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においセンサの開発、定量化・可視化技術と、その応用事例

においセンサの開発、定量化・可視化技術と、その応用事例

~ヒトの嗅覚特性とは? メカニズムは? どのようにセンシングをするのか?~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーではにおい・嗅覚について基礎から解説し、センシング技術、においを定量化・可視化する技術について詳解いたします。

開催日

  • 2020年4月22日(水) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 嗅覚センサ、バイオセンサ、バイオデバイスに関連する技術者、開発者、研究者
    • 医療機器
    • 呼気診断
    • ヘルスケア など

修得知識

  • 匂いセンサの基礎
  • 各センサの開発と応用事例
    • 嗅覚IoTセンサ
    • 細胞センサアレイ
    • ガスセンサなど

プログラム

第1部 嗅覚IoTシステムの要素技術開発

(2020年4月22日 10:00〜11:30)

 嗅覚IoTセンサに要求される要素を網羅したセンサ素子MSSについて、その動作原理から、周辺要素技術の開発・統合までを総合的にご紹介します。また、機械学習との融合による新たなアプリケーション展開や、産学官連携に関する最新情報をご紹介します。

  1. はじめに
    1. ニオイとは?
    2. 嗅覚センサの現状
  2. MSSとシステム要素技術の研究開発
    1. ナノメカニカルセンサについて
    2. MSSの動作原理
    3. 感応膜の設計と被覆方法
    4. MSSの応用例
  3. 産学官連携による最先端技術の垂直統合
    1. MSSアライアンスと最新成果紹介
    2. MSSフォーラムのご案内
  4. ハード (センサ) とソフト (機械学習) の融合
    1. ニオイから特定指標の定量抽出
    2. 情報計測による化学センサの新たな展開
  5. 気体分子の新たな絶対量評価手法
    1. 流体熱力学質量分析 (AMA)
    2. アプリケーション事例
  6. まとめ
    1. 嗅覚センサのアプリケーション分類
    2. 将来展望と今後の課題
    • 質疑応答

第2部 ヒトの嗅覚の受容メカニズムとにおいの定量化

(2020年4月22日 12:10〜13:40)

  1. においの定量化には2種ある。
  2. 主要成分の求め方
  3. におい嗅ぎGCとは
  4. ヒトが嗅いでいるようににおいを求める重要性
  5. ヒトの嗅覚メカニズムから考える、複合臭の検出機構
  6. ヒトと同様の機構で嗅ぐe-noseの重要性と問題点
  7. e-noseができるもの、できないもの。
  8. 成分分析とe-noseの良いとこ取りの自動オミッションシステム
    • 質疑応答

第3部 ガスセンサとAI技術を活用した臭いの検出技術

(2020年4月22日 13:50〜15:20)

 五感情報のなかで、嗅覚に関する工学的研究は発展途上の感が強い。本講義は匂い計測の原理および匂いセンサによる匂い計測と匂い識別法について述べ、筆者らがコニカミノルタ 株式会社 BICとの共同で開発したKunkun bodyの概要について述べる。これらの研究成果が、新たな製品開発のヒントとなれば幸いです。

  1. 匂いセンサの原理
    1. 半導体ガスセンサ
    2. QCMセンサ
  2. 匂い識別に関する研究
    1. 匂いデータの前処理、雑音除去手法
    2. 匂い計測データの取得
    3. 匂い特徴量 (ニューラルネットワークによる匂い識別法)
    4. ニューラルネットワークによる匂い識別結果
  3. 匂い情報処理の今後の展開
    1. 匂い通信
    2. 匂い合成
    • 質疑応答

第4部 昆虫の嗅覚のしくみと匂いセンシング技術への応用

(2020年4月22日 15:30〜17:00)

 昆虫は、環境中に存在する多様な匂い物質を高感度かつ選択的に検出する優れた嗅覚をもつ。この嗅覚は、触角で機能する昆虫に特異な嗅覚受容体によって達成されていることが明らかとなり、その遺伝子情報が利用できるようになってきた。われわれはこのような昆虫の嗅覚受容体に着目して、培養細胞やカイコガで機能発現させることにより、匂いを可視化する「センサ細胞」や匂い源に定位する「センサ昆虫」の開発を進めてきた。
 本講演では、昆虫がもつ優れた嗅覚のしくみから匂いセンシング技術への応用に関する最新の研究成果を紹介する。東京大学 先端科学技術研究センター 照月 大悟 氏、神崎 亮平 氏、東京農業大学 農学部 櫻井 健志 氏 との共同研究の内容である。

  1. 昆虫がもつ高性能な嗅覚
  2. 昆虫の嗅覚器官とその構造
  3. 昆虫がそなえる化学感覚受容体
  4. 昆虫の匂い受容の分子メカニズム
  5. 脳への匂い情報の投射モデル
  6. 生物を利用した匂いセンシング技術の現状
  7. 昆虫の嗅覚を利用した匂いセンシング技術
  8. 昆虫の嗅覚受容体の再構築
  9. 嗅覚受容体を利用した匂いセンサの基本原理
  10. アフリカツメガエル卵母細胞を利用した匂いセンサチップの開発
  11. 匂いを可視化する「センサ細胞」の開発と検出原理
  12. 「センサ細胞」による匂い簡易計測技術の開発
  13. 蛍光パターンで匂いを識別するセンサチップの開発
  14. 匂い源に定位する「センサ昆虫」の開発と検出原理
  15. 昆虫の嗅覚を利用した匂いセンシング技術の今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 吉川 元起
    国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (MANA)
    グループリーダー
  • 喜多 純一
    株式会社におい科学研究所
    代表取締役
  • 大松 繁
    広島大学 デジタルものづくり教育研究センター データ駆動型スマートシステム部門
    特任教授
  • 光野 秀文
    東京大学 先端科学技術研究センター
    助教

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。