技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車産業における樹脂材料・高分子複合材料の "これから" を考える

自動車産業における樹脂材料・高分子複合材料の "これから" を考える

~次世代の自動車で使われるプラスチックとは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、軽量化、高級化、低環境負荷化等など、自動車を取り巻くトレンドを踏まえて樹脂材料への要求特性を解説いたします。

開催日

  • 2019年1月22日(火) 12時20分 16時30分

修得知識

  • 自動車に使用される樹脂材料の変遷
  • 温暖化防止に対しての自動車の方策
  • 次世代自動車に対しての高分子の役割
  • 軽量化に対しての樹脂化の役割
  • CFRPとの軽量化効果と課題
  • 今後の内装用樹脂材料の課題
  • 次世代車のエネルギー効率
  • 将来の自動車の姿 (社会とのかかわり方、仕様)
  • 自動車の緊急課題
  • 自動車構成材料の課題
  • 自動車用材料設計
  • CFRPの将来の位置づけ
  • バイオマテリアルの意義
  • LCAの考え方
  • マルチマテリアルの意味

プログラム

第1部 次世代車など今後の自動車に求められる樹脂材料の動向

(2019年1月22日 12:20〜14:20)

 自動車産業にとって最大の課題は地球温暖化の原因のCO2を限りなく減らすことである。フランス、イギリスでは2040年までにガソリン車、ディーゼル車を全廃する方向、中国でも電気自動車指向の方向が出されており、世界的に電気自動車への流れができているように思える。
 自動車の電動化には高分子材料がどのような用途が期待されているだろうか。走行エネルギーを少なくするためには軽量化も大きな課題になる。そのためにモジュール化や部品の統合化など組み合わせた効果的な使い方が必要である。材料的には軽量化効果が大きいCFRPに対して今後の適用の期待が膨らむ。またプラスチック材料がメーンに使われる内装材も高級化が志向されている。次世代車は高分子材料にとっても新しい使い方としての期待が広がっている。

  1. 自動車を取り巻く状況
    1. 自動車に使われるプラスチックの推移
    2. 地球温暖化防止に対しての目標
    3. 温暖化を防ぐための自動車の在り方
  2. 次世代車 (電動化) に対しての高分子の課題
    1. 電動化への動きと共通課題
    2. リチウムイオン電池に使われる高分子材料
    3. 高熱伝導絶縁材料他
  3. 軽量化に対しての高分子材料の役目
    1. プラスチックによる軽量化効果
    2. モジュール化へのプラスチック
    3. CFRPによる軽量化
    4. 接着による軽量化
  4. 新しい樹脂材料の使い方
    1. 内装材料の高級化
    2. 最近の注目される技術
  5. 今後の自動車の動向と高分子材料への期待
    1. 2050年に向けた自動車の考え方
    2. 今後の高分子材料に対しての期待
    • 質疑応答

第2部 自動車分野における高分子複合材料技術動向とマルチマテリアル化展望

(2019年1月22日 14:30〜16:30)

 自動車を取り巻く環境の変化を理解し、将来の自動車の姿を予想し、その構成材料のあるべき姿と動向を見ることによって課題を整理。CO2環境問題に対し軽量化は必須でありCFRPを中心とした複合材料やALのような軽量材料が注目される。ただ、2030年以降は、軽量化だけではなく、本格的なLCA対応が急務になると考えられる。その中でマルチマテリアルは適材適所の考えから極めて重要な位置づけとなることが予想される。その動向と展望をまとめた。

  1. 自動車を取り巻く環境の変化 (2030年)
    1. 自動運転の地域社会に適合したモビリティ
    2. モビリティだけではなく、将来のビジネスモデルに挑戦
  2. 自動車構成材料の動向
    1. 鉄はいまだに主要材料
    2. 軽量材料 (AL、樹脂、高分子複合材料) に注目
  3. 自動車構成材料の今後 (~2030)
    1. 緊急課題と軽量化
  4. 自動車構成材料の今後 (2030~)
    1. 本格的LCA (CO2排出量低減) の追求
    2. マルチマテリアルの必要性
    3. マルチマテリアルの展望
    • 質疑応答

講師

  • 大庭 敏之
    大庭塾
    代表
  • 影山 裕史
    金沢工業大学 大学院 工学研究科 高信頼ものづくり専攻
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/8 ソニー・ホンダモビリティ、Tesla、BYDのEV開発戦略 東京都 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 欧州のサーキュラーエコノミー政策動向とELV (廃自動車) 規則案 東京都 会場・オンライン
2024/5/14 人間-機械 (自動車) インターフェイス製品の人間工学の考え方とその評価 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/16 xEVにおける車載電子製品のサーマルマネジメント 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕 (CD-ROM版)
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/6/4 CFRPの用途別動向とビジネス戦略の再構築
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例