技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ワイヤレス給電の基礎と電気自動車における実用化への課題・動向

ワイヤレス給電の基礎と電気自動車における実用化への課題・動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ワイヤレス給電の基礎原理から、各種要素技術、電気自動車用ワイヤレス給電の実用化に向けた課題 (法制度・標準化・技術等) と開発動向など、基礎から最新情報まで全般的に解説いたします。

開催日

  • 2017年7月25日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • ワイヤレス給電システムの基本原理を簡単に学びたい方
  • ワイヤレス給電システムの開発に興味がある方

修得知識

  • ワイヤレス給電の基礎原理
    • 共振の考え方
    • 所望の出力電力・電圧を得るための設計法
  • ワイヤレス給電システムに関する研究・開発のトレンド
  • ワイヤレス給電に関する標準化・人体防護に関するガイドラインの動向
  • 電力変換回路の構成・制御

予備知識

  • 電気回路に関する基礎知識があると望ましい

プログラム

 ワイヤレス給電システムの開発動向に興味のある方に向けて、ワイヤレス給電 (電磁誘導方式、磁界共振結合方式) の基礎原理から現在の動向、そして実用化に向け課題などについて、全般的に解説します。
 電気自動車に向けたワイヤレス給電システムは2007年頃から研究開発が活発化していますが、客観的な視点から書かれた教科書・参考書等は現状少ないと言わざるを得ません。また、最新動向を把握しようとすると、各社のプレスリリースや論文発表を読むことになりますが、各研究者・各社が独自の用語を使ってそれぞれの技術を説明されていたり、幅広い周波数帯、幅広い電力帯の技術を全て「ワイヤレス給電」と呼ぶ等、新たに非接触給電システムの研究・開発に取り組もうと考える方々の混乱を招きやすい状態となっています。
 本セミナーではこれらの問題を避けるため、何が「電磁誘導方式」と呼ばれているのか、何が「磁界共振結合方式」と呼ばれているのかなどの基礎的なところから、システムの設計にあたり回路パラメータをどのように決めれば良いのか、電力変換回路 (インバータ、整流器) の構成・制御をどうすべきかを説明します。さらに、ワイヤレス給電の研究開発を活発化させたMITの発表 (2007) から現在まで10年、この間電気自動車用ワイヤレス給電システムがなぜ実用化に至っていないのか、何が実用化を遅らせているのかを、法制度、人体防護、標準化等の観点から説明します。

  1. ワイヤレス給電の基礎
    1. ワイヤレス給電の各種方式
      • 電磁誘導方式
      • レーザ方式
      • マイクロ波方式
    2. ワイヤレス給電方式の分類
    3. 電磁誘導方式と磁界共振結合方式の違い
    4. 研究開発の歴史
    5. 1次側直列共振 – 2次側直列共振方式の特性
  2. ワイヤレス給電の各種要素技術
    1. 伝送コイル
      1. 形状
      2. 巻線
    2. 電力変換回路
      1. 電力変換回路の基礎原理
      2. 半導体スイッチの概要
      3. 1次側電力変換回路
      4. 2次側電力変換回路
      5. 制御手法
    3. ワイヤレス給電システムの設計例
  3. 実用化への課題
    1. 各種法整備 (電波法におけるワイヤレス給電の扱い,ITU)
    2. 標準化
      1. 国内の動向
        • BWF
        • JARI
        • JSAE
      2. 海外の動向
        • SAE
        • IEC
        • ISO
        • UL
    3. 人体防護
      1. 諸ガイドラインの動向
        • ICNIRP
        • 人体防護指針
      2. ガイドラインに基づいた測定法
    4. 伝送コイルの位置ずれ
    5. 異物検知
      • 金属
      • 非金属
      • 生物
    6. 車両検知技術
    7. 伝送コイルの耐久性
      • 機械応力
      • 熱応力
      • 放熱処理
    8. 1次側 – 2次側間の無線通信機器を介したシステム制御
    9. その他
  4. 開発の動向
    1. 走行中ワイヤレス給電
      1. インホイールモーター搭載電気自動車への給電
      2. 平行二線ワイヤレス給電システムによる走行中給電
    2. システムの大容量化
      1. 大型バス向け大容量ワイヤレス給電
      2. 鉄道車両向けワイヤレス給電
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 日下 佳祐
    長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻 パワーエレクトロニクス研究室
    助教

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/15 EV用モータの資源対策
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/5/19 世界の充電インフラ 最新業界レポート
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍 + PDF版)
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/6/22 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル2021
2021/3/19 2021年版 モビリティ市場・技術の実態と将来展望
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/3/19 低炭素社会とバッテリーアグリゲーション
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望