最近のガソリンエンジンは、電動化に頼るところが大きくなっている。電動化も重要であるが、エンジン本体の熱効率を上げることが、Well to WheelやLife cycleでのCO2排出を考える際に大変重要である。そのためには、熱から仕事へのエネルギー変換の本質を熱力学のサイクル論から考え、かつ燃焼の基礎を知る必要がある。
　本講座では、これらを説明して、ガソリンエンジンの熱効率向上技術の理論と最新技術について説明する。さらに、HCCIに対する技術動向についても実験結果を示しながら説明する。

1. エンジンの熱力学
   1. 熱力学の第一法則
   2. 熱力学の第二法則
   3. オットーサイクルとディーゼルサイクル
2. 燃焼の基礎
   1. 予混合燃焼
   2. 拡散燃焼
   3. 点火と自己着火
   4. 消炎
   5. 燃焼排出物
3. 電動化と熱効率向上技術
   1. 電動化
   2. ポンピング損失低減
   3. 時間損失低減
   4. 冷却損失低減
   5. 機械損失低減
   6. エネルギーマネージメント
4. HCCIの技術動向
• 質疑応答・名刺交換