界面の分類
    4. 界面における課題
    5. 界面分析の重要性
    6. 一般的深さ方向分析
    7. 従来法と問題点
    8. 化学増幅型レジストのD-SIMS分析
    9. 精密斜め切削法
    10. 斜面角度と深さ方向分解能
    11. 傾斜面の例
    12. 新しいアプローチ
  22. 解析の実例
  23. UV照射による化学構造の評価
  24. 表面構造変化の解析 (XPS)
  25. 気相化学修飾法
  26. 化学修飾法を用いたTOFイメージング
  27. ポリイミドの表面処理層の深さ方向分析
  28. PI/Cu/Si界面の解析
  29. まとめ
  30. 質疑

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/26 (ナノ) カーボン材料の分散制御と「マイクロ波による複合化」などの各種技術、その評価 オンライン
2025/3/26 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/3/26 塗布膜の設計・形成と欠陥防止、機能性付与技術 オンライン
2025/3/27 「濡れる」現象の本質理解 オンライン
2025/3/28 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2025/3/28 コールドスプレーの原理・メカニズムと応用事例 オンライン
2025/3/31 ぬれ性評価入門 オンライン
2025/3/31 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2025/4/4 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2025/4/9 FT-IRの基礎と異物分析への実践応用テクニック、コツ・ノウハウ オンライン
2025/4/10 めっきの基礎と応用およびトラブル対策 オンライン
2025/4/11 熱処理の基礎および熱が製品の特性と品質に与える影響 東京都 会場・オンライン
2025/4/14 半導体分野を革新するめっき技術 オンライン
2025/4/14 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2025/4/15 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2025/4/21 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/4/23 微粒子・ナノ粒子の作製・表面修飾・分散と応用 オンライン
2025/4/24 金属の表面処理技術 オンライン
2025/4/24 塗布膜乾燥のメカニズムとその制御、トラブル対策 オンライン
2025/5/8 塗布膜乾燥のメカニズムとその制御、トラブル対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)