技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固体電解質の構造とイオン伝導

固体電解質の構造とイオン伝導

~固体電解質の基礎から中性子回折による評価まで / 固体の欠陥化学・結晶化学・中性子回折を理解する~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、固体イオニクスの基礎から、安定性と劣化評価について解説いたします。
また、中性子回折の基礎・特徴・何がわかるのか、X線回折との相違についても解説いたします。

開催日

  • 2018年5月28日(月) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 固体の欠陥化学の基礎
    • 内因性欠陥
    • 外因性欠陥
    • 非化学量論性
    • 原子価制御
    • 欠陥平衡
  • 結晶化学の基礎
    • 固体電解質に応用される代表的な結晶構造
  • 中性子回折
    • 中性子回折の基礎
    • 回折から得られる情報
    • X線回折と中性子回折の相補性
    • 中性子回折の材料評価への応用

プログラム

 燃料電池やリチウムイオン電池の小型化や信頼性向上を実現するためには高性能の固体電解質の開発が不可欠であり、固体電解質には電解液に匹敵する高いイオン伝導性が要求されます。
 本セミナーでは、固体電解質の高イオン伝導発現に不可欠な欠陥の生成と制御の基礎に関する説明をした後、高イオン伝導を有する代表的な結晶構造について紹介します。また、優れた電池開発のためには電解質や電極単体の性能評価だけではなく、電池全体での安定性や劣化評価も重要になります。
 X線回折測定は材料開発に基本的な測定手段ですが、中性子回折に敷居の高さを感じている企業研究者も多いようです。そこで、後半は回折測定を簡単に復習した後、中性子回折の基礎、X線回折とどこが違うのか、どんな特徴があるか、何が分かるのかについて学び、その応用として固体酸化物燃料電池セルへの適用について例示します。

  1. 序論
    1. 電気化学デバイス
    2. 電解液と固体電解質
  2. 固体電解質の基礎
    1. 固体の格子欠陥
    2. 内因性欠陥と外因性欠陥
    3. 欠陥の原子価制御
    4. 非化学量論性
    5. 酸素分圧による欠陥平衡
    6. 欠陥によるキャリア生成
    7. 代表的な固体電解質の構造
  3. 固体電解質への中性子回折の応用
    1. 結晶による回折
    2. 回折から得られる情報
    3. 物質による中性子の散乱と吸収
    4. 中性子の干渉性散乱と非干渉性散乱
    5. 中性子の発生と回折測定法
    6. X線回折と中性子回折の相補性
    7. 固体電解質の中性子回折
    8. 中性子回折による燃料電池評価
  4. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 全固体電池における技術・研究開発の現状と今後の動向 オンライン
2024/11/26 リチウムイオン電池のリサイクル・リユース技術と市場の動向 オンライン
2024/11/26 欧州のサーキュラーエコノミー政策と自動車産業 オンライン
2024/11/27 PFASフリー燃料電池電解質膜の開発 オンライン
2024/11/27 リチウムイオン電池の電極構成、特性と新型電池の材料技術、今後の展開 オンライン
2024/11/28 リチウムイオン電池のBMS設計と高精度残量推定手法・劣化予測手法 オンライン
2024/12/4 リチウムイオン電池のBMS設計と高精度残量推定手法・劣化予測手法 オンライン
2024/12/4 リチウムイオン電池の電極構成、特性と新型電池の材料技術、今後の展開 オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/5 燃料電池、水素、アンモニアの最新動向と今後のビジネスチャンス オンライン
2024/12/5 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/6 全固体電池における技術・研究開発の現状と今後の動向 オンライン
2024/12/6 晶析操作で思い通りに結晶粒子の特性を作り込むポイント オンライン
2024/12/9 油脂結晶化の基礎と構造制御 オンライン
2024/12/9 油脂結晶化の基礎と構造制御 オンライン
2024/12/10 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/12/11 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/13 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2024/12/16 結晶多型の基礎と多型制御結晶化技術およびトラブル対策 オンライン
2024/12/18 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/12/9 2023年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発