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高分子の結晶化と融解、ガラス転移現象の基礎と評価法

高分子の結晶化と融解、ガラス転移現象の基礎と評価法

~高分子の力学物性や熱的性質制御に欠かせない、結晶化と融解、ガラス転移~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子結晶について基礎から解説し、最近の研究例について紹介いたします。
また、簡便な分析手法である高分子の熱分析について、詳解いたします。

開催日

  • 2017年12月12日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 樹脂などの高分子材料技術に携わる技術者全般

修得知識

  • 高分子熱物性の基礎知識
  • 高分子熱物性の評価
  • 結晶を含む高分子材料の物性制御

プログラム

 高分子材料の力学物性や熱的性質の制御を行う上で、結晶化と融解、およびガラス転移は要となる重要な現象です。一般に超薄膜や超微粒子、ミクロ相分離系などの微細な構造を有する高分子材料では、結晶化やガラス転移において、バルク系とは大きく異なる特異な挙動を示します。これらは、それぞれの系に固有の特徴的なものであり、多くの場合、界面が大きな役割を演じると考えられます。これらのメカニズムの解明は学術的のみならず工業的にも重要な課題であり、その成否は高分子を含む多様な複合材料の今後の開発を大きく左右すると考えられます。
 本講演では、高分子の熱物性について、基礎的な事項からていねいに解説するとともに、ナノ材料系などで明らかにされた重要な知見や最近の研究例について紹介し、そのメカニズムを考察します。受講者は高分子などの材料技術に携わる技術者全般、教員、学生などを対象とします。物理化学や高分子に関して多少の知識があることが望ましいです。

  1. 高分子結晶とは?
  2. 結晶性高分子の構造
    1. 結晶構造
    2. 高次構造
    3. 種々の構造解析手法
  3. 結晶化過程
    1. 一次核形成と結晶成長
    2. モルホロジーと結晶化機構
    3. 単結晶の成長
    4. 濃厚溶液からの結晶化
    5. 流動場での結晶化
  4. 熱分析による高分子結晶化と融解の解析
    1. 等温結晶化の解析
    2. 温度変調熱分析法
    3. ACチップカロリメトリ
  5. ガラス転移現象のメカニズム
    1. ガラス転移とは?
    2. 配置エントロピーに基づくモデル
    3. フィジカルエージング現象
  6. 材料工学としてのガラス転移
    1. 高分子ナノ材料のガラス転移
    2. 複合材料・界面のガラス転移
    3. ガラス転移のメカニズム解明と今後の展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 佐々木 隆
    福井大学 大学院 工学研究科 材料開発工学専攻
    教授

会場

連合会館

5F 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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