技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シルセスキオキサンの構造制御と耐熱性向上技術

シルセスキオキサンの構造制御と耐熱性向上技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、シルセスキオキサンを取り上げ、耐熱性、低誘電性、光学特性、骨格構築、かさ高さ、官能基導入位置と物性との関係、影響について、事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2020年3月31日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • カゴ型シルセスキオキサンと関連するポリマーの合成技術と物性に関する知識
  • 有機無機ナノハイブリッド、元素ブロック高分子に関する考え方

プログラム

第1部 シルセスキオキサンを用いた最新応用事例

(2020年3月31日 10:00〜12:00)

  1. シルセスキオキサンの基礎
    1. シルセスキオキサンとは
    2. シルセスキオキサンの化学構造と物性
  2. ポリシルセスキオキサンの合成方法
    1. シルセスキオキサンの特性と分子設計
    2. シルセスキオキサンの各種合成法
    3. 官能基の導入法
    4. シルセスキオキサンの構造規制
  3. ポリシルセスキオキサンを用いる有機 – 無機ハイブリッド
    1. ポリシロキサンとのハイブリッド
    2. エポキシとのハイブリッド
    3. 側鎖修飾型のハイブリッド
    4. フラーレンのハイブリッド
  4. カゴ型シルセスキオキサンを用いる有機 – 無機ハイブリッド
    1. ポリシロキサンとのハイブリッド
    2. カゴ型シルセスキオキサン重合体
    • 質疑応答

第2部 かご型シルセスキオキサンを主鎖に持つシロキサン系ポリマーによる樹脂の透明性と耐熱性向上

(2020年3月31日 12:45〜14:45)

 かご型シルセスキオキサンを短いシロキサン鎖で交互につないだネックレス型ポリマーにおける合成と物性制御について紹介する。このポリマーは、高い透明性、柔軟性、耐熱性 (400度以上) 、低線膨張性といった特性を有する熱可塑性ないしは熱硬化性のポリマーである。基本的にアモルファスポリマーであり、その一次構造を多様に制御することが可能であり、構造と機能・特性の相関性が詳細に調べられてきた

  1. 現代の材料科学における設計指針 ナノを意識した有機材料の構造制御
    1. 有機・無機ハイブリッドにおける構造の考え方
      1. 有機無機ハイブリッド材料の発展
      2. フィラーの分散性の制御 熱力学的制御と速度論的制御
      3. マクロフィラーから、ナノフィラーへ
    2. ナノ (分子) →メソ→マクロ (材料) スケールまで、 階層的構造の制御
      1. 合成・構造・特性の相関性
    3. 自己組織化 神の見えざる手
      1. 相分離とパーコレーション
  2. 熱可塑性かご型シルセスキオキサンを主鎖に持つシロキサン系ポリマー
    1. ハイブリッド材料におけるネックレス型ポリマーの位置づけ
    2. 熱可塑性ポリマーのデザインと合成
      1. ネックレス型ポリマーの構造デザイン
      2. 合成:重合反応
    3. 解析:平均分子量測定とNMRを用いた構造解析
      1. かご鎖交互構造における3つのアレンジメント
  3. 熱硬化型かご型シルセスキオキサンを主鎖に持つネットワークポリマー
    1. マクロマーの架橋反応
    2. 基本特性
  4. 熱特性 構造と機能の相関
    1. フィルム特性
    2. ガラス転移温度
    3. 熱分解温度
    4. 線膨張性
    5. ネックレスポリマーにおける構造と機能の相関
    • 質疑応答

第3部 ポリシルセスキオキサンの粘着剤・接着剤への応用

(2020年3月31日 15:00〜17:00)

  1. ポリシルセスキオキサンとは
  2. 粘接着材料への応用
    1. 粘着物性
  3. 温度応答性材料への応用
  4. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 郡司 天博
    東京理科大学 理工学部 工業化学科
    教授
  • 國武 雅司
    熊本大学 工学部 物質生命化学科
    教授
  • 樫尾 幹広
    リンテック株式会社 技術統括本部研究所 新素材研究部
    主幹研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/3 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/2/5 最新のCFRP成形加工法と製品への適用事例 オンライン
2025/2/5 異種材料接着・接合の基礎及び強度・信頼性・耐久性向上と寿命予測法 オンライン
2025/2/5 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/2/5 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/7 バイオマス由来モノマーの開発と応用事例 オンライン
2025/2/7 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/2/7 カーボンニュートラル時代のプラスチック入門 オンライン
2025/2/7 高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用 東京都 会場
2025/2/12 防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/12 プラスチック材料・製品の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測 オンライン
2025/2/12 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 ポリイミドの基礎・合成・材料設計のポイントおよび応用展開 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/14 高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用 オンライン