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材料の破壊と耐久性、信頼性

材料の破壊と耐久性、信頼性

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、アーレニウスプロットで寿命予測を行っている狭義の「劣化現象」だけではなく、時間経過で高分子材料が破壊する現象など幅広く基礎から解説し、製品設計で高分子材料の劣化をどのように考えたら良いのか説明いたします。

開催日

  • 2020年4月10日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • コンパウンディングに関する基礎知識
  • 高分子材料の基礎知識
  • 機能性材料の配合設計技術

プログラム

 ある日、カメラを保管している防湿庫の中を掃除していて、某社製フィルム一眼レフカメラの裏蓋のフックが破壊しているのを見つけた。このカメラは購入してから5年も経過していないカメラで、常に防湿庫に保管していた。フックの破壊の様子を観察したところ、明らかに製品設計ミスと思われたが、メーカーに確認したところ、すでに品質保証期間を過ぎているので有償修理と告げられた。
 製品の使用において時間経過により材料が破壊する現象を劣化と呼ぶならば、この事例も「劣化」になる。但しこの事例ではいわゆるアーレニウスプロットで寿命予測できない現象が原因で破壊に至っている。
 本講座では、アーレニウスプロットで寿命予測を行っている狭義の「劣化現象」だけではなく、時間経過で高分子材料が破壊する現象など幅広く基礎から解説し、製品設計で高分子材料の劣化をどのように考えたら良いのか説明する。

  1. 材料の破壊の事例
  2. 高分子材料の基礎
    1. 高分子材料のつぼ
      1. 紐の集合体でできる構造
      2. 高分子の分類
      3. 高分子の構造
      4. 高分子物性評価
    2. 高分子の硬さと脆さの関係
    3. 高分子の破壊機構
    4. 高分子の劣化機構
      1. 化学劣化
      2. 物理劣化
    5. 高分子材料のプロセシングの影響
      1. コンパウンディング
      2. 成形加工
      3. その他のプロセシング
  3. 高分子材料の破壊原因
    1. 高分子の高次構造
    2. 酸化劣化
    3. 熱劣化
    4. 光劣化
    5. 欠陥
    6. ケミカルアタック
  4. 材料の寿命予測について
    1. ワイブル統計
    2. アーレニウスプロット
    3. その他
  5. 対策
    1. 実際の製品使用条件と環境の調査
    2. 適切な製品試験法の選択
    3. タグチメソッドによるロバスト設計
    4. クレーム解析

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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