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眼疾患に対するDDS技術とその低侵襲化

眼疾患に対するDDS技術とその低侵襲化

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年4月18日(木) 10時00分17時00分

プログラム

第1部. 最近の眼科DDS開発状況

(2019年4月18日 10:00〜12:00)

 各種眼疾患をご紹介させて頂き、それらの未充足ニーズを種々の眼科DDS技術で各社がどのように解決を図ろうとしているか、最近の開発動向も交えながらご紹介いたします。また、眼科製剤開発において重要と思われるポイントをこれまでの経験を元にご紹介致します。これらの内容が新たな眼科治療法開発のヒントになれば幸いです。

  1. 主な眼疾患のご紹介
    1. 前眼部疾患のご紹介と未充足ニーズ
    2. 緑内障のご紹介と未充足ニーズ
    3. 後眼部疾患のご紹介と未充足ニーズ
  2. DDSが挑戦する未充足医療ニーズ
    1. 前眼部でのDDS開発動向
    2. 緑内障でのDDS開発動向
    3. 後眼部でのDDS開発動向
  3. 眼科DDS開発におけるポイント
    1. 点眼DDS
    2. DDS注射剤
    3. その他
  4. 今後の眼科DDS開発および治療トレンド
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部. 薬物ナノ結晶製剤の眼内動態評価と眼疾患治療への応用性

(2019年4月18日 12:45〜14:45)

 点眼薬は安全性や利便性の面から広く受け入れられている剤形であり、眼疾患治療において第一選択とされる。一方、点眼された薬物は涙液によって希釈され、鼻涙管を通じて短時間で眼表面から洗い流されることから、点眼後の薬物滞留性向上が今後の点眼薬の改善点のひとつとして挙げられている。また、眼内への薬物供給においては、高いバリア機能を有する角膜の通過性向上が望まれている。さらに、現在の点眼システムでは、薬物が眼後部 (網膜) までほとんど到達しないため、眼後部をターゲットとした点眼による薬物治療法の確立が切望されている。本セミナーでは、ナノ結晶化技術に着目し、これら問題点の改善方法について紹介する予定である。

  1. 点眼薬の現状
  2. 点眼薬適用時における薬物挙動
  3. 点眼液の角膜傷害性とその要因
  4. 懸濁性点眼薬における薬物サイズと眼内挙動
  5. ナノ結晶技術の点眼領域への応用性
    1. 湿式破砕法によるナノ結晶の作成
    2. ナノ結晶分散液点眼後の薬物眼内移行性とその角膜通過機構
    3. ナノ結晶分散液による眼後部への薬物供給と視機能改善効果
    4. ナノ結晶分散液硝子体内注射の有用性評価
    5. 眼瞼適用ナノ結晶製剤による持続型薬物供給システムの提案
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部. 眼内における抗体医薬徐放デバイスの開発

(2019年4月18日 15:00〜17:00)

 将来の失明原因の上位が確実な加齢黄斑変性症は根本的な治療法がなく、視力の維持には抗VEGF剤の眼内 (硝子体) 注射を定期的に行う必要がある。しかし眼内への頻回投与は感染性眼内炎など眼内への副作用リスクがある。そのため投与回数を減らすために徐放デバイス化が検討されている。本講演では後眼部を標的にしたドラッグデリバリーシステムを概説する。また、抗VEGF剤に代表される抗体医薬の徐放化についても紹介する。

  1. 高齢化と視覚障害
    • 加齢黄斑変性症
    • 抗VEGF剤の硝子体注射
  2. 後眼部疾患DDS
    • 生分解型DDS
    • 非分解型DDS
  3. 経強膜DDSの特徴
    • 経強膜投与のメリットとデメリット
    • 光硬化性樹脂を用いた経強膜薬物徐放デバイスの開発
    • 経強膜DDSの課題と展望
  4. 生物学的製剤の徐放化
    • 最新の開発動向
    • 今後の課題と展望
    • 質疑応答

講師

  • 岡部 高明
    参天製薬 株式会社 製品研究統括部 新規モダリティ開発グループ
    リーダー
  • 長井 紀章
    近畿大学 薬学部 製剤学
    准教授
  • 永井 展裕
    東北大学 大学院 医学系研究科 細胞治療分野
    助教

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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