技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

人工光合成の基礎および、実用化に向けた研究動向と展望

人工光合成の基礎および、実用化に向けた研究動向と展望

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、可視光での光触媒水分解に世界で初めて成功、光触媒・光電極において世界最高の太陽エネルギー変換効率達成等を成し遂げている研究グループに属する講師が人工光合成について徹底解説いたします。

開催日

  • 2017年5月31日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 人工光合成、光触媒に関連する技術者、研究者
  • エネルギーに関連するマーケティング担当者、事業企画担当者

修得知識

  • 人工光合成の基礎
  • 光触媒水分解を利用したエネルギー変換

プログラム

 東日本大震災と原発事故以降、再生エネルギーの新たなビジョン構築が検討されています。太陽エネルギー利用において、太陽電池や太陽熱利用、バイオマスに次ぐ第四の技術として人工光合成が注目されています。エネルギー基本計画にも水素製造技術として、光触媒などの人工光合成に関する記載がされています。人工光合成反応の中でも光触媒や光電極を用いた水分解水素製造 (ソーラー水素) は有望な技術と考えられていますが、その現状と展望についてわかりやすく解説します。如何に単純な構造で高性能化できるかがポイントです。
 当チームは可視光での光触媒水分解に世界で初めて成功しています。光触媒および光電極のどちらにおいても世界最高の太陽エネルギー変換効率を達成しております。水素と酸素の他にも過酸化水素や次亜塩素酸等の高付加価値な化合物を効率良く製造できることが分かってきており、短期間での実用化を想定しています。また低コスト水素製造技術として光触媒 – 電解ハイブリッドシステムを研究しています。それらの詳細についても説明します。

  1. 背景
    1. 世界のエネルギー状況
    2. 地球温暖化と資源枯渇
  2. 原理
    1. 光触媒の原理
    2. 光電極の原理
  3. 人工光合成とは何か:定義、目的、意義
  4. 国内外のプロジェクト動向
    1. 米国の状況
    2. 欧州やアジアの状況
    3. 日本の状況
  5. 粉末光触媒による水の完全分解の歴史
    1. 紫外線
    2. 可視光
    3. その他: 炭酸ガス固定など
  6. 炭酸塩などの添加効果
    1. 背景と意義
    2. 原理
    3. 最近の進展
  7. 光合成機能を模倣した可視光での光触媒水分解 (Z – スキーム型)
    1. 背景と意義
    2. 原理
    3. 最近の光触媒の進展
  8. レドックス媒体を用いた光触媒 – 電解ハイブリッドシステムによる低コスト水素製造
    1. 背景と意義:30円/Nm3以下の水素製造コストを目指して
    2. 原理
    3. 最近の光触媒の進展
  9. 半導体光電極による有用化学品製造とその短期的実用化
    1. 背景と意義
    2. 原理
    3. 最近の光電極の進展: ニッチな分野での最短の実用化とは
  10. 可視光応答性半導体の高速自動スクリーニング
  11. 人工光合成の実用化のために
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 佐山 和弘
    産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター
    首席研究員

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/17 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/21 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/21 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/23 水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/1/23 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2025/1/23 バイオマスとSAF (持続可能な航空燃料) を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2025/1/27 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/29 水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/1/29 カーボンニュートラル (CN) 社会と新しい再生可能エネルギーの技術動向 オンライン
2025/1/29 バイオマス利用のエタノール製造技術と課題 オンライン
2025/1/29 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/30 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/31 非鉛系ペロブスカイト太陽電池の高耐久、高効率化 オンライン
2025/2/6 ペロブスカイト化合物の構造、特性、太陽電池などへの応用、今後の展望 オンライン
2025/2/12 脱炭素で注目の水素エネルギーその活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池におけるドライプロセスの現状とバインダーの技術展望 オンライン
2025/2/18 ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題 東京都 会場・オンライン
2025/2/28 二酸化炭素を原料とした液体合成燃料の製造技術と最新動向 オンライン

関連する出版物