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電気自動車に向けた給電技術開発と展望

電気自動車に向けた給電技術開発と展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ワイヤレス給電の基礎原理から、電力変換回路の構成・制御等の要素技術、実用化への課題、研究開発や標準化に関する最新動向など、基礎から最新情報まで全般的に解説いたします。

開催日

  • 2022年2月10日(木) 10時30分 16時10分

受講対象者

  • ワイヤレス給電向け部品・材料メーカの方
  • これからワイヤレス給電の開発に携わる方
  • ワイヤレス給電を用いた新規事業開発を検討中の方

修得知識

  • 磁界結合ワイヤレス給電の基礎原理
    • 電磁誘導方式
    • 磁界共振方式
    • 磁気共鳴方式
  • 法規・標準化の動向
  • 実用化に向けた課題
  • 課題解決に向けた最新の研究開発動向

プログラム

第1部 移動体光無線給電の展望と自動追尾システムの開発

(2022年2月10日 10:30〜12:00)

 光を介してエネルギーを伝送する光無線給電は、長距離伝送、大電力伝送、直流回路、水中伝送可能などといった特徴を有しています。
 本講座では移動体への光無線給電に向けた課題とそれに対する実現方法について説明します。また光無線給電の応用例や最新動向についても解説します。

  1. 無線給電の期待
  2. 無線給電の種類
    1. 電磁誘導方式、マイクロ波、光方式の特徴
    2. 光無線給電の特徴
  3. 移動体への光無線給電の実例
    1. 再帰反射鏡方式 (外部共振器)
    2. 再帰反射鏡方式 (位置検出器)
    3. コンピュータビジョン方式
  4. 自動追尾の基礎技術
    1. カメラによる物体認識1 (形状による認識)
    2. カメラによる物体認識2 (カラーフィルタによる認識)
    3. ガルバノミラーによる高速ビーム走査
  5. 移動体への光無線給電
    1. 位置予測 (線形予測、機械学習)
    2. 一次元移動体への無線給電
    3. 複数移動体への無線給電
    4. 2次元移動体への無線給電
    5. 暗室での無線給電
  6. 光無線給電の応用
    1. 水中光無線給電
    2. データと電力のハイブリッド光無線伝送
    • 質疑応答

第2部 磁界を用いたワイヤレス給電システムのEV適用への課題とワイヤレス給電システムの最新開発動向

(2022年2月10日 13:00〜14:30)

 現在実用化に向けて研究開発が進められている、磁界を用いたワイヤレス給電システム (磁界共振・磁気共鳴方式) について、可能な限り数式に頼らずに伝送の原理や、ワイヤレス給電に必要となる各種要素技術を説明します。
 また、本格的なワイヤレス給電の実用化に向けて残された課題と最新の技術開発動向についても解説します。

  1. ワイヤレス給電の基礎
    1. ワイヤレス給電システムの分類
    2. 電磁誘導を用いたワイヤレス給電の基礎原理
  2. ワイヤレス給電の各種要素技術
    1. 電力変換器
      1. 1次側電力変換器の構成と制御法
      2. 2次側電力変換器の構成と制御法
    2. 補償回路 (共振回路)
      1. 補償回路 (共振回路) による特性の違い
      2. 補償回路用部品への要求 (コンデンサ)
    3. 伝送コイルの構成と構成部品への要求
      1. 伝送コイルの形状 (ソレノイド・サーキュラー・DDコイル)
      2. コイルで生じる銅損 (表皮効果・近接効果について)
      3. コイルで生じる鉄損
  3. 実用化に向けた課題
    1. 各種法整備
    2. 標準化 (ISO/IEC, SAE) の最新動向
    3. 人体防護の考え方
    4. 伝送コイルの位置ずれ
  4. ワイヤレス給電システムの最新開発動向
    1. 停車中給電システム
    2. 鉄道車両向けワイヤレス充電システムの最新動向
    3. 走行中給電技術の最新動向
    4. その他機器へのワイヤレス給電
    • 質疑応答

第3部 走行中ワイヤレス給電のシステム構築に向けた要素技術と課題

(2022年2月10日 14:40〜16:10)

 2050年カーボンニュートラルに向けてモビリティの電動化が加速する中で、電気自動車の給電技術は今後重要なトピックです。
 高性能電池と急速充電の組み合わせだけでなく、「走行中給電技術」によって電動モビリティと給電インフラを協調させることで、電気自動車ならではの新しいクルマ社会を創造できます。
 「走行中給電技術」は分野横断的なシステム開発や社会実装などが課題であり、今後の道路交通システムと電力システムをつなぐキー技術に対して、様々な分野が連携していくための多面的な検討を示します。

  1. 電気自動車の走行中ワイヤレス給電に必要な技術課題
  2. 磁界共振結合によるワイヤレス給電の回路解析および設計手法
  3. 自動車応用を想定したワイヤレス給電のシステム構築
  4. 走行車両に対して瞬時の電力伝送を実現する給電制御技術
  5. 走行中ワイヤレス給電のシステム構築に向けた課題
  6. 走行中ワイヤレス給電の電源設備および道路施工
  7. 走行中ワイヤレス給電の実用化・普及に向けた検討
  8. 電動モビリティと給電インフラの協調による道路交通の低炭素化
    • 質疑応答

講師

  • 丸山 武男
    金沢大学 理工学域 電子情報通信学類
    准教授
  • 日下 佳祐
    長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻 パワーエレクトロニクス研究室
    助教
  • 畑 勝裕
    東京大学 生産技術研究所 情報・エレクトロニクス系部門
    助教

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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