技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品売上の成長曲線の予測とLCM

医薬品売上の成長曲線の予測とLCM

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年8月2日(水) 10時00分16時30分

プログラム

第1部. 医薬品上市後の売上ピークの予測およびライフサイクル曲線の描き方

(2017年8月2日 10:00〜12:00)

 新製品の売上予測の成否は、その製品自身の将来像を描く根底となるだけでなく、製品を販売する会社自体の運命を左右する場合もあるのでその重要性は言うまでもない。しかしながら、その方法論は会社あるいは担当者個人によってまちまちであり、ゴールドスタンダードがあるわけではない。
 本講演では売上予測の手順、製品の価値を決める要因、予測の精度を決める要因などを経験に基づき解説し、売上のピークとライフサイクルの予測を実行する時のヒントとなる講演をしたい。

  1. 標的市場の定義・確定
    1. 総患者数の確定
      • 疫学
      • 既存治療の評価
    2. Potential患者数の確定
      • 現況からの患者数推計
      • 新治療施行後の患者数推計
  2. 顧客の処方動向の見極め
    1. アンメットメディカルニーズか否か?
    2. メディカルニーズが満たされている場合は?
  3. 新規薬剤の市場浸透
    1. エビデンスレベルの評価
    2. 製品力の評価
    3. マーケティング・営業力による評価
    • 質疑応答

第2部. 医薬品上市後の早期売上最大化とライフエクステンションのためのマーケティング戦略

(2017年8月2日 12:45〜14:45)

 製品価値最大化のためには、上市後早期に売り上げの最大化を実現させ、高いレベルのピーク時売り上げを達成させ、かつ、できる限り成熟期や衰退期を遅らせることが重要であることは言うまでもありません。そのためには、自社品の弱みを気にすることなく、強みを拡充できるターゲットセグメントで圧倒的な高いシェアを獲得するようにします。
 ライフエクステンション戦略は、開発段階から中長期的な展望に立って策定しておかなければなりません。製品価値最大化に成功したライフエクステンション戦略の具体例を紹介し、ライフエクステンション戦略構築における留意点について、自身の体験をもとにご説明させていただきます。

  1. マーケティング戦略の策定について具体例の紹介
    • 自社品の弱みを気にせず、強みを拡充できるセグメントに営業資源を集中投下する。
    • では、そのようなターゲットセグメントを如何にして抽出するのか。具体例を提示してその手法を紹介する。
  2. 売上最大化のためのマーケティング戦略は、臨床開発早期から開始されていなければいけない
    • 売上最大化のためのマーケティング戦略は、臨床開発早期からターゲットプロダクトプロファイルに落とし込まれているべき。
    • 組織横断的な開発プロジェクトチームを、臨床開発中期から組織することが重要である。そのようにすれば機能的な組織横断的な開発プロジェクトチームを組織できるのか?
  3. 中長期的展望に立ったライフエクステンション戦略が重要である
    • 中長期的なライフエクステンション戦略は、遅くともP3の段階では完成させておく。
    • 中長期的なライフエクステンション戦略の構築のためには、将来を予測できる専門研究者の意見が重要。
  4. 実施しているディテールの医師へのインパクトの調査・把握し、さらに効果的なmessageや方法を模索する。
  5. 営業チームのモチベーションアップを考える。
  6. 有効性が高いマルチチャネルマーケティングとMRの訪問を効果的に結び付けることが重要である。
  7. まとめ
    • 質疑応答

第3部. 先行き不透明な薬価制度下における製品ライフサイクルの予測とマネジメント

(2017年8月2日 15:00〜16:30)

 近年の社会保障費の急増を背景に、医薬品の公定価格である薬価が、主要閣僚の議題に上がるなどして日本の国としての論点の一つとして取り上げられている。昨年末に厚生労働省から打ち出された薬価制度の抜本的な見直しの方向性を見る限りにおいても、来年以降の薬価制度はこれまでと大きく異なることが容易に予想される。
 そのような予見性が低下した環境において製品ライフサイクルを適切に予測していくためには高度なシナリオプランニングが不可欠で、制度面でのシナリオと開発成功確率や競合環境変化といった製品面でのシナリオを組み合わせていく必要がある。
 一方で、マネジメントという観点からみると、あまりにも高度に複雑なモデルを製品ごとに作っても意思決定には不向きとなってしまい、結果「労多くして益なし」という事態を招いてしまう。
 本講座では、予見性が低い環境下において製品ライフサイクルをマネジメントしていくために、現実的にどのようなレベルの仕組みが必要なのかを弊社の事例を踏まえて概説する。

  • 製品ライフサイクルマネジメント方法論
  • 予見性が低い環境下でのシナリオプランニング
  • 意思決定に適したシナリオプランニングの粒度
  • 製品ライフサイクルマネジメントの意思決定に必要な要素
  • 製品ライフサイクルマネジメントに係る社内ステークホルダーとのコミュニケーション
  • 質疑応答

講師

  • 内堀 雅之
    東京薬科大学
    非常勤講師
  • 谷口 公嗣
    株式会社CMCエクスメディカ 学術企画本部
    エグゼクティブフェロー
  • 天野 進
    アッヴィ 合同会社 マーケットアクセス・デベロップメント本部
    本部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/2/20 信頼性の高い研究成果を得るための生データ・実験記録 (ノート) の取り方 オンライン
2026/2/20 ICH新ガイドラインに対応する分析法開発と分析法バリデーションの基礎と実践 東京都 会場・オンライン
2026/2/24 ヒューマンエラー防止に必要なSOPの書き方の工夫と文書管理 オンライン
2026/2/24 技術移転の高効率的/高再現性にむけた工業化検討・提供文書・許容基準設定 オンライン
2026/2/24 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった製造や研究開発部門での電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2026/2/25 ADC (抗体薬物複合体) のリンカー・結合技術と特性解析・プロセス設計 オンライン
2026/2/25 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2026/2/25 ニトロソアミン類分析におけるLC-MS/MSを用いた試験法開発 オンライン
2026/2/26 規制当局GMP査察で多い指摘・不備と重大指摘を回避するための事前対応ポイント オンライン
2026/2/26 信頼性の高い研究成果を得るための公正な研究プロセスと試験データのQuality・基準 オンライン
2026/2/26 BCS・rDCS・PBBMを用いた製剤開発戦略とバイオウェーバー オンライン
2026/2/26 新規モダリティ (核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療など) における事業性評価手法と注意すべき点 オンライン
2026/2/27 生体親和性材料の界面設計・評価・スクリーニング オンライン
2026/2/27 スケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2026/2/27 HBEL (健康ベース曝露限界値) に基づいた洗浄評価基準とその運用 オンライン
2026/3/3 海外販売も見据えた薬価算定ルール・薬価妥当性判断と当局交渉/戦略立案/シナリオ策定のポイント オンライン
2026/3/4 GMPをふまえた安定性試験の統計解析と規格設定・サンプリング・劣化リスク評価 オンライン
2026/3/4 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2026/3/5 一変申請・軽微変更の具体的理解と齟齬発見時の対応 オンライン
2026/3/6 GMPにおける出荷不適品 (OOS) の管理と不適品 (原材料、製品) 発生防止策 オンライン