技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリウレタンの反応、構造解析

ポリウレタンの反応、構造解析

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーではポリウレタンについて取り上げ、塗料、接着剤、コーティング、自動車内装材など用途に合わせたポリウレタンの分子設計、物性コントロールについて詳解いたします。

開催日

  • 2020年4月15日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 ポリウレタンの構造と物性

(2020年4月15日 10:00〜12:00)

 ポリウレタンの構成成分であるグリコール、イソシアナート化合物、鎖延長剤の基本的な性質及びイソシアナート基の化学。マルチブロック共重合体であるポリウレタンが形成する相分離構造が諸物性にどのように劣化等の物性に影響するの基本的な考え等を講演する。

  1. ポリウレタンの化学
    1. イソシアナート基の化学
    2. ソフト成分:マクログリコール類
    3. ハード成分:イソシアナート化合物、鎖延長剤等
    4. 調製法
  2. 構造と物性解析
    1. ポリウレタンの構造
    2. 解析方法
    3. ソフト成分の影響
    4. ブレンドの影響
    5. ハード成分の影響
      • 鎖延長剤成分の影響、
      • PBTでの鎖延長
      • イミド・イミドでの鎖延長
      • 少量の芳香族イミドの導入の影響
    • 質疑応答

第2部 ポリウレタンの高次構造解析による構造と物性の相関

(2020年4月15日 12:45〜14:15)

 ウレタンの機能発現機構に関して、高次構造が重要であり、熱安定性、 反発性などの物性に関して、分析、物性的な解析を紹介する。

  1. ポリウレタンの構造解析手法
    1. 化学構造解析
    2. 熱分析および分解構造の解析
    3. 動的粘弾性
    4. パルスNMRによるセグメント構造評価
    5. モルフォロジー等
  2. ポリウレタンの高次構造と物性の関係
    1. 分子運動性による物性発現機構
    2. ハードセグメントの凝集状態
    3. 機能発現のための分子設計と高次構造解析
    • 質疑応答

第3部 ポリウレタンの反応とミクロ凝集構造の解析および物性評価

(2020年4月15日 14:30〜17:00)

  1. はじめに
    • イソシアナートと活性水素の反応
  2. 反応分析に必要な極性基の分析
    1. 赤外吸収スペクトル (IR) による分析
    2. 高分解能核磁気スペクトル (NMR) による分析
    3. 化学分析
  3. イソシアナートと活性水素化合物との反応機構
    1. 滴定法による反応速度と活性化エネルギーの決定
    2. イソシアナートと活性水素化合物との反応機構
    3. 滴定法と計算機量子化学法からの結果の比較
    4. 置換基の芳香族イソシアナートの反応性への影響
    5. 活性水素の反応性への構造の影響
  4. プレポリマー反応の解析
    1. 素反応の速度 4 – 2 組成の時間変化
    2. モノマーイソシアナート量の反応率依存性
  5. ソフトセグメント長とハードセグメント長の解析
    1. ソフトセグメント選択分解法
    2. 高分解能核磁気スペクトルによる解析
  6. ミクロ凝集構造の解析
    1. 赤外吸収スペクトル – NH基, C=O基の波数変化と強度,赤外二色性
    2. 熱分析 (DSC) – ガラス転移温度,融点
    3. 動的粘弾性の温度依存性
    4. X線回折・小角X線散乱
    5. パルス核磁気共鳴
  7. ミクロ凝集構造の可視化
    1. 光学顕微鏡
    2. 走査型顕微鏡
    3. 操作プローブ顕微鏡
  8. 凝集構造と物性との関係の解析
    1. ゴム弾性への化学架橋と物理架橋の寄与 ゲル分率・膨潤度
    2. ソフトセグメントの種類
    3. 鎖延長剤/硬化剤の比の影響
    4. 硬化温度の影響
    5. ソフトセグメントおよびハードセグメントの鎖長と分布の影響
    • 質疑応答

講師

  • 山田 英介
    愛知工業大学 工学部 応用化学科
    副学長 / 教授
  • 関根 素馨
    株式会社 三井化学分析センター 構造解析研究部
    主席研究員
  • 古川 睦久
    ながさきポリウレタン技術研究所
    代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/9 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/7/10 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/7/10 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2024/7/11 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/11 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2024/7/12 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2024/7/12 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/17 高分子の分子量・分子量分布の測定・評価方法と分子情報の抽出 オンライン
2024/7/18 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2024/7/23 プラスチックの加飾技術と最新動向 オンライン
2024/7/23 プラスチック廃棄物が抱える問題と高分子複合材料メカニカルリサイクル技術 オンライン
2024/7/24 高分子の劣化・変色メカニズム、寿命評価及びトラブル解析事例 東京都 会場・オンライン
2024/7/24 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2024/7/24 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2024/7/25 基礎から理解するポリイミドの高性能化・機能化設計 オンライン
2024/7/29 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/30 次世代モビリティまでも俯瞰した車載用プラスチックの現状と動向 オンライン
2024/7/31 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/8/6 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/8/22 ポリウレタンの化学、原料の特徴と使い方、フォーム・塗料・複合材料用途での技術動向 オンライン